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LNJ Logo 石川一雄さんの10.31集会メッセージ
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10・31メッセージ

39年前の今日は寺尾不当判決が下された日に伴い、各地で糾弾集会が開かれ
るとのことで、決起下さった皆々様に一言でも感謝の意を表せたらとペンを
執ったものの、再審裁判の方も自分の描いた通りことが進まず、再審が実現
したとしても来春に持ち越される公算が大であってみれば、支援を賜る皆様
に大変申し訳なく思います。皆様方には大きなお力添えを頂きながら、なか
なか進まないと感じておられるのではと思うと、本当にすまなく、アピール
を書く私のペンも重く感じられます。

しかし、腕時計のバンド穴の新証拠にひきつづいて、先般も、犯行に使われ
た手拭いが我が家の手拭いではなく、私を冤罪におとしいれるためになされ
た捜査であったことを示す新証拠が証拠開示によって明らかになり、東京高
裁に提出されましたし、殺害方法が自白とは異なるという法医学者の鑑定書
も出されたところです。寺尾判決以来39年間も事実調べがまったくおこなわ
れていないという不当性を強く訴えてまいりたいと思います。

先日の三者協議でも、弁護団は、手拭い関係や筆跡資料などについて、強く
証拠開示をせまったそうであり、検察官がおうじないために、つぎの三者協
議に継続となってしまいましたが、今後の闘い如何で、残された証拠の開示
は実現するものと確信しております。

年明けに予定されている次回の三者協議で、裁判官の決断如何に因っては、
事実調べに踏み込む公算も零ではないのですが、現時点では兎も角、楽観
することなく、再審開始の実現を目指し、全身全霊を傾注して東京高裁前
での訴えや支援の要請を展開して参る所存です。

特に「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」の映画も完成し、好評で
あってみれば尚更私の置かれている立場を知って頂く意味でも全国各地で上
映運動にも力を注いでいかねばと思っています。冤罪を晴らす闘いも今が大
きな山場であり、来春にも何らかの決定がでるのではという状況にあります
ので、支援者皆様にもまだまだご迷惑、ご協力を賜らねばなりません。

元より私たち夫婦も例年にも増して、第三次再審請求で決着をつけるべく、
全力で取り組んでまいりますので、どうか皆様も三次再審への道が拓かれま
すよう可能な限りご協力下さいますように切に願い、簡単ですが、右私の不
退転の決意と皆様に対し常日頃のご尽力と今日の集会に決起下さったことに
対し心から感謝し、私のメッセージとさせて頂きます。

2013年10月31日

                          石川 一雄

 寺尾判決39ヵ年糾弾
 狭山再審要求集会ご参加ご一同 様

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