「パルク自由学校まつり!」で素人の乱・松本哉さんと対談(松元ちえ) | |
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これまで周辺にいながらじっくり話をしたことがなかった「素人の乱」の松本哉さんと初対談。3月25日の「パルク自由学校まつり!」でのテーマは「311から一年、思いやアクションをどうやって広げていくか」だった。 松本さんは、これまで脱原発の集会やデモをやってきたが、デモだけでは社会や政治は変わらないと言っていた。デモはひとつの意思表示だが、最近再認識しているのは「場の大切さ」。「素人の乱」という場所をすでに育ててきた彼にとって、近々の問題は、まず店を立て直すことだ。この一年間でデモばかりやってきたために「店が傾き始めた」と冗談を飛ばした。笑い話でもあり、深刻な問題でもある。この間、香港や台湾に出向き「いろんな場」があることを見てきたという松本さんは「日本にも『わけのわからない集団』とか『いろんな人が集まる場所』があるといい」と話す。デモはしばらく休む一方で、いろんな悩み事や考え事を共有できる場づくりにもう一度力を入れていくそうだ。 参加者からは「街中でデモをしても誰に対して訴えているのかわからない」と指摘されたとの報告もあったが、東電への要請や国会前のヒューマンチェーンのような直接的な行動あり、街中で通りすがりの人が参加できるような行動あり、とにかく多様な形で訴えていけることが大事だと話し合った。 先日、震災から一周年の国会前ヒューマンチェーンでインタビューした在日イタリア人の参加者からも、デモや集会だけに限って脱原発の話をするのではなく、日本でも日常的にこういった議論ができるようになると世論も少しずつ変わっていくのではないかという意見があったことを思い出した。 松本さんの話では「デモ参加のため本日閉店」という貼り紙をして脱原発の集会にかけつける高円寺商店街の会長もいるという。こんなふうに浸透していくのも理想的ではないだろうか。 5月に日本で最後の原発が止まる。記念すべき日を「カウントダウンでお祭り騒ぎがしたいね」と「パルク自由学校まつり」に集まった参加者と盛り上がった。東京神田で開催された恒例のまつりは、三線ライブや自由学校の各クラスからの報告などもあり、賑わっていた。(松元ちえ) *写真提供=PARC Created by staff01 and Staff. Last modified on 2012-03-28 02:52:31 Copyright: Default |