9条改憲阻止の会ニュース〜結果は残念であったが意義深い沖縄知事選挙 | |
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9条改憲阻止の会ニュース 2010年11月30日 第86号
結果は残念であったが意義深い沖縄知事選挙だった 「静かな選挙です」。沖縄の知事選支援に出掛ける旨を連絡した友人からのメールの返信でした。このメールはおやという思いを抱かせたのですが、現地でももう一つ盛り上がりが欠けていると言われていたことと関係することだったようです。これについての感想は何度かの報告の中で触れたいのですが、まずは9条改憲阻止の会では10名ほど現地での支援活動に出掛けたこと、そこで僕が考えていたことから始めます。現地では独自に本土から支援に駆けつけていた面々の顔も少なからず、時には行動をともにしました。僕らはイハ(伊波)候補を支援する市民ネットのグループに属し活動をしたのですが、主に朝立ちと呼ばれる早朝の行動(これは街角に立ち車で通勤する人たちに訴える行動で一時間ほどのもの)と各地でのビラ入れをやりました。糸満とよばれる南部地方や那覇での行動でした。この行動から最初の報告をいたします。 ■ 糸満へは南部地方は活動が弱いと言われていたために出掛けていたのですが、この地方は海人と呼ばれる漁師たちの活動の伝えられるところです。海岸沿いの家々には南国風の雰囲気も感じられ地方でした。そうした家々にビラ入れをし、時には挨拶やお話をしながら動いていたのでした。笑顔で応対をしていただいたのですが、僕の中に去来していたのは本土からの支援活動をどう思っているのだろうかということでした。僕らが本土からの支援部隊であることはすぐに気がついたであろうし、そのことが反発となって結果は逆になることは想像しえたからです。今回の選挙の底流には沖縄の人たちの自立の意識があり、それは本土(ヤマト)への反発と重なっているとも思われました。この沖縄の人たちの意識の動きこそが今度の選挙の一番大きな意味であると考えていましたから、僕らの行動がどのように結果するかは意識せざるをえないことでした。街角でビラを手渡した年配の婦人は、私はイハさん支持だけど横の友人は違うのよとこっそり教えてくれました。多分、反発もあるのよということを伝えたかったのだと思います。沖縄でも歴史的な伝統を持つこうした集落の人々に何を投げかけることになるのだろうかということは、僕の沖縄のことを考えることと連なっています。何かにかられるように沖縄にやってきたのだとしてもこうした自問を持つことは避けられなく、それが意味かもしれないと思いながらの行動でした。沖縄で誰もが気がつくことは美しい言葉とその抑圧の歴史です。これを僕らは痛みなしに受け止められないのですが、これは先の自問と深く関係しています。 (文責 三上治) Created by staff01. Last modified on 2010-11-30 14:03:37 Copyright: Default |