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たんぽぽ舎です。【TMM:No1892】
2013年7月8日(月)地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎 
━━━━━━━
★1.原発現地は再稼働申請に反対です!
   規制委の最低基準に達しない各電力会社の申請書批判
    朝から原発現地の人と共に再稼働反対「新基準=再稼働基準反対」を訴
   えた
  坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
★2.今日の新聞報道より;抗議行動について (東京新聞の一面より抜粋)
◆ 原発新基準 満たさず   4社10基再稼働申請
反対市民「福島忘れたのか」 電力会社「効率的に審査を」
★3.福島に取り残された犬、猫の里親さん、ボランティア募集
東電の犯罪行為によって家族が分断されたのは人間だけでなく、動物たち
   もなのです。
            渡辺 マリ (たんぽぽ舎ボランティア) 
★4.短冊と回遊魚とエプロンと (第62回首相官邸前抗議行動報告)
  私も官邸前行動といいながら、回遊魚のように国会周辺を歩いている
避難生活のなかで、エプロンを作ることが気持ちの支えになっているそう
          金子やよい(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア )
★5.「倫理なき原発輸出を許さない」 その2
   トルコに売り込む予定の原発、トルコで原発は作れない
             山崎久隆(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
※7/12(金) 第63回首相官邸前抗議行動にご参加を!
 日時:7月12日(金)18:00から20:00 第61回首相官邸前抗議行動
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
 たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
 16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
 1〜5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
 まとめの集会(短時間)。
━━━━━━━

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┗■1. 原発現地は再稼働申請に反対です!
 |  規制委の最低基準に達しない各電力会社の申請書批判
 |  朝から原発現地の人と共に再稼働反対「新基準=再稼働基準反対」
 |  を訴えた
 └──── 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)

7月8日規制委に各電力会社が(再稼働の)申請書を提出するという歴史的な
日に当たり、抗議のため、4電力の現地の方たちも駆けつけ、規制委が入ってい
る六本木ファーストビルの前に80名が集まり、朝8時半から「再稼働反対」の声
を上げました。
各電力会社は9時30分から順次申請。最低基準の規制委の基準すら満たしてい
ない申請内容に怒りの声を上げました。
 申請したのは 北海道電力(泊)、関西電力(高浜)、四国電力(伊方)、九
州電力(川内)、さすがに東京電力は今日は提出なし。
 アピールした4つの原発現地の人々は次のとおり
 (1)北海道電力は深町ひろみ、マシオン恵美香さん他
     =防潮堤ができていない.免震重要棟ができていない
(2)関西電力は若泉政人さん
     =安全対策先送りの申請に反対、防潮堤もできていない(未完成)
 (3)四国電力は大野恭子さん
=南海トラフ地震の脅威が迫る伊方原発の申請に反対
(4)九州電力(川内)は向原祥隆さん
     =巨大活断層直近の川内原発は危険 申請に反対
    九州電力(玄海)は江口美知子さん   
     =12日申請予定、反対行動を行う。
 等々を訴え、抗議のコールをあげました。
 又、福島現地から駆けつけた佐々木慶子さんは、問題が全く解決していない福
島の現状を訴え、再稼働申請を糾弾しました。     
 最後に規制委に申し入れ書(抗議文)を渡しました。

報道陣も多く、
NHK、TBS、フジテレビ、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、東京新聞・中日新聞、
時事通信社、AP通信社他多数

その後その場で記者会見し、参加者は東電本社行動と参議院での「原発の再稼
働を許さない!全国集会」とに分かれ、行動しました。
 東京電力前では、『事故の責任もとらず、「安全よりお金優先」 の申請に反
対』を訴え、抗議文を渡しました。 (院内集会の報告は後日報告します)

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┗■2.今日の新聞報道より=抗議行動について
 └──── (東京新聞の一面より抜粋)  
◆ 原発新基準 満たさず
   4社10基再稼働申請
原発の新しい規制基準が施行された八日午前、電力四社は五原発十基の再稼働
を原子力規制委員会に申請した。現時点では、どの原発も新基準で求められる施
設や調査に不十分な点があるが、電力各社は原発停止の長期化による経営悪化を
理由に早期の再稼働を目指している。新基準の施行日に、先を争うように申請し
た。

○ 反対市民「福島忘れたのか」
   電力会社「効率的に審査を」
 東京・六本木の原子力規制委員会では、路上で反対派が「福島を忘れたのか」
と批判の声を上げる中、電力会社の担当者が次々と原発の再稼働を申請した。
 規制委では、二百人を超える報道陣が見つめる中、午前九時半から次々と申請
書を手渡した。 (中略)
 最初に申請した北海道電力の酒井修副社長。(中略)酒井副社長はその後、報
道陣に「電力需給が厳しくなる冬場までに一基でも再稼働させたいという強い思
いがある」 と述べた。(中略)
 規制委が入るビル前には、都内や再稼働申請された原発の現地から反対派約八
十人が集まった。「防潮堤ができていない」「巨大活断層直近」などと各原発が
抱える問題を書いたプラカードを掲げ、規制委にも「事業者任せの調査をやめろ」
と批判の矛先を向けた。外に出てきた事務局職員に「新基準は再稼働を正当化す
るため」などとする声明文を手渡した。
 福島市から参加した佐々木慶子さんは「福島の事故は終わっていない。第二の
福島が起きたら、日本はおしまい」と話した。
 鹿児島から参加した向原祥隆さんは「再稼働ありきの新基準。茶番だ」と怒り
の表情。(後略)
※ その他:朝日新聞には抗議行動が大きな写真入りで報道されています。

┏┓
┗■3.福島に取り残された犬、猫の里親さん、ボランティア募集
| 東電の犯罪行為によって家族が分断されたのは人間だけでなく、動物た
 |  ちもなのです。
└──── 渡辺 マリ (たんぽぽ舎ボランティア) 

 先日、約100匹の猫と犬が住んでいる福島県三春町の、にゃんだーガードにボ
ランティアに行ってきました。猫と犬は、清潔な環境と食事を提供されて「生き
て」いました。けれど、「幸せ」とは言えない。なぜなら、彼らは「飼い主さん」
の愛情に飢えているからです(スタッフ談)。例えば私が10匹の猫のいる部屋に入
って遊んだとしても、その1匹の猫(或いは犬)にとっては10分の1の愛に過ぎな
い。ではなく「1」の愛に飢えており、とても淋しい…。東電の犯罪行為によっ
て家族が分断されたのは人間だけでなく、動物たちもなのです。
O 里親:全頭、去勢済み。猫は家猫としての生活が長いので、働いていて昼間
は留守の方でも大丈夫です。犬もきちんと躾ができています。
O ボランティア:いつでも大歓迎ですが、特に平日が人手不足で困っています。
宿泊も可。希望により、猫さんたちと一緒の部屋に泊まることもできます。朝、
昼、晩、料理の好きな人が作ってくれます。何も手伝わなくてもいいし、一人で
別のものを食べたければそれもOKです。私は食べる人。
昼食⇒300円 夕食⇒400円 朝食は利用しなかったので不明。
 ○ ボランティアに行って下さる人は、ハンドルネームを考えて下さい。因み
に私はタマさんと呼ばれていました。
 例え1頭でも幸せになって欲しいと思っています。心ある方、どうぞよろしく
お願いします! 詳細はインターネットの「動物救護隊 にゃんだーガード」で
お願いします。       

┏┓
┗■4.短冊と回遊魚とエプロンと (第62回首相官邸前抗議行動報告)
| 私も官邸前行動といいながら、回遊魚のように国会周辺を歩いている。
| 避難生活のなかで、エプロンを作ることが気持ちの支えになっているそう
 └────  金子やよい(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア )

 7月5日官邸前抗議行動は、朝降った雨が湿気になって絡みつくような、暑さ、
午後5時少し過ぎ、開始1時間前だ、人はまだまばら、規制のコーンも準備途中、
ビラを配りながらぐみ坂を往復する内に、徐々に人が増えてきた。七夕2日前の
この日は、テントで短冊を付けた笹が配られ、それを手にし坂を登る人に何人も
ゆきあった。自作の笹飾りを持つ男性もいた、短冊には、「脱原発」「利権塗れ
の原発」「東電原発おりろ」など、テントで貰って来ましたと、言っていた女性
の笹の短冊は、「原発は、人類を滅亡させる」「原発の無い未来へ」など様々な
筆跡の短冊が付けられていた。
 6時を過ぎ、始まったシュプレヒコールを後に、ぐみ坂を下り国会前に向う、
途中の道々ですれ違う人たちは、様々だ、シュプレヒコールしながら、プラカー
ドを掲げながら、楽器を演奏しながら歩いている、この自由さが、私は好きだ。
私も官邸前行動といいながら、回遊魚のように国会周辺を歩いている。そういえ
ば、さっきお話しした女性も以前は、ドラム隊に付いて歩きまわっていたと言っ
ていた。2時間たちっぱなしはやっぱり疲れる。今は、自転車隊のお友達を待ち
ながらファミリーエリアはずれで過ごすとのこと、この女性去年暮れ、ピースボ
ートに乗り郷里原発、辺野古、大飯原発、玄海原発と行ったとの事、現地の思い
を実際に聞く事で、問題を自分の物として感じる事が出来ると話された。
 7時30分を過ぎ、官邸前に戻る途中の外務省前でIさんに呼び止めらた、見ると
お隣に小柄な女性、「浪江ピースの会」とゆうところの方で、浪江から避難され
ている方々が、作ったエプロンや、通帳入れを販売とのこと、通帳入れは、避難
の時に大事な通帳さえ持たないで避難したこと、避難先で貸りたエプロンが、防
寒着に、おにぎりを配るお盆に、子どもの涙を拭うハンカチになり、不安な気持
ちを和らげてくれるそんな感じがしたこと。その思いから通帳入れとエプロンを
作っているとのこと、これまでは、布地など寄付で賄ってきたけれど今はそれも
なく、通帳入れなどは、赤がでるそう、なによりも浪江を忘れないで欲しいその
思いと、避難生活のなかで、エプロンを作ることが気持ちの支えになっているそ
う。
16万とも言われる避難者、今も確実に福島原発事故は、続いている。

┏┓
┗■5.「倫理なき原発輸出を許さない」 その2
 | トルコに売り込む予定の原発、トルコで原発は作れない
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
7月1日【TMM:NO1886】の続き
○トルコに売り込む予定の原発

 日本では三菱重工が原発の受注に成功したと報道されているが、日本製の加圧
水型軽水炉がそのまま「売れた」わけではない。導入が予定されているのはフラ
ンスのアレバ社と三菱重工が共同出資して設立した合弁会社「アトメア社」が開
発した
「アトメア1」(ATMEA1)という原子炉である。この会社はアレバの子会
社で、開発した加圧水型軽水炉「アトメア1」だけを売り込むために作られた。
 アトメア1は原型が加圧水型軽水炉であり、見かけはウエスチングハウス社製
の加圧水型軽水炉と似ているように見えるが、構造にいくつか大きな違いがある。
 一つは、圧力容器の下にトンネルが作られ、ここに「コア・キャッチャー」と
いう装置を設けたこと。これは炉心溶融をした核燃料が圧力容器を突破した場合、
溶融燃料を捕まえる装置として付けられている。
 さらに蒸気発生器を大型化し、構造にも変更が加えられて熱効率を従来の33%
から37%に上げている。これにより原子炉の熱を「効率よく」取り出せるとして
いる。
 これらは従来の考え方を大きく変えたものといえる。三菱は、このうちの蒸気
発生器やタービンなどを受け持つものと予想される。
 つまり「国産原子炉を売り込んだ」のではなくアレバ社製の原子炉に日本製の
周辺設備を付けた「合体」原発を売り込んでいる。
 しかし、まだ設計図さえないアトメア1についても問題がいくつか見える。
 100万kwのサイズは、通常は蒸気発生器が4台の「4ループ」型だが、この原
発はコストダウンのために「3ループ」型で、一つ一つの蒸気発生器を巨大化し
ている。
これは大変危険な設計である。
 100万を4ループということは1ループあたり25万の電力生産を可能とする熱
量を運ぶが、これを3つにすれば、それが約33万になる。一台あたりの取扱熱量
が大きくなれば、損傷事故を起こせば放出する蒸気量や失われる冷却能力も大き
くなり、その分炉心の安全性が損なわれる。
 さらにこの原発は原発一般が33%の熱効率しかない欠点を補おうと37%の熱効
率を目指す。これをするためには二次系蒸気の温度を従来の270度程度からかな
り上げることになる。それには蒸気発生器の構造を変更し、熱の取り出し効率を
上げるのだと考えられるが、構造の複雑さや蒸気温度の上昇は従来の原発よりも
不利な条件となり事故の可能性を高める。
 さらにアトメア1はフルMOX運転ができる設計となっている。いきなりトル
コがMOXを使って発電をするとも思えないが、フルMOX運転をすれば装荷プ
ルトニウム量は当然極めて多くなるので、日本の大間原発で論じられている炉心
損傷事故の危険性増大と同じ問題を抱える。特に制御棒挿入失敗による炉心損傷
は、MOX燃料が大量に入る方が不利であり、将来MOX燃料を使ったりすれば
地震国トルコに新たなリスクを持ち込むことになる。
 三菱重工製の蒸気発生器は、既に米国サンオノフレ原発の廃炉原因を作った欠
陥蒸気発生器であり、原発そのものの危険性をさらに高める結果となる。同じ蒸
気発生器を使うことは無いのかも知れないが、次はどんな欠陥商品を作るのかと
心配になる。
 これほどの欠陥の予感がする「新鋭原発」も過去に例がないかもしれない。

○トルコで原発は作れない
 日本とトルコの間で原子力協力協定などが調印されたとはいえ、直ちに原発建
設が進むわけではない。トルコ政府が原発建設を認可するにはいくつものハード
ルがある。
その際台のものは地元シノップの反対の声だ。
 トルコは黒海沿岸に面している。1986年のチェルノブイリ原発事故では、黒海
が放射能に汚染された。また、1100キロの距離にあるシノップにも降り注いだ放
射能は、住民の健康にも影響を与えたという。たとえて言うならば、福島第一原
発事故から25年後に、いわき市や南相馬市に原発を作るというような感覚だろう
か。
 シノップ市のバキ・エルギュル市長は原発反対を公約に掲げて2009年に当選し
ている。まともな民主主義国ならば、これで原発建設は出来ないはずである。5
月3日の報道ステーションは現地の取材を放送し、その中で市長は「原発を作る
ことは大きな間違いでありタブー、恥ずべき事です。こんな美しい自然が他にあ
るでしょうか。あなた方はこれからも原子力発電所を日本国内に建設するのです
か」と語っていた。
 イスタンブールで起きている開発への抗議デモに対して警察などが催涙弾を打
ち込み、多くの死傷者が出ている。これと同じ弾圧をシノップで行うようなこと
になれば、日本の責任が問われる場面も出るかも知れない。日本は民意に反して
原発推進をしている「実績」までも、トルコに輸出することになる。

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【編集部より】
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