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LNJ Logo 双竜自動車のストライキへの警官隊の弾圧に50名が韓国大使館に抗議
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 5月22日のストライキ突入以来連日激しい攻防を続けていた双竜自動車平沢工場の工場占拠闘争は8月4日3000人の警官隊によって武力制圧が始まった。攻撃2日目の8月5日には全工場が制圧されるかという危機を見守ったが、ストライキ労働者とそれを支える家族や支援の人々の工場内外の必死の闘いによって、唯一第2塗装工場は制圧されず、労働者が立てこもった状態で本日(6日)朝を迎えた。この間日本の大半のマスコミは現地の激しい警官隊と労働者の攻防を報道しなかった。
 香港の国際NGO、アジアモニター資料センターの呼びかけで8月6日に世界同時的に韓国大使館抗議行動が提起されていた。日本でも全労協、全日建連帯労組や首都圏と労働者・市民団体、個人によって4日に呼びかけられ、韓国大使館への抗議行動が急きょ取り組まれた。

韓国大使館そばの交差点でシュプレヒコール 韓国大使館前でシュプレヒコール 韓国大使館前でシュプレヒコール

 蒸し暑い8月6日の午後1時に韓国大使館そばの有栖川記念公園に約50名の労働者・市民が旗やプラカードを持って集まった。全労協の中岡基明事務局長から行動の目的や方針が簡単に説明され、レイバーネットの安田幸弘さんから双竜争議の経過と現状が報告され、早速大使館に向けて出発した。
 事前に聞いていたとおり韓国大使館は厳しい警戒態勢に置かれていて、われわれの行動も警視庁と管轄の麻布警察によって完全に警備態勢が敷かれていた。大使館から150mほど離れた交差点で全員が待機させられ、代表5名ずつバラバラに大使館に抗議することが許された。大使館へ出発前に参加者全員が「警官のストライキ弾圧を糾弾」、「組合と協議せよ」、「籠城労働者へ水と食料と医薬品の与えよ」などと何度もシュプレヒコールを行った。
 われわれの50名を倍する警官隊の警備の下でそれを突破する力はなく、仕方なく警官の指示通り5名ずつ7班に分かれ順番に大使館まで歩き、大使館の反対側の道路から大使館に向かって抗議のシュプレヒコールを行った。
 大使館前では各班がそれぞれ思い思いの要求と怒りを大使館に向けて繰り返し叫んだ。参加者全員の意思を託した「双竜車ストライキの実力による鎮圧と組合への攻撃に抗議します」と題した韓国大統領・李明博への申し入れ書を読み上げるとともに大使館の郵便受けに投函した。日韓労働者の連帯の力で双竜自動車と韓国労働者の闘いの勝利を勝ち取る決意を力限り表した。

韓国大使館前でシュプレヒコール 韓国大使館前でシュプレヒコール  韓国大使館前でシュプレヒコール

 緊急行動にわずか2日間の準備で平日昼間にもかかわらず50名が参加したことは重要だ。韓国労働者の力強い闘いの姿がわれわれの共感を呼んだのであり、われわれの連帯を引き出したのだ。そして、韓国と日本労働者・市民の連帯が日頃根付いていることを示した。われわれは長く韓国の闘いから多くの勇気と激励を与えられてきたことを改めて気付く。激しく展開された双竜争議は6日に労使協議が再開され、最終局面に入った。この日の行動は、わずかだが日韓労働者・市民の連帯を示すことができた。双竜労働者は頑張れ、韓国金属労組の前進を!

 高幣真公(APWSL日本委員会)


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