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LNJ Logo 「来年の総選挙で進歩連合が勝利する」イ・ジョンヒ・韓国民主労働党代表が講演
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↑ 230人の参加者に力強く韓国の民主化の前進を語るイ・ジョンヒ代表

 日韓・日朝の平和を願う日本人、韓国人たちの招待で韓国民主労働党・イ・ジョンヒ(李正姫)代表ら7人が来日し、7月21日夜東京の文京区民センターで開かれた講演会に230名が集まった。李代表は42歳の女性で韓国の政治と労働者の現状と方針を静かに力強く話した。  冒頭イ・ジョンヒ代表は東日本大震災の犠牲者への哀悼を表明した。続いて韓国民主化の歴史を振り返った。87年の労働者大闘争を画期として97年の金大中大統領の誕生まで上り詰め、ノ・ムヒョン大統領まで民主政権は10年続いたが、その成果は不当解雇されていた1200人の教職員の復職や民主化闘争で拷問など弾圧された被告たちの名誉回復など数多かった。しかし、97年のIMF通貨危機で労組弾圧などを許すなど限界も露呈された。そして、民主政権は2007年保守ハンナラ党のイ・ミョンバクに敗北した。

 イ・ミョンバク政権は次々と労働者抑圧を推進し、民主化の成果はもろくも崩れ去った。その象徴の1つがプサンのハンジン重工で繰り返されたリストラ・労働者解雇の嵐である。2003年の大リストラでは労組支部長が造船所のタワークレーンに籠城したが、弾圧によって死亡した。彼の月給は12万ウォン(約1万円)だった。そして昨年12月から再びキム・ジンスクさん(影島造船所・民主労総釜山本部指導委員)が繰り返される労働者解雇に抗議してタワークレーンの上で籠城する闘いを199日間続けており、先週その支援に全国から「希望のバス」190台を連ねて現地プサンに1万人が集まった。集会を弾圧した警官によってイ代表も催涙液を被った。このハンジン重工の闘いを大手メディアは全く報道しないが、労働者たちはツイッター等でよく情報を知っている。
* レイバーネット関連記事<韓国情報>「韓進重、85号クレーンの鎮圧準備完了」 


↑ 講演するイ・ジョンヒ代表

 イ代表は進歩勢力の大きな弱点は内部分裂だと主張する。民主労働党の分裂が大きな痛手であった。そして、進歩勢力の統合こそ前進への基盤だと考える。国民多数の希望である進歩政治を現実のものとするために昨年6月に「共に歩もう」を合言葉に野党共闘を実現し、選挙で最大野党の民主党候補を支持し、劇的に勝利した。チュンチョン(春川)市や現代重工の根拠地ウルサン(蔚山)の東区長選でハンナラ党を下した。ウルサンでは教職員の半分が非正規労働者が占めていた。労働者は町内会を回り民主化を訴えた。それを成果に民主労働党は昨年10月に綱領を改正した。
 民主政権10年、イ・ミョンバク政権3年を総括し、来年4月の総選挙で勝利し、社会を変えようと訴える。マスコミは支配層の武器だが、民衆の武器は連合(民主党、民主労働党、その他野党)であり、これが最後のチャンスだ。「統合進歩政党」を結成し、第2の政治勢力を築きたい。すでに合意文書が採択されて、9月の発足を目指している。来年総選挙と大統領選挙(同12月)で勝利を勝ち取りたい。もし負ければ、ハンナラ党は最低賃金法の改悪を実施するだろう。

 民主労働党が主導して野党共闘が実現すれば、来年の選挙の圧勝は確実だ。勝利すれば、07年の10.4宣言(13年に南北和解実現)を推進し、イ・ミョンバク政権が後退させた南北経済発展を前進させ、ケソン南北経済共同体を推進することによって共に繁栄するシステムを構築したい。そのために南北無条件対話を進める。11年、12年選挙の勝利を通じて13年政権交代を実現する。それこそが韓国の民主主義と平和への道だと話す。12年に韓国も北もアメリカも変わるだろう。日本も今大きな変化を迎えている。この絶対的なチャンスを逃すな!とイ代表は最後に訴えた。


↑ 韓国民衆の闘いで勝利すると信念をイ・ジョンヒ代表は力強く語る


↑ 来日した民主労働党代表団が紹介された

 服部良一議員の挨拶
 昨年8月、「日韓併合100年」集会に参加するためにソウルへ行きイ代表とお会いした。私たちは2年前に政権交代を経験し、期待が多かったが「もうちょマシなのか」と思っていたのに裏切られたと感じている。韓国の闘いを学びながら、大きな団結をして新しい政治勢力を作らなければ、原発の問題も辺野古基地の問題も解決できないと思う。そのために我々日本の国会議員も市民運動や労働運動も今の韓国の動きをしっかり學ばなければならないと思う。

 韓国民衆歌謡の音楽グループ「ノレの会」が「反撃」など3曲を歌った。 そして最後に金沢壽全労協議長が閉会の挨拶を述べた。

<報告・写真 報道部TM>


↑ 日本でイ代表と同じような立場に立っている社会民主党服部良一議員が連帯のエールを送った


↑ 韓国民衆歌謡を力強く歌うノレの会


↑ 金沢壽・全労協議長が閉会の挨拶


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