本文の先頭へ
LNJ Logo キヤノン宇都宮偽装請負事件訴訟のお知らせ(吉岡力)
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1266847398837st...
Status: published
View


パナソニックプラズマディスプレイ偽装請負事件の争議当該の吉岡力です。
   
  キヤノン非正規労働者組合を支える会の共同代表もさせていただいております。
   
   12月18日の松下PDP事件最高裁不当判決以後、私も全国各地の『黙示の労働契約論』を用
いて争われている偽装請負事件訴訟や違法派遣事件訴訟の傍聴支援に伺わせて頂いておりますが、残
念ながら反動的な訴訟指揮が露骨になってきていると言わざるを得ません。
   
   運動の力で最高裁の不当判決を乗り越える取り組みが求められている状況でありますので、以下
の取り組みにぜひともご理解とご協力お願いいたします。
   
  ★キヤノン宇都宮偽装請負事件訴訟 第4回目期日のお知らせ
   
  2月25日(木)16時30分〜
   
  東京地裁 606号法廷
   
  ※当日、キヤノン本社前(大田区下丸子)で宣伝行動と申し入れを行ないます。
宣伝行動&申し入れは朝の7時30分〜8時30分の予定です。お時間のある方はぜひともご協力の
方よろしくお願いいたします。
  
 
  【弁護団報告】 原告代理人弁護士 久保木亮介
  〜最高裁不当判決と、キヤノンの主張の一定の変化を踏まえて〜
   
 
  08年10月に仮処分申請のかたちでキヤノンとの司法の場での闘いが始まって以来、1年以上
がたった。キヤノンは、いわゆる第1次請負時代(05年5月まで)について、「偽装請負である」
との組合側の主張に具体的には反論してこなかったが、ここ最近、当時の職場長や正社員が「請負社
員」らを個々に指揮命令してい
たことについて
かなり具体的な事実を認めるに至っている。これは、偽装請負を自白したことを意味する。2009
年12月17日のキヤノン本裁判期日で、原告弁護団は、この点を鋭く突いた準備書面を陳述した(
と自負している)。

   もちろん、キヤノンが私たちに「白旗」をあげたわけではない。偽装請負だと認められても、そ
れはせいぜい派遣法に違反するだけで、キヤノンと「請負社員」との間の雇用契約の存在が認められ
るわけではない、という「確信」が大前提となっているのである。

 
  期日の翌日、12月18日には、松下プラズマディスプレイ事件で最高裁の不当判決が出された
。大意、「注文者が請負人の労働者に対して直接具体的な指揮命令を行ういわゆる偽装請負の場合で
あっても、特段の事情のない限り、注文者と請負人の労働者との間に雇用契約関係が黙示的に成立し
ていたとすることはできない」
という。
 
   上記要約からだけでもお分かりのとおり、この判決は、キヤノンを大いに喜ばせる不当な判決で
あり、徹底的な批判が必要である。しかし同時に、この判決の枠組みを前提にしても、キヤノンと組
合員ら「請負社員」との間の黙示の雇用契約は認められるのである。
 なぜなら、最高裁は、「特段の事情」として、注文主(派遣先)が請負会社(派遣元)におけるそ
の労働者の採用に関与していることや、給与等を実質的に決定していることを挙げているのであるが
、これは、まさにキヤノンのケースにぴったり当てはまるからである。

   弁護団としては、今後、この点を大いに掘り下げてゆくことになると思われる。その意味で、こ
の訴訟は佳境に入ったと言える。これからが肝心である。

   同時に、法廷外での闘いはますます重要である。今回の最高裁判決は、裁判所が今の日本社会に
おける非正規労働者のおかれた状態に対して、司法のトップがいかに無感覚であるかを示した。司法
が正義を行わなければ、民主主義の力でそれを行
うしかない。今年の通常国会に向け、派遣法抜本改正の世論の大波を起こさなければならない。この
面でも、大いに貢献してゆきたい。
   
     
  ★カンパのお願い
「偽装請負」問題を解決し、非正規雇用労働者の待遇改善を進める「キヤノン非正規労働者組合を支
える会」に入会してください。
*会費:個人・団体(正規労働者1口6000円/1年 3000円/半年)(非正規労働者1口2
400円/1年 1200円/半年)
*団体は5口以上の賛同が頂けると幸いです。
キヤノン非正規労働者組合」の運動を支えるカンパ活動にご協力下さい。
  

  振込先・キヤノン非正規労働者組合 
ゆうちょ銀行 店番 01190 記号10060 番号59063951

Created by staff01. Last modified on 2010-02-22 23:03:19 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について