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News Item 0708egypt
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〔レイバーネット国際部・I〕
参院選まっただなかですが、社会変革に揺れる社会のなかでの労働運動の声、ということで紹介します。英語→中国語→日本語(のナンチャッテ訳)です。

原文はここです。
http://menasolidaritynetwork.com/

打倒モルシの側に歩調をあわせた軍のクーデターでしたが、エジプトの労働組合はモルシ退陣をもとめるゼネストを呼びかけており、決行直前に軍がクーデターでモルシを逮捕した、というような情報もあるので、暫定政権や軍のイニシアチブが労働者の闘争にブレーキをかける役割を果たさないか、今後に注目&連帯ですね。

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自由を知った者は、再び奴隷になることを望まない
エジプト労働組合活動家、モルシ打倒を語る

2013年7月5日掲載

Muhammad Hardanはカイロ・ウォーター社の独立労働組合の副委員長。モルシ大統領が打倒された後、なぜ彼や組合員がムスリム同胞団打倒の行動に参加したのかを語った。

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われわれは組合員に対して特に抗議への参加を呼びかける必要はなかった。なぜなら会社の同僚たちはみんな街頭行動に参加していたからだ。なぜならかれらはずっと抑圧されていたからだ。モルシ政権でも労働組合の自由を定めた法律がずっと実現されなかった。逆に組合員は抑圧された。また腐敗の蔓延も顕著だった。それは前体制(ムバラク時代)よりもひどかった。賃金はカットされ、抗議すると迫害された。物価は上がり続けた。デモや座り込みを行ったが当局に弾圧された。工場や会社は倒産し、労働者の権利は無視される事態は新憲法下でも続いた。

社会的公正をもとめるわれわれの要求は「自分勝手だ」と言われた。労働者を代表すると標榜していた議員は、議会においてはまったく労働者の権利に関心を持たない。私はこの目で多くの弾圧を目撃した。アレクサンダーコンクリート社で座り込みをしていた労働者は警察犬に追い立てられて噛みつかれた。ブハラ社の労働者は賃金不払いが8ヶ月も続いた。石油会社では大量の解雇がおこなわれ、組合員らは賃金不払いが6ヶ月続いた。わたしは水道会社の問題をメディアに投書した同僚の件で調査を受けた。多くの組合の仲間が嫌がらせ的配置転換や資格にそぐわない低い待遇を受けてきた。抗議行動に参加した同僚は拉致されひどい目に合わされた。別な同僚も暴行を受けた。

われわれの労働組合は水の民営化に反対してきた。しかし民営化を推進したのはムスリム同胞団だった。

ムスリム同胞団の武装組織は軍隊によって一時的に阻止されているが、われわれとわれわれの革命に対する攻撃が準備されている。モルシは2012年にストライキに反対する多くの法律をつくった。それらの草案は2011年(ムバラク時代)につくられていたものだ。モルシは労働組合弾圧の戦争を発動したといえる。

今後しばらくは、労働者運動は議員に対して組合活動を保障する法律の制定を求めるだろう。かれらは政府に対して、政府の最重要課題は社会正義と労働者の要求を満足させることであると伝えるだろう。

もし次の大統領がわれわれの要求に満足に答えないのであれば、われわれはもう一度反乱する。それ以外に方法はない。自由を知った者は、再び奴隷になることを望まない。革命はその要求が満足するまで継続する。大統領府にだれが居座っていようと、である。われわれは革命を放棄しない。われわれは永遠に降伏はしない。



Created by staff01. Last modified on 2013-07-08 15:37:41 Copyright: Default

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