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LNJ Logo 渡部通信〜大衆の力を示したヒューマンチェーン
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・「都教委包囲首都圏ネットワーク」
・「新芽ML」
の渡部です。

本日(12月4日)、国会包囲ヒューマンチェーンが6000人の参加で成功しました。
特に参院議員会館前の歩道上は何重もの人垣となりました。
13時頃、実行委員の方が「繋がった」と言っていました。
そうしているうちにどんどん人が増え、
13時30分にも再度ヒューマンチェンが繋がりました。

警察は、「車が通るから」などと言いながら
歩道の何箇所かで分断を図っていましたが、
大きな人だかりができる状態となり、
結局は通さざるを得なくなったところもありました。
まさに大衆の力、人民大衆は歴史の原動力、です。

ところで、本日昨日急遽決められた「公聴会」が埼玉で開かれました。
先日の福島での「公聴会」(全員反対)とその結果(翌日強行採決)を見れば、
これほど国民をバカにした話はありません。
「アリバイ」などという言葉でさえ表現できない暴挙です。

野党はボイコットしました。当然のことです。
ところが、共産党は出て行きました。

「日本共産党は、自分たちの要求が受け入れられないからといって、
審議を拒否する態度をとらず、問題点があれば審議を通じて
明らかにしていくという立場を一貫してとっています。
今回の事態でも、共産党はこの筋を貫きました。」

と言っているようですが、全く話になりません。
この言い分はあまりにも「優等生的子ども」じみています。
あまりにも世間知らずです。

昨年9月の大阪市議会議長不信任案の際にも、
野党では共産党だけが「反対」しました。
橋下市長は「今回の共産党は極めて合理的な判断をされたと思う」
と喜び、共産党を持ち上げました。

にもかかわらず、今回、同じようなことを繰り返しました。
自民・公明党は内心「しめしめ引っかかった」と思っていることでしょう。
そして、多くの人民大衆は「共産党は何をやっているのだ」、
「向こうの罠に簡単に乗るな」、「君たちは誰の味方なのだ」、
と思ったのではないでしょうか。

おそらく共産党の内部からも批判が出ていると思います。

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昨日(12月3日)、新宿で開かれた小さな学習会に参加しました。
そこには、「特定秘密保護法に反対する学者の会」の
呼びかけ人の一人でもある
高橋哲哉さん(東京大学大学院教授)が来ていました。

高橋さんは、「賛同者が2000人を超えた」と言っていましたが、
さらに賛同は広がっているようです。

高橋さんは、講演の中でまず次のようなことを強調されました。

 第一次安倍内閣は「教育基本法」を改悪した。
 第二次安倍内閣はその具体化を強行に推し進め、
 日本の教育を大きく変えようとしている。
 また「特定秘密保護法」などに見られるように解釈「改憲」が進みつつあり、
 実質的「改憲」の動きになっている。
 「改憲」されたら、教育基本法も<再改訂>されることになるだろう。

その後、高橋さんは自民党の「改憲」案について次のように
述べました。(第9条でないところの大きな問題として)
 
 「前文」のことろに表れている基本的な国のあり方が問題だ。
 現憲法では「人類普遍の原理」が謳われている。
 しかし「改憲案」では、「天皇を戴く国家」というように
 再び日本にしか通用しない憲法になっている。
 
 しかも「前文」の最後には、
 「日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承する
 ため、ここに、この憲法を制定する」
 と述べてある。まさに「君が代」そのものである。
 
 だから、第一条に天皇の元首化、
 第三条に「日の丸・君が代」は国旗・国歌、とその尊重義務、
 第四条に「元号」制定、が出ている。
 
 つまり、「人類普遍の原理」に基づく国から「天皇を戴く国」へ、である。
 
また、「第三章 国民の権利及び義務」に触れて、次のように述べました。
 
 「改憲」案では、『天賦人権論』を取り入れていない点が
 現行憲法と大きく違う。国民以前に天皇を戴く国家がある。
 
 権利義務では、「常に公益及び公の秩序に反してはならない」
 となっている。これは現憲法の「公共の福祉」に変えたものである。
 現憲法の「公共の福祉」では、
 国民の生命、人権、財産などが大切にされている。
 しかし、「改憲」案ではその権利は、
 「公益及び公の秩序に反しない限り」となってしまっている。
 
さらに、「日の丸・君が代」強制問題に触れて次のように述べました。

 最高裁の合憲判断は、モノ言わぬ教員、国民を作って行こうとしている。
 モノ言わぬ社会を作ることになる。「由らしむべし知らしむべからず」だ。
 彼らはこれを何十年もかけてやってきた。
 今まさに完成に近づいている。

その後、アイヒマンの話、「教育再生実行本部」の<中間まとめ>
に見られる特徴なども話して下さいましたが割愛します。

質疑に移り、その中で高橋さんは、
 「今、日本社会はどん詰まり」に来ている。
 だから安倍政権はやり方がむき出しになっている。
 冬の時代だ。どうしたらいいか。
 みんなで大激論して考えなければならない。」
と述べ、

参加者からは
 「東京の『君が代』不起立は去年春の4人から今年春には9人に増えた。
 不起立者たちは強制に反対するクサビのようなものだ。」
 「高校生は主権者だ。彼ら自身が不起立を組織すれば良い。」
 「原発事故後、今までとは違って若い人たちが出てきた。」
などの意見が出されました。

最後に高橋さんは、
 「日本は、韓国やドイツに比べても
 市民運動が圧倒的に活発だと言われる。
 あきらめることなくやっていきましょう。」
と述べました。

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http://houinet.blogspot.jp/

「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi

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