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憲法判断・不当判決―「君が代」処分近藤裁判

2月26日東京高裁(園尾隆司裁判長)は、元八王子市立中学校教員近藤順一さん(写真)に対する「君が代」不起立をめぐる処分への判決を出した。判決は、控訴棄却。「日の丸・君が代」を強制する10・23通達や職務命令は合憲合法、戒告処分は認めるが、それ以上の減給・停職処分は認めないという地裁判決(2012年1月の最高裁判決のコピー)をそのまま維持した。原告の近藤さんが求めていた、精神的苦痛に対する損害賠償は認められず、教育の自由をめぐる憲法判断や、戒告処分の取消も一切判断されなかった。

判決後、近藤さんは「憲法判断・不当判決」と書かれた紙をかかげ裁判所への抗議の意志を示した。また、「戦前から戦後にかけて教員たちが軍国主義から豹変して民主主義を語ったと聞いたことがある。今の教員は、ひょっとしたら1年でそれをやらされる。人権、自由、個人の尊重を語るほど卒業式や入学式で見せる姿は生徒たちにどのように映るのか、それを危惧する」と語った。

昨年の1月の最高裁判決以後、それをそのまま踏襲する下級審の判決が相次いでいる。裁判の独立はどこへいったのか。わたしたちが望むのは、まず自分の頭で考える裁判官だ。(佐々木有美)

動画(YouTube 近藤さん裁判所前で語る)


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