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News Item 1015fuji
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強制連行された元勤労挺身隊ハルモニ
不二越東京本社ー富山工場抗議座りこみ

富山・不二越工場に強制連行・強制労働させられたハルモニ(おばあさん)が「未払い賃金・謝罪」を求めて、10月18日午後12時30分・汐留・住友ビル内の不二越東京本社で抗議座り込みを行います。19日は12時から午後2時まで行います。21日以後は富山本社工場で抗議座り込みです。最高裁は、国体の根幹に関わる天皇・植民地支配・強制連行の国家犯罪について棄却判決以外出しません。企業も時間を稼いで、高齢の原告がやがて日本に来られなくなると考えています。不二越強制連行は当時12〜13歳の少女だった彼女たちも80代になり、提訴時の原告23人のうち4人が亡くなりました。原告団から身体の許す3人が来日し、東京本社抗議を徹底的に闘います。ご支援を呼びかけます。(村山和弘)

↓2010年3月の抗議行動

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不二越強制連行とは

“NACHI”不二越による強制連行


工作機械メーカー・不二越(本社工場・富山市)は、軍需工場として発展した企業で、“NACHI”を商標としています。これは昭和天皇の軍艦「那智」の名から決めたのです。日本国内ではそれを誇りにして、今もホームページには商標NACHIの由来を公表しています。しかし、侵略されたアジア各国に向かってはそれを隠しています。

<子どもたちをだまして連行>

韓国(コリア)は当時日本の植民地支配下にあり「女子勤労挺身隊1,090人、男子報国隊540人、合計1,630人」が不二越に強制連行され、強制労働させられました。不二越の悪辣さは「女子勤労挺身隊」として、幼い12〜15歳の小学校上級生・卒業生を強制連行したことです。子どもたちは「皇民化教育」によって、学校で自分の名前・民族の言葉も歴史も否定されて日本語を強制され、「素晴らしい日本、天皇陛下の国、豊かな風土」と教えられていました。不二越社員が学校に来て勧誘し、日本人の先生が「上級学校に行ける。お花やミシンも習え、お金も稼げる」などと言うのを完全に信じました。幼い少女は、「皇民化の鎖」で日本に連行されたのです。

<重労働を強制>

日本への夢と現実の落差はあまりに巨大でした。不二越はベアリングの研磨、旋盤作業の重労働を強制しました。しかも昼夜2交替勤務です。劣悪な労働環境で、けがや病気が多発し、逃亡者や死亡者も出ました。寮では厳しい監視下に置かれ、家族への手紙も検閲されました。食事は非常に粗末で、飢えて雑草を食べ、お腹をこわすほどでした。賃金も支払われていません。持参した小遣いさえ「管理する」と取り上げられました。不二越には「学徒動員」の日本人女性もいましたが、年も遥かに上で、自宅から通って食事をしています。厳しい民族差別がありました。

<戦後被害>

指や手を切断された人、不二越時代の悪夢から不眠症・精神障害になり、今も苦しんでいる人もいます。そして「対日協力者」とみなされ、「軍隊慰安婦」と思われ、日本に行ったということは誰にも言えません。その苦しみは想像以上です。今も名乗り出られない人や、既に亡くなった人や病床の人など、強制連行は幼い少女たちの人生を大きく変え、深い傷跡を残しています。

→詳しくは「不二越訴訟」のホームページへ http://www.fitweb.or.jp/~halmoni/


Created by staff01. Last modified on 2010-10-15 12:01:08 Copyright: Default

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