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    第11回 2014年8月15日

「真夏の焦点」−大喜利川柳もどきの巻

司会 (チャンチャカチャカチャカ、チャンチャン)毎度お馴染み、時代の本質を笑いで突く焦点の時間がやってきました。司会の歌麿です。さて、今日は俳句・川柳・標語なんかをちょっと言い換えたりして、面白おかしくパロデイーなんかを作ってみようという趣向です。たとえば、戦時中のスローガンにあった「贅沢は敵だ」に、一字書き足して「贅沢は素敵だ」にしたなんて有名なエピソードがありますね。今評判の『川柳は乱調にあり』の作者胡沢健さんが、これを試しに女子学生にやらしてみたら「贅肉は敵だ」とかえってきたというんです。まあ、こんな調子で、はい、もう手があがった。早いね、菊ちゃん。

菊三 「贅肉は素敵だ」これは新宿三丁目のデブ専の句で、あのブヨブヨ感がたまらない……。

司会 山田君。菊ちゃんから座布団全部もっていって。のっけから何いってんだよ。焦点らしく時代の本質にせまってほしいね。はい。笑太さん。

笑太 私は原発の標語「原子力明るい未来のエネルギー」を言い換えて。

司会 どうなっちゃうの。

笑太 「原子力明るい未来のアレルギー」もうひとつ「原子力正しい理解で豊かな暮らし」というのを「原子力正しい理解で廃絶だ」

司会 いいね。ふたつで座布団一枚やっとくれ。ほかには。円遊さん。

円遊 ひと昔まえに川柳の特選句に選ばれた「老人は死んでください国のため」を。

司会 うん、あれずいぶん流行ったね。で、どう変えるの。

円遊 「自衛官死んでください国のため」

司会 もうこれ洒落にならないね。その次は徴兵制で「貧乏人」ときそうだよ。「被災者」とか「障害者」とか、なんでも死んで下さいという時代になってきたね。ここらで一矢報いるのないかね。

三太夫 はい。こんなのどうでしょう。「国のため死んでください三代目」

司会 古川柳に「売り家と唐様で書く三代目」というのがあるけれど、この三代目じゃ売り家どころか亡国になりかねないね。じゃ今度はぱっと明るく次期東京オリンピックの標語なんかどうかな。はい、どうぞ。

菊三 「東京はハーブより恐い脱法都市」もうひとつ「東京は殺せ殺せの大合唱」さいごに「東京はセクハラ・パワハラ・ハラハラだ」

司会 菊ちゃん、最初に座布団全部とられたんでやけになってるよ。そんなスローガンでだれが来るんだよ。せめて「東京の安全・安心皇居だけ」ぐらいにしといてよ。
 さてお次は荻原枯石さんという俳人に「八月や六日九日十五日」というヒロシマ・ナガサキ・敗戦を読み込んだ素晴らしい句があります。月日を入れた句をつくってください。

三太夫 はい。「7月1日はオレがきめたから、開戦記念日」

司会 せめてサラダ記念日ぐらいにできないかね。ほんとに早く消えて欲しいね、こういう戦争狂は。ほかに。おっ、山田くんの手があがった。

山田 「311忘れて再稼働アホかいな」

司会 いいね。じぶんで好きな座布団一枚持ってかえりなさい。じゃ、お後は時事ネタで何でもいいからよんでください。はい、円遊さん。

円遊 某放送会長の心境を。

司会 どんな心境なの。

円遊 「右と言えば左と言えぬオイラだが左と言ったら右と言ってやる」

司会 なるほど。カツト思うな思えば辞めろ、だな。なんかよくわかんないけど。

笑太 はい。さいたまで絶対に採用される一句。

司会 へー、どんなの。

笑太 「梅雨空に9条いらぬと婦人デモ」

司会 こりゃ掲載間違いなしだね。じゃ最後に青年たちを元気づけるのをお願いしますよ。

菊三 「若者よ、銃をとるよりサオをとれ!」

三太夫 それにつづけて「突撃はベッドの上だけで十分だ」

司会 もうメチャクチャになってきた。これじゃ革命的川柳人である乱鬼龍さんに怒られるよ。秋にはプロレタリア川柳の開祖鶴彬(つるあきら)のお芝居もあります。駄洒落ばっかりとばしてないで、胡沢さんの本もしっかり読んで勉強しなきゃ。いいかい、みんな。

一同 ハーイ。わかりました。

司会 ホントかね。キャバクラなんか行って遊んでたら承知しないよ。

一同 それや師匠でしょ。いい年して好きなんだから。


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