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8月15日の中国・南京〜大虐殺記念館に、多くの参観者
  日本からの代表が平和集会を開催〜

8月15日、「侵華日軍大虐殺遇難同胞記念館(南京大虐殺記念館)」(中国、南京市)には多くの中国の参観者が訪れていた。また同日、日本からの代表が参加し同館主催の「国際平和集会」が開催された。

日本からの代表は「神戸・南京をむすぶ会(兵庫)」「銘心会南京友好訪中団(大阪)」「日中友好・希望の翼(長崎)」の3団体で総勢約50名。集会は、記念館の関係者らとともに約100名で開催された。

毎年行われているこの集会には、今回初めて南京市のある江蘇省以外からの地方メディアが取材に訪れるなど、多くの中国のメディアが注目した。日本では今年2月の河村たかし名古屋市長による「南京事件はなかったのでは」という発言、石原慎太郎東京都知事による「尖閣列島」購入問題、そして15日の閣僚2名の靖国参拝(民主党政権では初)と、立て続けの国家主義的傾向の強まりの中で開かれた南京での平和集会の意義は大きい。

集会後、「神戸・南京をむすぶ会」(宮内陽子団長・23名)は、同館内で開催された南京大虐殺を生き延びた幸存者の証言集会に参加した。証言した郭秀蘭さん(89歳、虐殺事件当時14歳・写真下)は、「日本兵が乱入し、お姉さんが連れて行かれた。自分は、日本兵に殴られ怪我をしながらも必死で逃げた。」と語った。

8月15日は、夏休みということもあり家族連れの参観者が目立った。「南京大虐殺記念館」は、2007年に大改修を行い3倍に拡張、参観者は年間570万人にのぼる。中国の参観者にインタビューを試みると、反応は現在の「領土問題」を反映した極めて厳しいものであった。中には「日本人には答えたくない」という人もいた。しかし、「あるべき日中関係は」と訊ねると、ほとんどの人が「友好関係をお互いが築く努力をすべきだ」という答えが返ってきた。これは、私がこれまで行なってきたインタビュー(今回で4回目)で、一貫して変わらないことである。

国家主義色が強まる現在の日本の状況だからこそ、これまで以上に戦後補償の国家責任を問う要求を民衆レベルから再び、地道に作り上げてく必要性が増しているのだ。(湯本雅典、取材2012年8月15日)

動画(YouTube・ユニオンチューブチャンネル)
人民日報(日本語版)
http://j.people.com.cn/94638/94659/7913014.html
中国国際放送局
http://japanese.cri.cn/881/2012/08/15/163s196999.htm
http://japanese.cri.cn/881/2012/08/15/144s196989.htm

CCTV(中国国営放送)動画
http://www.youtube.com/watch?v=w08bGTee2uM


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