本文の先頭へ
LNJ Logo 写真と発言紹介(shinya) : 9.4「戦争はいらない 9条壊すな! 総がかり集会」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0904shinya
Status: published
View


写真と発言紹介 : 9.4「戦争はいらない 9条壊すな!総がかり集会」

        写真・文=shinya

↓開会前の会場

↓司会の神田香織さん

↓雨宮処凛さん

大学生は二人に一人が奨学金を利用しているが、日本には公的な無償の奨学金制度がないので、卒業と同時に個人に五百万、七百万、一千万を超える返済がのし掛かってくる。そんなことが就職先を選んでいる余裕がない。これかブラック企業の蔓延にも関係していて問題だと思う。もっと問題なのは、昨日の『東京新聞』に奨学金返済の滞納者に防衛省で就業体験の記事があり、貧困層、仕事がない年収三百万以下の若者に、防衛省などの仕事を紹介し、二年間のインターンを経験させたらどうかと、5月の段階で経済同友会の人が提案していて、私はアメリカの「経済的徴兵制」がそっくりそのまま来ていると思いました。2008年あたりから、ネットカフェ難民の支援団体なんかに自衛隊の勧誘かあった。

私は自分たちの世代の生きづらさ、その労働の取材をしていったら究極の戦争ビジネスがちらついてきた。生活のところから戦場労働が浮かんできた。戦場というのは貧乏人を大量に必要とする。国籍も関係ないし、別に軍隊、自衛隊とかに入らなくたって、民間の軍事会社にいくらでも吸収されていってしまうような、そういう日本の雇用が破壊された状況で集団的自衛権の問題が出てくるというのは、とても不気味なものを感じています。安倍政権はアジアの情勢が緊張していると言うが、それならアジアの国と仲良くしようというのが私の提案したいことです。

↓落合恵子さん

8月の6日、広島に原爆が投下された日、私は、今年は広島にいました。あの式典ではなくて、式典が終わったあと、もう一回反核を叫ぼう、平和を心に刻みつけよう、そして福島と連帯しようとする被ばく者の方々の集会があって、そこで話をさせて頂きました。そこで、たいへんご高齢の被曝をされた方がこんな風に言っていました。『私たちは1945年のあの日から、生きたい生きたいと願いながら、生きることが叶わなかった人々の命をもらって、いまここに居るのです。だから私たちは存在をかけて、命を、そして本当の意味での暮らしを語っていきたいと思います。どうか一人でも多くの人にそれをお伝え下さい。」とおっしゃっていました。しっかりと受け止めていきたいと思っています。

一方ではその広島で午前中、コピペの首相が、大っきなことをおっしゃってくれました。そして長崎ではもっと長いコピペをしました。被ばく者の方も集団的自衛権行使はどうしてもは納得できません、というあの心からの叫びに答えた言葉は、“見解の相違”です。(会場からフザケンナ!)本当にフザケンナ!と思いますよね。こんなに大勢の人々が心を込めて、自分の言葉でたたかおうとしているときに、コピペをしたり、見解の相違ですと言える人間がこの国のトップにいることを、私は悔しくて、悔しくて仕方がありません。

沖縄では10月の知事選を前に、後戻りができないという実績を作っちゃおうというあの感覚でしょう。問答無用のボーリングが始められてしまいました。あの沖合で、反対する市民に向けられているのは機関砲です。なにが国民の命と安全のためだよ。こっちに向けているんです、かれらは。このことにも私たちはもっと怒りを、表明していきたいと思います。“国民の命と安全”なんて言葉を、使うなよ! あんたに言われたくないよ、って心から思います。彼らのやっていることこそ、テロリズムじゃないですか、民主主義に対する。

7月の28日だったと思います。いろいろ報道されているのでご存じでしょう。みなさん心を痛めておられるとは思いますが、パートナーと一緒に通勤途中の、オスカーという名前の盲導犬が刺されました。本当にむごいことだと思います。そして盲導犬は、それもご存じだと思いますが、ひとつの優れた能力を持っています。賢い、不服従という能力です。パートナーが、飼い主の方が“行け”、GO!と言っても、危険を察知したらそこにとどまって、決して行かないということを“賢い”、“不服従”と言います。私たちもここで賢い不服従を貫いていきましょう。彼らがあそこに居る限りです。私は長い間、女性議員の数が少なすぎるということを言い続けてきましたが、好戦的な女性議員は要らない!もちろん好戦的な男性議員も、蹴っ飛ばせ!

何故、ヘイトスピーチとデモを一緒にするのだ! ひとつの民族やある民族やある集団へのヘイトスピーチは、もちろん人権侵害で、民主国家において恥ずべきことだと私は思いますが、それと一緒に国民の市民の意思を、表現することまでごっちゃにするなよ、あえて誤解するなよ。去年の12月の特定秘密保護法で、知る権利を縛り、今度は表現する権利を縛り・・・。だれが縛られるか、だれが服従するか、もう一度約束しましょう。賢い不服従を貫いていきましょう。

↓中野晃一(立憲デモクラシーの会・上智大教授)さん

私どもは、安倍政権が集団的自衛権行使容認に向けて解釈改憲を狙っているということで、議論や言説でたたかおうと思い準備してまいりました。ほとんど出番はありません。議論も言説もなにもないからです。そういうわけで今日ここに来ております。とは言っても言説でたたかうということも大事だと思いますので、11月の7日、金曜日になりますが、早稲田大学でシンポジウムを行います。こんなに大勢来られても困りますが、みなさんおいで下さい。

内閣改造を行うというので、テレビを見ていたら安倍さんが出てきて、日本を取り戻す闘いの第二幕が始まりますと言っていました。だれから日本を取り戻すのか。だれに対する闘いなのか。私たちに対する闘いなのだと思います。私たちには、親やおじいちゃんから譲られる権力や利権はありません。好戦的なイデオロギーを抱くような、特権階級のお仲間もいません。しかし、私たちには日本国憲法があります。9条があります。私たちが主権者なのです。今日の行動が終わったら、それぞれの生活に戻り、また働き子や孫を育て、友だちと話し、考え悩むことと思います。また集まりましょう。新しい仲間を連れて、私たちの立憲デモクラシーを守るために、共に闘い抜きましょう。

↓高良鉄美(琉球大教授)さん

私は琉球政府府立那覇高校の卒業生です。私が3月に卒業しまして、5月15日に沖縄県になりました。そのときに首相は、沖縄の復帰が終わらない限り、日本の戦後は終わらないと言った首相です。安倍さんのおじいさんの弟。そのときにしかし、沖縄の戦後は終わっていません。沖縄はいまも戦後です。それどころか日本が戦前になってしまった。5月15日の復帰というのは、沖縄に憲法が適用され、米軍がいなくなり、平和な世の中になると信じていたんです。美しき誤解でした。全くそうではなかったのです。でも、復帰の時にですね、当時の首相が言ったのは、あるいは当時の政権が言ったのは、“復帰はだめにしてはいけない”“とりあえず復帰をして米軍基地を減らしましょう”と言ったんですね。そして衆議院ではそういう決議がされました。速やかな沖縄の基地の整理縮小が四十三年前に決議されました。四十三年が経って0.何パーセントか減りましたね。基地の整理縮小とは何だったんでしょう。とてもそれが信じられない。これは憲法手帳と書いてます(写真)。これは復帰したときに発行したのもので、日本国憲法が書いてあります。沖縄が復帰するのは日本国憲法があるからです。このために復帰してきました。大事にしましょう。絶対に守らないといけないんです。これは沖縄県憲法普及協議会、会長はいま私がしていますが、そこから出していました。そのとき私は高校生でした。

いま辺野古の状況っていうのは、沖縄の言葉で「恥ずかしくないですか」と言う言葉です。いまやっていることはとっても恥ずかしいことなんです。沖縄の世論の八割がですね、中止してくれと言っているものを日本国はやる。逆にアメリカの方は大丈夫ですか、ちょっと止めた方がいいのではって、止めに入りそうな雰囲気なんですね。人の道は破ってはいけない。しかし戦争の道は破らんといかんのですよ。広辞苑を見ましたら、道を破ることにいい言葉があるんです。道破。最後まで正しいと思うことを思い切って言うことが道破なんです。これを私たちはやっていかなければいけない。9条は絶対に守っていかないといけないし、集団的自衛権の行使は間違っていますよ〜って、言うことが正しいと行動していかないといけないと思います。

辺野古の状況というのは、みんなで一生懸命集まってきています。辺野古と普天間の直線距離は四十キロたらずなんです。それは簡単に言うと、騒音が危険な飛行場から四十キロ弱の所に、また出来るということなんです。世界一危険なものを、また世界一危険な所に持って行って、さらに軍港まで付けていくというもので、辺野古は集団的自衛権のまともに寄ってくる、まさにそういう動きなんですね。ですけれども、まだ辺野古には何も出来ていません。基地の形すら何も見えません。ですから、絶対に止める。127度線を越えて沖縄に行きましょう。

↓金城実さん(沖縄の彫刻家)

沖縄からいまの日本政府をどう見るかということはですね、決定的に避けて通れないです。それは秘密保護法にしてもですね、集団的自衛権が発動されたときに、沖縄の人たちが最も頭の中をよぎったのはですね、軍隊は住民を守らないということです。チビチリガマは私が指導して造ったガマですが、八十四人が殺された事件。それから最も象徴的なのが、対馬丸を日本の軍隊の前に弾よけさせておいて、さらに地雷が有るか無いかを確かめるために十も過ぎないような子どもたちを殺させていったというのが、まさしく沖縄から見える集団的自衛権である。

↓志葉 玲さん(ジャーナリスト)

この夏、ガザで取材していました。ガザでは2143人が殺されました。その三分の一が子どもです。この子どもたちがどのように殺されたか。日本のテレビは残酷すぎると、その様子を伝えません。確かに残酷です。ハマスが悪いのでしょうか。イスラエルが悪いのでしょうか。一番悪いのは、日本を含む国際社会だと思います。これまで虐殺が繰り返されてきたのに、その戦争責任を追及しなかった国際社会に責任があります。戦争責任を追及することが必要です。もうこれ以上、虐殺を許してはいけません。そういう意識を国際社会が共有することが必要です。そのことが、強いては日本の平和にもつながります。9条を持つ日本が、世界に向かって平和を拡げていく、そのことが必要なのではないでしょうか。

↓銀座方面に向かってデモ


Created by staff01. Last modified on 2014-09-06 22:23:33 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について