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LNJ Logo 報告:「歴史のねつ造は許さない!日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを国連記念日に!」国際シンポジウム
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8月11日、東京ウィメンズプラザ・ホールにおいて、「歴史のねつ造は許さない!日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを国連記念日に!」国際シンポジウムが開催され、約400名が参加しました。

開会あいさつで梁澄子(ヤンチンジャ)さんさんは、1991年8月14日に韓国の金学順(キムハクスン)さんが、日本軍「慰安婦」被害者であったことを初めて名乗り出たことがきっかけとなり、アジア各地の被害女性たちが証言に立ち上がったことを話しました。そして被害者が変革の主体として変わってきたこと、昨年12月のアジア連帯会議で8月14日をメモリアル・デーにしようと決定したことなどを報告しました。

フィリピンから来日したエステリータ・デイさん(写真上)は、1944年14歳の時、市場で日本兵に捕まり、トラックに押し込められて日本軍の駐屯地に連れて行かれ、3週間毎日輪姦されたと、涙をぬぐいながら訴えました。そして日本政府に対し、謝罪すること、歴史教科書に事実を記載すること、補償を行うことを要求していると話しました。

基調講演は、元国連安保理議長のアンワウル・チャウドリーさん(写真上)が「女性の参加が平和を持続可能なものにする」と題して行いました。女性・平和・安全保障に関する国連安全保障理事会決議1325号は、国連の最も進歩的な平和決議であり、加盟各国は誠実に実行すべきだと話しました。そして、「8月14日を国連記念日とし、世界中の被害を受けた女性に敬意を表することに賛成します。立ち上がって、日本政府に責任を求めましょう。尊厳の回復を求める女性のニーズに応えるよう要求しましょう。持続する平和の達成は、女性たちが立ち上がり、声を上げ続けることです」と話しました。

韓国挺身隊問題対策協議会常任代表の尹美香(ユンミヒャン)さん(写真上)は、「戦時性暴力被害者から変革の主体へ 日本軍「慰安婦」問題解決運動から戦時性暴力問題解決へ!」と題し、ハルモニたちの映像を流しながら話しました。「ハルモニたちは、羞恥心や罪人意識、被害意識を持った状態から堂々とした歴史教師に、女性人権運動家に変わり、その姿はハルモニたちと連帯する活動家や連帯するために訪ねてくる人々をも変化させた。変化の最初をつくったのは金学順(キムハクスン)さんだった。公開証言は韓国社会を変えた」と話しました。そして「数多くの戦争の中で性暴力犯罪者たちは逮捕されておらず、だれも彼らを処罰することに関心を持っていない。加害者たちは不処罰をいいことに、犯罪をはたらき続けている。これは、戦争中の強かん、女性への暴力は犯罪ではなく日常的な行為だという文化風土を生み出している」「日本軍「慰安婦」被害者たちに、戦時性暴力被害者たちに、しかも国家によってなされた性暴力犯罪に対して公式謝罪と賠償、責任者処罰などの法的責任が取られることは、本当に不可能なことなのだろうか。否、解決できる。日本軍「慰安婦」問題も解決し、それを通して戦時性暴力問題を解決する国際的原則を打ち立てることもできる。そのためには何よりも、さらに強力な国際連帯が必要だ」と訴えました。また、女性たちの歴史を忘れないこと、記憶すること、教育すること、記憶を継承することがとても大事であると話しました。

京都大学教員の岡真理さんからは「記憶を普遍化し、未来に引き継ぐことの意義」が話されました。

質疑応答・討論では、メモリアル・デーの意義についてなどが話されました。尹美香(ユンミヒャン)さんは、再発防止策としての意味が大きいこと、また憲法改悪に対しても制御の役割ができるだろうと話しました。岡真理さんは、記念日とすることが目的ではなく、内実が問題だと話しました。

白熱した議論は、まだまだ続くと思われましたが、時間切れとなってしまいました。歴史のねつ造は許さない!日本軍「慰安婦」メモリアルデーについて十分考えさせられる充実したシンポジウムでした。(尾澤邦子)

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宣言文
日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを国連の記念日に!

1991年8月14日、韓国の金学順さんが、日本軍の「慰安婦」被害者であったことを初めて名乗り出ました。この勇気ある告発がきっかけとなって、アジア各地の被害女性たちが半世紀の沈黙をやぶって次々に証言し、日本政府の責任を問い始めました。この告発は、日本軍性奴隷制の実態を明らかにしただけでなく、旧ユーゴ紛争をはじめ、紛争下で性暴力被害を受けた女性たちにも勇気を与え、軍隊そのものの暴力性を暴いていきました。

金学順さんが名乗り出た日を記念日にしよう! 2012年12月の世界人権デーの日、被害女性、被害国や加害国の支援団体・個人が参加した第11回アジア連帯会議(於:台湾)で、8月14日を日本軍「慰安婦」メモリアル・デーにすることを決定しました。

一方、加害の主体であった日本政府は、日本軍性奴隷制に対する責任を認めず、政府・軍の関与と「慰安婦」制度の強制性を認めた「河野談話」をも見直す動きを見せています。歴史の事実を否定し、歪曲する政治家の発言は後を絶たず、さらには中学歴史教科書から「慰安婦」制度に関する記述が削除され、子どもたちは「慰安婦」制度の事実を知る機会さえ奪われてしまいました。

歴史の事実を明らかにすること、そしてその事実を、二度と同じことが繰り返されないように永遠に記憶しつづけること、それは被害者たちの願いです。紛争下であっても性暴力は犯罪行為であることを全身全霊で世界に示した「慰安婦」被害者の勇気を、非人道的な戦時性暴力の実態を、世界中の子どもとおとなに伝えていかなければなりません。そこで私たちは、紛争下の性暴力を国際的に問うきっかけになった8月14日を国連の公式記念日にするためのキャンペーンをスタートすることにしました。

私たちは、解決されなかった問題の被害者として日本軍の「慰安婦」にされた女性たちを記憶したいのではありません。女性たちの勇気が歴史を変えたこと、被害を受けた女性たち自らが変革の主体になったことを記憶したいのです。だからこそ私たちは、日本軍の性暴力を受けた女性たちが一人でも多く存命のうちに、日本政府が事実を認め、被害女性が受け入れられるような謝罪、補償、教育を実施するよう、国連の記念日にするためのプロセスを最大限に活かしていきます。

 2013年8月、日本各地、世界各地で開催されている第1回日本軍「慰安婦」メモリアル・デーのイベントに参加した私たちは、8月14日を国連の記念日にするため、そして戦争と暴力のない世界をつくるために、連帯して行動することを宣言します。

 2013年8月
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動
第1回日本軍「慰安婦」メモリアル・デー参加者一同


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