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LNJ Logo エド委員長他3名で全米自動車労組(UAW)本部を訪問
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ボブ・キングUAW副委員長にフィリピントヨタ争議の支援を要請

 今回デトロイトで開かれたレイバーノーツ大会に参加したわれわれが、4月23日にUAW地区事務所を訪問してボブ・キング副委員長と会談した。「われわれ」とは、フィリピントヨタ労組(TMPCWA)のエド・クベロ委員長の他、日産を一ヶ月前に定年となった鈴木信太郎氏(JMIU支部)、全造船いすゞ自動車分会の市川力政書記長、通訳として松元ちえさんの4人であった。
 今回の会談が実現したのは、トヨタのリコール問題が連日報道された今年3月初旬、トヨタ自動車が米ゼネラルモーターズ(GM)と合弁で運営していた生産子会社「NUMMI(ヌーミー)」(本社・フリーモント)を閉鎖する計画に反対して、全米自動車労組(UAW・組合員55万人)ボブ・キング副委員長ら代表団が来日してトヨタ本社や日本国民に要請を行ったが、その米代表団の通訳を行ったのが松元さん(全国一般朝日ヘラルド労組)であった。

ボブ・キング氏と会談するエド・クベロ氏
↑ 中央・ボブ・キングUAW副委員長 右・エド・クベロTMPCW委員長、左・松元ちえさん

 デトロイト滞在2日目の4月23日、午前10時の約束でテーラー地区にあるUAW地区本部に向かった。道に迷い、約束の時間を10分以上遅れたが、ボブ・キング氏は快く受け入れてくれた。そしてエド委員長から、今回の最大の要請課題であるフィリピントヨタ問題について、詳しい経過と現状について説明し、支援の要請を行った。また、日本でもこの問題を一緒に取り組んでいること、また、リコール問題をはじめ、世界一の不当労働行為を行っているこの問題は表裏一体のものであり、トヨタはそのことを反省して解決しなければ何も変わらない課題であること。日本の支援体制と一貫したトヨタの横暴でごう慢な姿勢についても説明し、ILO勧告も無視していることを訴えた。

 ボブさんはじっと聞き入り、ノートに書きとめながら、職場での人数や、組合員の状況、組織形態、共闘関係などについての質問が続いた。 最後にボブさんはUAWのフォード関連のアジアで二つの事業所の組織化を進めているが、その一つがフィリピンである。「このような事体をトヨタが解決しないのであれば、フォード関連の組合も黙ってはいないだろう」と話し、ILOの勧告文と他についても送ってほしいと語った。

UAW Local600
↑ 会談を行ったUAWのローカル600事務所(デトロイト)

 今後の具体的な支援要請として、国際キャンペーンや資金カンパの要請なども改めて要請する旨伝えたところ、「それも含めてやれることはやる」との答えが返ってきた。また、月曜(4月26日)にILOに行く予定があるので、フィリピントヨタの件について問い合わせてみるとも述べた。私たちを見送りながら、記念写真にも納まってくれるなど、初めてのUAWの訪問であったが、支援を期待できそうな感触を得て帰ってきた。

   文・写真 市川力政(全造船関東地協いすゞ自動車分会書記長)

レイバーノーツ大会
↑ レイバーノーツ大会で報告するエド委員長(左)と長谷川実(神奈川県央ユニオン委員長)さん


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