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LNJ Logo 三一書房争議が和解成立〜労働者の立場から出版活動再開
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News Item 0831wakai
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三一書房争議は、8月11日、免責的事業譲渡・解決金支払いなどを骨子とした裁判上の和解が成立、解決しました。1998年の第一次争議から数えると実に13年越しの解決となります。

この13年の間に三一書房の動産、不動産はことごとく売却され、ここ数年間は、会社に役員は出社せず、重版も新刊発行も、取引先への支払いも、組合員への賃金も不払いとなる状況が続きました。私たちは、1億2千万円を超える労働債権の支払いを求めることと同時に、三一の再建の方途を探る解決を求めていました。2011年初頭までに賃金不払いへの支払い命令や都労委での2つの救済命令を獲得し、「病気」を理由に団交も裁判や都労委への出席も拒否してきた役員と関連会社代表に対して、支援の皆さんとともに団交要求行動を重ね、解決交渉のテーブルに会社側をつかせました。その結果、三一書房の債務を切り離しての事業譲渡が6月の臨時株主総会で3分の2以上の株主の同意をもって成立。その後、三一書房、その他関連会社、すべての役員個人を相手取って訴えていた裁判で、包括的和解を実現しました。

この8月から、三一書房の看板を背負って私たちが出版活動を行うことになりました。これからは、労働者、労働組合の立場から、この時代が求めている出版活動に取り組んでいきたいと考えています。

出版第一弾は8月24日配本で樋口健二著『新装改訂 原発被曝列島』(写真)、第2弾は9月第2週発売予定の園良太著『ボクが東電前に立ったわけ』です。

新たなスタートをする三一書房を、よろしくお願いいたします。

2011年8月29日

三一書房労働組合 小番伊佐夫
*新生三一書房HP

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