経産省前 女たちの座り込み最終日レポート | |||||||
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命を守るために立ち上がる原発は、経済の問題でも政治の問題でもなく、命の問題――命を生みつないでいく女たちの座り込み行動が11月5日に最終日を迎えた。100人以上集まったこの日、10月27日から参加者が協力してゆび編みしたロープが集められ、地球儀を作った。集会参加者は、日比谷公園の噴水広場で、全国から集められた30センチ四方の布を持って輪になった。「原発より笑顔」「東電の社長死ねー」「外で遊びたーい」「今怒らないで、いつ怒る?」「お金より命」などと、一人ひとり意思表示をし、最後に運動をつなげて原発のない社会をつくることを誓った。 集会のあと、参加者は「避難の権利集会in東京」へと移動。200名ほど集まったこの集会では、福島市渡利地区のことについて報告があった。国際環境NGOであるFoEJapanの満田夏花さんからは、チェルノブイリで設定された「移住の義務ゾーン」には福島市や郡山市が含まれた規模の地域が該当するという話があり、保護されるべき人たちが保護されていない実態が浮かび上がった。 また、渡利から集会のために上京した男性は「今日、久しぶりにマスクをしていない息子を見た」と話し、自主的に逃げたくても逃げられない人たちがいることを忘れないでいてほしいと訴えた。 男性は、意を決して静岡に避難した。妻の妊娠を機に決心できたというが、今後「子どもも私たちも差別の対象になることは確実。それでも福島県人力と支援してくれるみなさんの力で、必ず打ち勝つと思っている」と涙をのんで発言した。「目先の利益を優先し、子どもの命を守ろうとしない国は、文化国家と呼ばれるべきではない」と政府に対する怒りをあらわにしたこの男性は、生まれてくる双子に連結性双生児の可能性があると初期段階で告げられた。可能性は消されたが、ガイガーカウンターを買って、「誰にも理解されなくても、後ろ指をさされても子どもと家族の未来を守らなければ」と思ったという。 渡利やその他の地域で除染作業が進んでいるが、地域からの参加者や飯館村からの避難者は、除染してもその後に線量が以前より高くなる場合も多いと話した。除染して線量がさがることしか報道されず、こういった実態が注目されず、国や市はそれをまったく認めようとしないという。「今、除染が過大評価されているが、過度に除染に頼り避難をおろそかにしてはならない」とFoEJapanの満田さんは話す。(松元ちえ) Created by staff01. Last modified on 2011-11-05 20:51:47 Copyright: Default |