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「悪徳会社RICOH」の写真を遺して〜リコー「追い出し部屋」の実態

「悪徳会社RICOH」の写真を遺して、後藤世良治さん(リコー社員・ロシア系日本人)は、46歳で自ら命を絶った。2011年リコーは大手電器メーカーに先駆け、大リストラを敢行。45歳以上の1600名の従業員に対して執拗な退職強要を行い、退職に応じなかった152名は「追い出し部屋」に入れられた。後藤さんは数度にわたる退職強要面談でサインを迫られ、退職後うつ病となり、2012年11月飛び降り自殺をした。6月6日、この問題で厚労省記者会見が開かれた。父親のAさんは、「頭が真っ白になった。こんなことを二度としてほしくない。息子がなぜ追いこまれたのか知りたい」と公表した思いを語った。また現在も「追い出し部屋」に入れられ、嫌がらせのトナー廃棄物の仕事をさせられている藤本隆志さん(48歳)は、「おかしいことはおかしいと言い続けたい」と抵抗の決意を語った。東京管理職ユニオンの鈴木剛委員長は、会社の部外秘「退職勧奨マニュアル」を示し、会社が計画的に退職強要を繰り返していた事実を告発した。
 「追い出し部屋」への出向問題については、東京管理職ユニオンの7名が提訴しており、2013年11月に東京地裁で、「人事権濫用で出向無効」の労働者側勝利判決が出ている。現在、控訴審で審理中だが、2014年4月、東京高裁は「勝利判決」を前提とした和解を勧告している。(M)

動画(YouTube 4分「告発会見」)

↓自死した後藤世良治さん(写真)は、11歳にロシアから来日、日本の学校を出て2002年にリコーに入社した。日本語・ロシア語・英語を活かして仕事をしていた。(写真を手にするのは鈴木委員長)

↓リコー退社後、撮影したもの。本人のパソコンにこの写真が残っていた

↓「追い出し部屋」の実態を語る藤本隆志さん。「リコーは人・国・仕事を愛すという“三愛精神”が会社のモットーだったが、会社自らそれを崩壊させた」。

↓部外秘「退職勧奨マニュアル」

↓「仕事がないことを繰り返し伝え、諦めていただく」と書いてある。面談は退職勧奨ではなく、退職強要の場であった。


Created by staff01. Last modified on 2014-06-07 15:32:11 Copyright: Default

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