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LNJ Logo 「よそものネット」(在外邦人と賛同者の脱原発ネットワーク)がスタート
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News Item 0924yosomono
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パリで「よそものネット」がスタートした。メンバーの一人である飛幡祐規さん(写真右)の呼びかけメールと会のアピールを、以下紹介する。(編集部)

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●反・脱原発市民団体のみなさま

6月に、大飯原発再稼働抗議の手紙をフランスの日本大使館に提出した際、連絡さしあげたフランスの飛幡祐規(たかはたゆうき)です。

そのときヨーロッパはじめ世界各地からメールで反応があり、夏のあいだにベルリンやデュッセルドルフ、スイスなどで、日本に呼応して在外邦人によるアクションが行われました。海外の日本人ももっとネットワークを密にして、日本の状況に外からも効果的に対応していきたいと願い、在外邦人脱原発のネットワークをたちあげました。趣旨などアピール文を添付します。

さて、「よそものネット」では、いくつかの活動を開始しました。 ベルリンの「ベルリンもさいかどうにはんたいです」はがきにならって、

・再稼働反対のはがきにメッセージをつけて原発立地知事に送る。(今のところ福井知事と愛媛知事あての2種類)

・青森県知事に「脱核燃とエネルギー・経済自立を支持します」はがきを送る。

・福島地方検察庁に「海外からも福島原発告訴団を支援します」はがきを送る。

(フランスの「よそもの」には三春町からパリ郊外に避難した日仏家庭の女性で告訴団に入っている人もいます)
はがきを書いてもらうときにカンパを募り、ある程度集まったら福島原発告訴団にカンパするつもりです。

また、フランスではパリの脱原発市民団体「脱原発パリ」SNPといっしょに月に1回、バスティーユ広場で福島・日本の現状と脱原発を訴えるアピール集会を行うことに決めました。(日本のように毎週行うだけの動員力は、フランスの脱原発派にはありませんので)

第1回は10月13日(土)、3月9日に向けて第2土曜にする予定ですが、11月は日本の集会に合わせて11日(日)に行います。今後、パリだけでなく他の国の街でも同時にアクションができるように働きかけています。日本のみなさまにそのことをお伝えしたくて、とりいそぎ連絡させていただきました。

10月13日のアクションはアムステルダムの「よそもの」の協力で岩上チャンネルが流してくれる予定です。詳しいことはまた追って連絡いたします。今後とも、日本のみなさまと連絡しあって、同時行動や効果的な連帯のかたちをつくりあげていきたいと願っていますので、どうぞよろしくお願いします。

・飛幡祐規(パリ在住。フランスの「よそものネット」のメンバーは、「真実はどこに?WHOとIAEA 放射能汚染を巡って」の日本語訳をはじめとする翻訳作業やさまざまな支援活動をつづけるほか、フランスのメディアで機会があれば日本の状況を発信し、フランスの脱原発団体・市民、緑の党などと連絡をとりあい、協力関係を築こうとしています)
 →連絡先 youkitakahata@gmail.com
      satoko@prelerecords.net

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●アピール
「よそものネット」ー在外邦人と賛同者の脱原発ネットワーク


   去る6月、大飯原発再稼働に反対する野田首相宛の手紙への連名をフランスから在外邦人に呼びかけたところ、わずか1、2日のあいだに、世界各地からおよそ500人の賛同が寄せられました。他の国でも同様に、在外邦人が再稼働反対の行動を起こしました。これまでバラバラに活動してきた在外邦人がつながり、協力しあえば、もっと大きな力を発することができるでしょう。日本では毎週、10万人を超えるほど大勢の市民が首相官邸前や国会に足を運び、「原発はいらない」と声をはりあげています。8月22日には脱原発法制定全国ネットワークが設立しました。海外に住む私たちもこうした市民の動きに呼応し、外からも声を響かせたいと思います。

 「よそもの」という名称は、さまざまな事情で海外に暮らす私たちの立場をあらわしたものです。住んでいる国で「よそもの」の私たちは、ときおり日本の方々からも「よそもの」と見られることがあります。原発や健康被害の問題を訴えたとき、「外にいる人にとやかく言われたくない」という反応に出会うこともありました。遠くにいる者が何をどのように言えば心が伝えられるのか、悩みました。それでも2011年3月11日以来、私たちは母国の危機的な状況に胸を痛め、できるかぎり支援しようと願って行動してきました。「よそもの」の立場から、内にいては見えにくいことや、なかなか言えないことについて声を上げ、内にいて行動する人たちとのつながりを深めたいと考えています。原発事故、放射能汚染、核廃棄物処理などの重大な問題が地球規模で生命を脅かしているのですから、私たちもまた、国境を越えたつながりを広げて、それらに立ち向かっていかなくてはなりません。

 いまだ線量の高い地域に住みつづける子どもたちをめぐる困難な状況、被曝をはじめ安全管理に欠けた苛酷な原発作業員の現実、あれほどの事故の後も温存される政治・社会と経済システムの根本的な変革、エネルギー政策の転換など、ひとりの力には余るさまざまな課題について、私たちはネットワークをとおして問いかけ、知識、知恵と創意を共有していきたいと望みます。市民の声と命が尊重される真に民主的な社会づくりのために、じっくりと、しなやかに、ねばりづよく努力していきたいと思います。みなさんのご協力とご参加を呼びかけます。

2012年9月 パリ、フランス

天羽(あもう)みどり、小川万里子、北牧秀樹、飛幡(たかはた)祐規、辻俊子、中島実穂、東陽子、藤本智子(さとこ)、藤原かすみ、古堅悦子、ボアグリオ治子 他

*牛マークはフランスの「よそものネット」のロゴ


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