本文の先頭へ
LNJ Logo 「学校現場」の変わらぬ過酷な労働環境が報告〜第38回福島県母と女性教職員の会
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0923fukusima
Status: published
View


「学校現場」の変わらぬ過酷な労働環境が報告
   第38回福島県母と女性教職員の会

9月29日、「第38回福島県母と女性教職員の会」が郡山市で開催され、200名が参加した。(主催・福島県教職員組合)

震災以降「児童・生徒たちを守らなければならない」と同時に被災者となった教育労働者は、福島の職場から離れることができないという厳しい労働条件の中で今も働き続けている。中でも女性教職員は、男性以上により過酷な中を生き抜いてきた。

集会は5つの分科会討論にその3分の2を費やしすすめられ、討論には現場の生の姿が投影された。第4分科会「避難生活の問題」では、強制避難の区域指定を受けた双葉郡楢葉町の小学校から避難以降の状況が報告された。「いわき市の小学校の体育館に家族と避難しました。原発の爆発の直後に東電の職員が『3月16日には帰れます』と説明しにきたことが、今でも腹立たしく思います。

楢葉町の小中学校は現在も現地での学校再開ができない中、4月にいわき市で仮校舎が開校した。分科会では、開校後の教育活動の困難さも報告された。「何もない中で学校を始めるという経験がないので、まさか自分が何もない中で学校の様々なことを準備しなければならないなんて、考えられませんでした

分科会に参加した教職員からは、提案者と同じ状況にある他の職場の例もいくつか紹介され、福島県内では無数に困難な状況があることが再認識された。また、ある参加者は声を詰まらせながらこう言った。「みなさんが生徒たちのことを思ってくださっているのと同じくらい、ご自分の健康を大切にしてください」

福島の労働現場の実態は、震災後1年半を越えたにもかかわらずほとんど知らされていない。そして過酷な労働現場は放置され、有効な対処、支援がまったく行われていない。福島に支援の目を向けること、ここから再度始めるべきである。(湯本雅典 取材・2012年9月29日)

動画(YouTube ユニオンチューブチャンネル)


Created by staff01. Last modified on 2012-10-10 19:55:34 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について