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大好評だった「憲法くん」〜松元ヒロが演じ孫崎享が語る

6月6日、東京・練馬文化センターで「どこに行く?日本〜元外交官孫崎享が語り松元ヒロが演ずる」(練馬九条の会主催)が開催された。

松元ヒロ(写真)が憲法自身になりきって演ずるおなじみのコント「憲法くん」には、「笑いの中で感動に涙した」と多くの観客から絶賛された。

憲法くんの語り

「私は今年で67歳になりました。年金支給が70歳まで待たされるという噂があるので、引退はできません。それに、85歳になっても元気に跳び跳ね踊っているネズミさんには、まだまだ負けられません。ひとつ自慢させてください。この67年間、戦争という名の下で日本国民に他国の人を殺したり殺されたりしたことは一回も私はさせていません。安倍首相は現状に合わなくなったから私をリストラするというけれども、私は日本国民の理想ですよ。理想に合わない現状を演じている安倍さんの方が首相をリストラされるべきですよね・・・」

孫崎享さん(写真)はときどきクイズを交えながら、安倍政権の外交問題・経済問題を中心に、TPP問題・原発再稼働問題・特定秘密保護法・集団的自衛権等に関する安倍内閣閣僚発言の嘘と詭弁とマスコミの悪質な安倍政権支持誘導報道について、熱く語った。

孫崎享講演の中から一部抜粋

〇2013年12月23日天皇誕生日における天皇陛下会見をNHKが改ざんして報道した。 正式な天皇陛下会見発表 「戦後、連合国の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持を抱いています」 NHKは「平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り」の部分を省いて報道した。

〇TPP交渉には参加しないという選挙公約を破棄する自民党は国民を無視している。ISD条項により、海外投資家が国家を訴えられるTPP条約に参加すれば、国家の主権を失う。実際に米国有害産業廃棄物を拒否したメキシコは米国企業投資家から訴えられて多額の賠償金を支払わされた。ISD条項があるかぎり日本はTPPに参加しない方がいい。 ※ISD条項・・・「Investor(投資家) State(国家) Dispute(紛争) Settlement(解決)」の頭文字の略称で、「国家と投資家の間の紛争解決」

〇民主主義は与えられるものではない。歴史的に勝ち取ったもの。不断に勝ち取る努力が必要。弾圧や排斥を他人事とみない。

〇ダボス会議で、米国オバマ大統領は 「尖閣諸島領土問題について米国はどちらの立場に立たない。絶対に国際紛争に発展させるな、そのような発言は控えろ。もし国際紛争になっても米国はレッドラインを引かず介入は絶対にしない』と強く強調した。しかし、このことを日本では報道されていない。

なお孫崎享さんは、AMラジオ文化放送(午前6時〜7時)木曜日のコメンテイタ―を務めています。                                (ジョニーH)


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