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〔レイバーネット国際部〕
中国・大連で開催された「中国における集団的労働争議の状況および企業の労働
関係におよぼす影響を考えるセミナー」についての報道です。国境や領土で分断
されることのない労働者の国際連帯を。

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大連開発区では73社の労働者7万人がストライキに参加
財新網 記者 蘭方 2010年9月19日

原文
http://finance.ifeng.com/news/special/cxcmzk/20100919/2636845.shtml

9月18日に開催された会議で、今年五月末に大連開発区で一連のストライキが発生
したことが大連開発区総工会の苗豊仁主席(委員長)から報告された。開発区が
建設されてから3度目の大きなストライキで、73社の労働者およそ7万人が参加
し、賃金などの待遇改善を訴えた。

この発言は中国人民大学労働関係研究所、首都経済貿易大学労働経済学院、中国
人力資源開発研究会労働関係分会による「中国における集団的労働争議の状況お
よび企業の労働関係におよぼす影響を考えるセミナー」のなかで行われた。

苗委員長によると、大連開発区は1984年の設立以来、3度の大きなストライ
キが発生した。最初は1994年で6000人が賃金などの問題でストライキを
行った。2005年には18社の外資系企業で賃金問題をめぐりストライキが発
生し、100元の賃上げで終結した。2010年5月末から8月末にかけては、
73社の企業でストライキが発生し、うち48社が日系企業だという。

今回のストライキは、規模が大きく、持続時間も長かったが、形式は温和であっ
た。主要な要求は賃金面での待遇改善である。

苗委員長によると、2005年から2009年にかけて、大連開発区の労働者の
賃金は、1年あたり5.7%の引き上げ、つまり年間の引き上げ額は45元程度
である。賃上げ幅と経済発展のは極めて不均衡である。新世代の労働者は社会公
正の問題には敏感であり、強い権利意識をもっている。またホンダのストライキ
事件、フォックスコンでの飛び降り自殺事件などの影響もあり、労働者たちは携
帯やインターネットなどを利用して情報を共有したことで、複数の企業で続けざ
まにストライキが発生した。操業が停止した期間は半日から2週間とそれぞれで
ある。

今回のストライキでは、800元の引き上げを期待する労働者もいたが、企業が
提示した回答は150元程度であった。三者調整メカニズム〔政府、労組、企業
〕によって、労使双方はコンセンサスに達し、300元の賃上げ、平均的賃上げ
幅は34.5%、比較的待遇のよい企業では1400元の月給を実現できた。現
在はストライキは基本的に終息している。

苗委員長はまとめとして、今年発生したストライキは、単組〔各企業内労組〕の
労組委員長がその役割を発揮せず、外資企業も非協力的で、事件が発生してから
政府と上部労組難題を持ち込んだ。現行の賃金指導ラインにはタイムラグがあり
、また現実からもかい離している。苗委員長は、はやくストライキ権を法的に確
立し、専従の労組部隊を設立し、賃金協商制度を確立することを訴えた。


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