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LNJ Logo 報告 : 意見聴取会の進行をストップさせた市民の怒り
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News Item 0118nisinaka
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18日、経済産業省で「ストレステスト意見聴取会」が開催された。保安院が「関西電力大飯原発3、4号機のストレステストの評価結果について、妥当とする方針を固めた。18日に開く専門家の意見聴取会に評価案を提示する」と事前に新聞報道されたため、再稼働に向けた拙速なスケジュールに反対する市民が数多く経産省前に集まった。さらに、原発業界から寄付を受けいている3人の委員が、過去6回、この意見聴取会を主導してきたことや、原則公開なはずの審議の直接の傍聴を経産省が排除し、別室のテレビモニターでの傍聴にしたため、「利益相反の3人の委員の即時解任」と「同じ会議室での傍聴」を求めて、多くの市民が経産省内の会議室に詰めかけた。

 福島や京都からも駆けつけ口々に「福島第一原発は事故収束などしていない」「事故の真相究明もされていないのに、拙速な再稼働は許さない」「福島県民の苦しみを分かっているのですか? 同じ苦しみを二度と繰り返さないで下さい」

「利益相反する3人の委員を解任して下しさい」「傍聴を排除するな」などと訴え、会議室は騒然となり意見聴取会の進行は完全にストップした。

 抗議の声に一向に答えない保安院や専門委員の中で、後藤委員と井野委員からも「傍聴を認めないのは意見聴取会の信義に反する」と発言があったがこれも無視され、保安院側は専門委員とマスコミを別室に誘導しようとし、警察も導入したため、会場入り口は大混乱となった。

 結局、専門委員は別室に移され、3時間半遅れで「意見聴取会」は再開されたが、上記2委員は当初の会議室に残り、傍聴希望者との対話や報道取材に対処した。会議室では「先に再稼働の結論ありきの意見聴取会は無効にすべきだ」との声が上がり続けた。(報告・写真 西中誠一郎)


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