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News Item 0315shinya
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私たちの声をテロと呼ぶような政治を変えましょう
フクシマを忘れない!さようなら原発 3.15脱原発集会

                shinya(報告・写真)

福島原発事故から3年が経った3月15日、日比谷野音で「フクシマを忘れない!さようなら原発 3.15脱原発集会が開かれ、主催の「さようなら原発一千万署名市民の会」から大江健三郎、澤地久枝、鎌田慧さんが挨拶した。

ハイロアクション福島の武藤類子さんは、「帰れと言われても帰ることの出来ない仮設住宅に暮らす人たちの切実な声が報道されずに無視されていると訴え、作家の澤地久枝さんは、「この世の中が変わらなければ福島は救われない。」と、世直しをしましょうと呼びかけた。

元宇宙飛行士の秋山豊寛さんは「福島原発事故の責任で誰が責任を取ったか。東電の社長は高額の退職金をもらい、のうのうと暮らしている。こんな不正義がまかり通っているのは、私たちが、ひょっとしたら認めているせいじゃないか。それを認めない社会をつくろうじゃないですか」と呼びかけた。

被ばく労働を考えるネットワークのなすびさんは、「収束作業にあたっている一日3000人の労働者の7割が、古郷を奪われ、財産を奪われ、過去を失った地元福島の人たちです。被ばく労働というのは、誰かがガンになって死ぬということを前提にした労働です。これを非人間的な労働と言わずしてなんと言いましょう。誰かを踏みつけにしていくような社会、誰かを犠牲にしていくような社会、その上で、経済や産業が発展していくような社会を、私たちは拒否する。それが脱原発ではないでしょうか。」と訴え、今春闘、収束産業に働く労働者の待遇改善を要求して闘っていると報告した。

原子力発電に反対する福井県民会議幹事の松下照幸さんは、「地元の本音はみんな脱原発。しかし原発が無くなったらどうなるか、というところで揺れている。原発をなくしても自立してやっていけるよう地元で模索している」と原発立地の抱えている問題と取り組みを紹介した。

司会の木内みどりさんは、閉会挨拶の鎌田慧さんを紹介する際、先の都知事選にふれ、「わたしは宇都宮さんを応援しました。鎌田さんを攻撃する人、わたしを攻撃する人、今日を境にもうやめましょう。」と会場に呼びかけ、盛大な拍手が起こった。参加者は5500名。集会後、東電前を通り銀座、東京駅八重洲口近くまでデモ行進した。

↓「福島県の災害関連死は津波による死者の数を上回りました。学校や地域で新たな放射能安全キャンペーンが実施されています」 ハイロアクション福島の武藤類子さん

↓大江健三郎さん

↓「福島を救えないで何んで東京オリンピックがあるのでしょうか」 澤地久枝さん

↓「大きな声を上げる人はテロだと言って責任を取らない連中、彼らがやっていることこそテロじゃないですか。住民の避難計画さえ立てられない基準が、何で世界で一番安全な基準なんですか。こういう社会を変えましょう。それが私たちの未来への責任です。」 元宇宙飛行士の秋山豊寛さん

↓「脱原発というのは、単にエネルギー政策を転換させる、再稼働をやらせない、全ての原発を即時廃炉にさせる、それだけで終わるものではありません。廃炉になれば廃炉産業があります。その後に廃棄物の管理産業があります。私たちは気の遠くなるような長い期間、この被ばく労働という問題と向き合っていかなければなりません。」 被ばく労働を考えるネットワークのなすびさん

↓原子力発電に反対する福井県民会議幹事の松下照幸さんと、福島集会からのキャラバン隊

↓「私たちを敵にしないでください。わたしは鎌田さんが大好きです」 司会の木内みどりさんと鎌田慧さん

↓デモ行進


Created by staff01. Last modified on 2014-03-16 11:49:04 Copyright: Default

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