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LNJ Logo 銀座に響いた“モンサントNO”の声ー世界同時アクション「OCCUPY モンサント」日本行動ー
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申し入れ書を読み上げる安部芳裕氏

↑ 申し入れ書を読み上げる安部芳裕氏

 世界同時アクション「OCCUPY モンサント」日本行動が、9月18日午後銀座4丁目の日本モンサント社の前で行われた。中心になったのは、「STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会」。数名の警察官と、同数の私服に“護られて”参加者は、報道関係者(といっても、フリーランスか、ネットメディアらしき人がほとんどだったが)合わせて80人くらいだろうか。精一杯のコールに加え、演劇、歌ありの賑やか抗議だった。

 事前にアポを取って申し入れ書を手渡しに行ったにもかかわらず、社長はじめ、誰も対応しなかったという報告から始まり、安部芳裕氏(プロジェクト99%)による申し入れ書の読み上げから始まった。  遺伝子組み換えがもたらす身体的危険性に加え、生態系に与える悪影響などに触れ、さらにモンサントのやろうとしている組み換えの推進は、世界の農地と作物、各国の食糧主権の支配であると断罪。「遺伝子」という生命体の一部を「知的財産」として、「特許」の対象とすること自体、生命への冒涜であると、市民として受け入れられないと抗議した。

南米の現状を語る印鑰智哉氏

↑ 南米の現状を語る印鑰智哉氏

 次に、南米の農業事情に詳しい印鑰智哉さんからは、パラグアイであった政変は、「モンサント・クーデター」と言われていること、アルゼンチンでは生産高の6割が組み換え大豆になり、しかも食料としてではなく、飼料かバイオマスエネルギーとして使われ、人々が飢えている矛盾をついた。メキシコでは、種の自家採取(先祖代々受け継いでいる種子を使用する。つまり、モンサントなどの種子企業から買わない)を禁止する通称モンサント法案と呼ばれる法案が議会に提出された。しかし、農民の怒りを買って、この法案は実現しなかった。だが全く消えたわけではない、いつもり返されるかわからないと、モンサント社の本質を暴いた。詳しくは、Tomo's blog を。

元気なコールが銀座に響いた

↑ 元気なコールが銀座に響いた

 その後、8階のオフィスに届くように、よく通る声でのコールに、みんなも声を合わせた。
茨城の農民運動の事務局をしていた女性からは、農家としての遺伝子組み換えに対抗する処置として、大豆の自給率アップに取り組む様子などが話された。
 目玉の出し物は、モンサント劇場。カナダのなたね農家が、モンサント・ポリスに無断で組み換え種子を栽培したと、賠償書類にサインを求められる。一方、日本では、TPPを盾に、表示をやめさせるよう野田に圧力をかけるというもの。熱演だった。
 最後は、我らのジョニーHによる「青い目をした人形」の替え歌で、モンサントを歌った。

 一通りの行動が終わったところで、火曜恒例の反TPP官邸前アクションに移動した。

  組み換え種子を栽培しない取り組みを語る農民代表

↑ 組み換え種子を栽培しない取り組みを語る農民代表

モンサント劇場で熱演する安田絵美さんたち

↑ モンサント劇場で熱演する安田絵美さんたち

遺伝子組み換えNOの歌を熱唱するジョニーHさん

↑ 遺伝子組み換えNOの歌を熱唱するジョニーHさん

モンサント日本支社がある銀座のビル

↑ モンサント日本支社がある銀座のビル

   笠原 眞弓(文・写真)


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