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News Item 0721makiko
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やっぱりおかしいNHK報道〜無視された7.21キャンドル

   昨夜(21日)、キャンドルアクションから帰ってNHKのニュースウオッチ9を見たら、約20分間にわたってマレーシア機撃墜の真相究明の報道をしていた。途中、アメリカの女性特派員が出て来て、アメリカはかつての世界の警察官の役割から、今や火消し役に回っていて、一国だけでは大変だというおかしな論議を展開していた。その言外には今こそ集団的自衛権の発動をというニュアンスが漂っていた。アメリカにいる大越キャスターも神妙にうなづいている。この解説者はまさに現在の政府の皆様のNHKを代表するお茶の間の顔である。

 その後、5、6分ほどガザの様子が映し出されて終わりである。どうだ、これでバランスはとっただろうという感が否めなかった。

 ニューヨークでのウクライナ人による反ロシア・プーチンデモの様子は伝えながら、ロンドンやパリでのイスラエルへの大規模抗議は伝えない。もちろん、私たちのキャンドルの灯も。

 298人の無惨な死は微に入り細に入り伝えるが、500人を越すガザの死者は人数としてだけ伝える。犯人はウクライナの親ロシア過激集団と見なされているが、もう一方の犯人はイスラエルであり、その武器はアメリカ製であることは明白なのだ。

 メディアは今そしてこれからも殺され続けるガザに目を向け、報道することによって、多くの命が助かる可能性があることを認識すべきではないか。

 私たちはマレーシア機撃墜の犯人が特定されれば、断固犯人を糾弾し、犯罪者の処分を要求する。と同じく、ガザでの犯罪行為を厳しく指弾し、国際的な制裁を科することを求める。しかし、アメリカにその資格があるのか。いまだに、アメリカを世界の警察官などとNHKの特派員は何を見ているのだ。

 こういう報道がじわじわと日本人の危機意識を煽り立てて、政府の思うままにコントロールされていきかねないと思う。私の見落としがあるかもしれない。ご批判・批評を乞う次第です。

 なお、ロンドンでの10万人デモの様子はレイバーネットで見られましたが、パリでのデモはどうだったのでしょうか。もっとすごかったと聞きましたが、ぜひ各国のガザ侵攻反対のニュースをお知らせ下さい。みんなで共有しましょう。

(レポート牧子 2014・7・22)


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