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LNJ Logo 牛飼いの意地、浪江で東電と国とたたかう〜胸を打つ吉沢さんの話
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1月25日(金)、経産省テント前ひろばから週イチでお送りしている、あおぞら放送「テントひろばから〜」の第18回放送があった。 以下、杭迫隆太さんから感想と写真が寄せられた。
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“牛飼いの意地”・・・浪江で東電と、国とたたかう

 警戒区域(14礎賄澄砲力温渉「希望の牧場」で350頭の牛の世話をしている吉沢正巳(同牧場代表)さんが、人手が足りないなか「あおぞら放送」に出演してくださった(写真上)。

2011年3月12日の福島第一原発爆発後、警戒区域に置いていかれた和牛・乳牛は3,500頭。うち1,500頭は、餌も水もない“地獄のような光景のなかで”餓死。1400頭は、国の指示した殺処分によって半強制的に殺された。吉沢さんたち10件の農家は警戒区域に通い、または住み、最後まで面倒をみようとがんばっている。「うちは6〜7マイクロで、まだいいほう。空間で25〜30マイクロを示す農家も。地面に線量計を置けば、50〜60はあるだろう。県立公園に指定されるほど美しくて眺めのいい、小丸という集落にあるその牧場で、牛たちは元気に草を食べている」・・・風光明媚な自然のなかで、汚染された草を食む牛たちの姿を思う。

「自分の人生は、長くてあと20年だろう。今さら牧場から離れて、どこかで…というつもりはない。最期まで、牛と一緒。牛飼いとしての意地の問題だ」と吉沢さんは決意を語る。

吉沢さんの話を聴いていて私たちが心配なるのは、やはり高線量地域で暮らす人たちの健康面だ。「遺伝子損傷検査とホールボディ検査は受けている。危ない水を飲んだりもしたが、いまは健康体と言える状態まで落ち着いている。

まさに命がけの、悲壮なたたかい。万人に押し付けられる価値観では決してない。しかし、誇りを持って畜産・酪農を生業としてきた吉沢さんたちが、手塩にかけて育ててきた牛たちを捨てることを良しとせず浪江町にとどまり抗い続ける姿勢は、激しく胸を打つ。

「14キロ地点から、被ばくとは何か・除染とは何かを問うていきたい。ぼくらは、浪江から追い出された。事故からたった2年で人生を諦めるような選択を強いられ、“もう浪江はおしまいだ”で済ませていいのか? 東電ともたたかう。国とも、残された人生をかけてたたかう。放射能とも、たたかっていかなければならないだろう。若い人たちにこんな無理を押しつけることはできないけど、60歳以上の我々なら…。仮設住宅で人生を終える人たちがこれからどんどん増えるはず。“人生の最期は浪江に帰ろう”と呼びかけていきたい。

高線量が危惧される地域からの避難を選んだ者と、そこにとどまった者との間に起きている相克。原発事故の被害者同士が傷つけ合っている、悲しむべき現状。吉沢さんたちのケースにはさらに、“同業者として殺処分に従った者と従わなかった者”という対立軸が加わる。「とても住めるところではなくなった警戒区域から避難するのも、放置したままでは危険な牛を処分するのも、間違いではない。むしろ、それは正しい。しかし、国の殺処分指示に抵抗し、いまも浪江で牛の世話をしている・・・という選択も、また間違いではない。正しいことはひとつだけではないんです」

最後に「福島から世界へ」のメッセージを松元キャスターに請われた吉沢さんは、チェルノブイリと福島の原発事故をきっかけに脱原子力政策を選択したドイツを引き合いに出し、“なぜ日本でそれができないのか”を強く訴えた。(杭迫隆太)

http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/

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放送アーカイブ

以下、1/25放送の「あおぞら放送」

↓ジョニーHの歌で放送スタート

↓ちえちえコンビのキャスター

↓福井県小浜市・明通寺住職の中嶌哲演さん、吠える

↓マーシャル諸島の水爆実験の“その後”を追う渡辺幸重さんと島田興生さん

↓ニュージーランドからの参加者「レイバーネット」を見てテントを知った

↓園良太さんが関西の一連の弾圧に抗議のアピール

↓満田夏花さんは番組終了後もテントひろば前でアピール


Created by staff01. Last modified on 2013-01-30 12:11:44 Copyright: Default

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