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「連合通信」が伝える、映画「子どもたちを放射能を守れ 福島のたたかい」製作の背景

 映画「子どもたちを放射能から守れ 福島のたたかい」を製作した湯本です。

 おかげさまで表記のDVDは、発売1か月足らずで販売目標の100本を越えました。製作や販売にご協力をいただいた皆様に、この場をお借りして御礼を申し上げます。先日、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」にカンパ10万円をお渡しいたしました。

 この度この映画の製作背景を「連合通信」が伝えてくださいました。震災6か月を前に、脱原発の力をさらに集め、強めるために、私も微力ながら映画普及、新作映画の製作を続けていきたいと思います。                                                     (湯本雅典)
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「連合通信」9月6日号より(転載不可です)

◆発言抄/映像で伝える被災地の現実/ビデオジャーナリスト 湯本雅典さん

 私は、東京電力福島第一原子力発電所の事故後、現地の子どもたちが気がかりでなりませんでした。元小学校教員で、現在は塾を営んでいる私にとって、福島の子どもたちの存在が、自分の教え子たちと重なって見えたからです。

 状況を知るために福島県郡山市内に足を踏み入れたのは、震災から1カ月後の4月11日。明るい表情を浮かべる子どもたちが多かったのが、意外でした。親から放射能の危険性を教えられても、幼いが故に理解できていなかったのかもしれません。それとは対照的に無邪気な子どもたちを案じる親たちの悲壮感あふれる表情が強く印象に残っています。

 これまでは教育問題や平和問題などをテーマに映像作品を手がけてきました。事故後は、放射能汚染の危険から子どもたちを守ろうと立ち上がった現地の教職員組合や親たちをカメラで追うことにしました。

 作品を製作する中で、悩んだのがラストシーンです。原発事故がまだ収束していないなかでどうするか。考え抜いた末、原発事故の影響で子どもたちが外で遊べなくなってしまっている悲しい現実を多くの人に知ってもらおうと、子どもたちが誰もいない公園をラストシーンに選びました。

 撮影を続けるなかで知るようになったのは、先生たちの苦しみでした。福島原発から半径20キロメートル圏内の警戒区域にある小・中学校が休校。自宅から遠く離れた学校での勤務を命じられたことで、教え子や家族と離れ離れにならざるを得ない状態が生まれてきているのです。次回作では、そのようなあまり知られていない、先生たちの実情を伝えていきたいと思います。

 DVD『子どもたちを放射能から守れ 福島のたたかい』(税込み2000円)を販売中。申し込みは 090(6039)6748、またはyumo@estate.ocn.ne.jpまで。売り上げの半分が、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」にカンパされます。 

 ゆもと・まさのり 1954年生まれ。1980年から2006年まで東京都公立小学校教員。現在は私塾「じゃがいもじゅく」を運営。
「連合通信・生活文化」


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