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書評『暴露』〜米国による世界制覇の実態あばいたスノーデンの良心

 『暴露〜スノーデンが私に託したファイル』(新潮社)は、標題のとおり元NSA、CIAの 要員だったスノーデンから膨大な情報を提供されたフリージャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏の著作だ。

 一例を紹介すると、2013年3月8日から1か月間、「バウンドレス・インフォーマント」 という通信傍受プログラムにより、米国内の通信システム内を通過する30億件のメールと通話データを記録、同じ30日間で世界中から収集した件数は、メール970億件以上、通話1240億件以上に及ぶ、などだ。

 傍受、監視の対象は、インターネット・サーバー、衛星通信、海底光ファイバーケーブ ル、国内外の電話システム、パソコンで、ターゲットになるのは「犯罪容疑者やテロ容疑 者だけでなく、民主的に選出された同盟国のリーダーや一般のアメリカ国民」であり、こ れが「NSAの戦略と目的」を如実に語っている。まさに米国による世界制覇の一端といえ る。

 さらにこの本の神髄は、米国における市民の権利と自由を「闘って」実現する、それが フリーランスのジャーナリストから発せられていることにある。スノーデンという良心の 魂による行為で明らかにされた米国、そして英国の「国家犯罪」を摘発したこと、そして ジャーナリズムをめぐる米英でのバトルが繰り返されていることが、本書を通じて理解出 来、さらには共感できるものとなった。(白石孝)


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