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LNJ Logo 新宿痴漢冤罪自殺事件 第三回公判 証拠ビデオは存在するのか?弁護士が提出を請求!
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2011年11月8日(火)11時30分に東京高裁709号法廷で『新宿痴漢冤罪自殺事件』の裁判が開かれた。 原告は自殺した原田信介さんの母親、原田尚美さん(55才)

平成21年12月10日午後11時頃、原田信介さんは帰宅のため、新宿駅構内を通行中に女性の一言で痴漢の疑いをかけられ、女性の知人や駅員からの暴行を受け、新宿署で屈辱的な取り調べを受けた後、電車に飛び込み命を絶ってしまった。 警察は被疑者死亡のまま、迷惑防止条例違反の被疑者として東京地検に送検。 地検は被疑者死亡の不起訴とした。 本当に痴漢行為そのものが果たして存在したのか、この日、原田さんに何が起こったのか_

原田信介さんは事件直後から自殺するまでの様子をボイスレコーダーに録音しており、屈辱的な取り調べの様子が記録されている。 母親の原田尚美さんは警察の違法捜査の追求とご子息の名誉回復の為に東京都を相手取り、1000万円の国賠訴訟を提訴した。(2011年4月26日)

原告側の清水勉弁護士は被告弁護側に向かい、厳しい口調で『準備書面は原田さんが痴漢をした、という行為が映っている監視カメラの映像を見て書いた、と言う事ですね、その証拠となる監視カメラの映像を我々は見ていない、すぐに出して欲しい』とせまり、裁判官に向かって『提出できないカメラの映像を証拠とするのなら、証拠のねつ造と言う事だ、裁判の冒涜だ!』と大声で訴え、原田さんが拍手をするという、ドラマのような劇的な裁判となった。

故・原田信介さんが被害者に『痴漢をしている映像』があるから、被告側の弁護士が準備書面を書いた。 しかし、清水弁護士が2011年8月にも同じく証拠となる監視カメラの提出を求めているのにも係らず、この日の裁判にも被告側は『提出は検討します』とはぐらかした。 本当に、原田信介さんが痴漢をしたという証拠ビデオは存在するのだろうか。 もし出せないという事なら、準備書面自体が、この原田さんの痴漢容疑の捜査自体がねつ造とでっち上げによるものだと言う事になる。 原告側弁護士の怒りももっとも、と頷けられ、原田尚美さんの無念さ、悲痛は賠償金額に見合うものではないと思える。

次回はこの証拠ビデオの存在の有る無しが争われ、さらに杜撰な捜査と送検のやり方が浮き彫りとなって来る事が予想される。

次回公判

2012年1月17日午前11時から 709号法廷。 多くの皆さんのご支援、傍聴をお願いします。

写真は怒れる正義の弁護士・清水勉(左)さんと原告・原田尚美さん(右)


Created by mu07. Last modified on 2011-11-08 21:42:54 Copyright: Default

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