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山形映画祭ニュース〜ゴジラを撮った男 本多猪四郎特集
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         YIDFFニュース <2009年5月21日号>
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         山形国際ドキュメンタリー映画祭2009
         2009年10月8日[木]―10月15日[木]
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[HEADLINE]
1 事務局より(YIDFF2009情報ほか)
2 山形国際ドキュメンタリー映画祭2009プレイベント
3 山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー金曜上映会
4  月刊ヤマガタ6月号(東京)
5 6月の上映会情報(山形、福岡)
6 編集後記 
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1 事務局より

□*■* アジア千波万波、締め切り迫る *■*□

山形国際ドキュメンタリー映画祭2009アジア千波万波の
締め切りがいよいよ迫りました。
締切は、2009年5月31日(当日消印有効)です。

ご応募はこちらから

http://www.yidff.jp/2009/entry/09entry.html


□*■* 大好評「やまがたと映画」特集プレイベント
         ゴジラを撮った男ー映画監督本多猪四郎特集 *■*□

 日本では『ゴジラ』(1954)といえば、特撮の円谷英二。だが、海外では
『ゴジラ』といえば本多猪四郎監督である。本多猪四郎が山形県出身である
ことは意外に知られていない。それだけではない。本多が映画に目覚めたの
は、ドキュメンタリー映画の父、ロバート・フラハティ監督の名作『アラン』
(1934)を観てからだと自身が語っている。フラハティといえば、本映画
祭の大賞に名を冠せられている監督。本多と山形映画祭は一本の線でつなが
った。『アラン』は海に生きる人々の生活を追ったドキュメンタリーだが、
その生き生きとした海の表情は忘れがたい。本多作品の「海」の描写が素晴
らしいことは、さまざまな書き手が言及していることだ。本多の最初の映画
は『伊勢志摩』(1949)という記録映画。その経験が最初の劇映画『青い真
珠』(1951)における日本最初の水中撮影(ロケ地は志摩)へとつながる。
『ゴジラ』のロケ地も志摩であり、ラストの水中撮影はたしかな経験に裏打
ちされていたのだ。
 10月の本番では「本多猪四郎と海」という切り口で、本多の知られざる作
品を紹介したい。特撮映画ばかりではない本多を観ていただきたい。さらに
2011年は本多生誕100周年の記念の年。世界的な盛り上がりが生まれるだろ
う。
 今回のプレイベントは、その先取り企画としての意味合いもある。上映作
品のリストをご覧いただきたい。『ゴジラ』がないのでがっかりした向きも
あろう。じつはこのプログラムのテーマは「人間ドラマ」。とくに『ガス人
間第1号』(1960)は傑作だ。タイトルで誤解されがちだが、純然たる恋愛
ドラマである。図らずも科学者のエゴによりガス人間になってしまった水野
(土屋義男)。零落した日本舞踊の家元春日藤千代(八千草薫)への愛はは
たして実るのか。意外な結末に思わず涙が。本多のケレン味のない静謐な演
出が心に沁み渡る。まさに、特撮とは「人間ドラマ」を支える技術である、
ということが理解できるはずだ。
 本多猪四郎再評価のうねりを、故郷山形から起こしたい。

(山形事務局 冨塚正輝)


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2 山形国際ドキュメンタリー映画祭2009プレイベント

□*■* ゴジラを撮った男 本多猪四郎特集 *■*□

6月20日[土]
10:30- 『空の大怪獣 ラドン』
脚色:村田武雄、木村武/特技監督:円谷英二/1956/82分
12:30-『妖星ゴラス』
脚本:木村武/特技監督:円谷英二/1962/88分/東宝スコープ
14:30-
井上ひさし講演 「ゴジラと僕と山形と」(仮)
16:15-『ガス人間第1号』
脚本:木村武/特技監督:円谷英二/1960/91分/東宝スコープ
18:30-『マタンゴ』
脚本:木村武/特技監督:円谷英二/1963/89分/東宝スコープ

■会場:シベールアリーナ(山形市蔵王松ケ丘2-1-3)
■料金:前売1回券1,000円/ペア(2回)券1,600円/通し券3,000円
      当日1回券のみ1,200円 
※映画祭正会員・賛助会員の方、60歳以上の方、
 障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方は1,000円
  小学生:1回券のみ500円(当日、前売共通)
    講演入場券: 前売・当日1,000円
※映画、講演とも映画祭招待券がお使いいただけます
■主催:特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
    シベール地域文化支援デビジョン
■問い合せ:phone: 023-666-4480、090-2957-7946(当日) 


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3  山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー金曜上映会

6月の金曜上映会は、山形映画祭に縁の深い、2人の偉大なドキュメンタリスト
を偲びます。

6月12日[金]<日本ドキュメンタリー映画の巨星:柳澤壽男>
14:00-、19:00-(2回上映)
『ぼくのなかの夜と朝』監督:柳澤壽男
http://www.yidff.jp/99/cat009/99c014-2.html#005

6月26日[金]<日本ドキュメンタリー映画の巨星:土本典昭>
14:00-、18:00-(2回上映 ※夜の部時間注意)
『水俣―患者さんとその世界―<完全版>』
監督:土本典昭/1971/167分
Documentary Box #8 
 日本のドキュメンタリー作家インタビュー No. 7―土本典昭
http://www.yidff.jp/docbox/8/box8-2.html

■会場:山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(ビッグウイング3階)
■料金:鑑賞会員無料(年会費3,000円 当日入会可)
    当日会員(当日のみ有効)1,000円
■問合せ:特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
    Phone:023-666-4480


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4 月刊ヤマガタ6月号(東京)

6月4日[木] Open 19:15 / Start 19:30

『広場』監督:張元(チャン・ユァン)、段錦川(ドゥアン・ジンチャン)
YIDFF '95インターナショナル・コンペティション
http://www.yidff.jp/95/ic/95ic15.html

トークゲスト:麻生晴一郎さん
(ルポライター『北京芸術村 抵抗と自由の日々』著書)

■料金:一般1,500円/学生・シニア1,000円
■会場:シネマート六本木3F スクリーン4
(東京都港区六本木3-8-15)
 Phone:03-5413-7711 
http://www.cinemart.co.jp/ 
■問合せ:山形国際ドキュメンタリー映画祭東京事務局
 Phone:03-5362-0672 


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5 6月の上映会情報(山形、福岡)

□*■* 庄内ドキュメンタリー映画友の会 第63回上映会 *■*□

『12タンゴ ブエノスアイレスへの往復切符』
監督:アルネ・ビルケンシュトック
YIDFF 2007インターナショナル・コンペティション
http://www.yidff.jp/2007/cat011/07c026.html

■日時・会場
6月13日[土]19:00- 酒田市総合文化センター401
6月14日[日]19:00- 鶴岡アートフォーラム 2階大会議室
■料金:一般1,000円/シニア(60歳以上)500円
    大学生以下、庄内ドキュメンタリー映画友の会会員無料
■主催:庄内ドキュメンタリー映画友の会
    特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
■問合せ:酒田親子劇場 Phone: 0234-23-3249
*庄内ドキュメンタリー映画友の会
http://shonai.air-nifty.com/dokitomo


□*■* 東北芸術工科大学図書館上映会 *■*□

『井戸の上の眼』監督:ヨハン・ファン・デル・コイケン
YIDFF '89インターナショナル・コンペティション優秀賞
http://www.yidff.jp/loans/loans89.html#f4

■日時:6月18日[木]17:30-
■会場:東北芸術工科大学図書館2F AVルーム(山形市)
■入場無料
■主催:東北芸術工科大学、山形国際ドキュメンタリー映画祭
■問合せ:東北芸術工科大学図書館 (Phone:023-627-2044)


□*■* ミリキタニの猫 山形上映 *■*□

『ミリキタニの猫』監督:リンダ・ハッテンドーフ
http://www.yidff.jp/2007/cat085/07c087-2.html
主催:嗚呼ミリキタニ団
※ドキュメンタリー映画『ひめゆり』同時上映
http://www11.plala.or.jp/plathome/2009-himeyuri.htm

■日時:6月13日[土]15日[月]17日[水]19日[金]10:00- 
         14日[日]16日[火]18日[木] 20:50-
13日-15日の各回プロデューサー吉川マサ氏の舞台挨拶あり
14日は、吉川マサ氏×藤岡朝子(東京事務局ディレクター)トークあり
■会場:山形フォーラム
■料金:前売 1,000円/同時開催『ひめゆり』との共通鑑賞券1,800円
■主催:嗚呼ミリキタニ団
■問合せ:Phone: 023-666-4480


□*■* シネラ 現代中国映画特集 *■*□

6月21日[日]、24日[水]
14:00-
『鳳鳴―中国の記憶』監督:王兵(ワン・ビン)
YIDFF 2007インターナショナル・コンペティション
ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)
http://www.yidff.jp/2007/cat011/07c014.html

■期間:6月17日[水]-27[土]
■会場:福岡市総合図書館映像ホール・シネラ
■料金:大人600円/高校・大学生500円/小・中学生400円
*うえぶシネラ
http://www.cinela.com/schedule/gendaichugokuschedule.htm


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6 編集後記

コンペ部門の選考は佳境にさしかかり、アジア千波万波の締切も近づきました。
スタッフはもちろん、応募作品再生のためのデッキもフル稼働。この時期にな
ると、再生デッキは酷使のためキュルキュルと音(悲鳴)をあげだします。
来月はいよいよコンペ上映作品、特集部門の発表を予定しております。あっと
いう間に10月はやってきます!

(山形事務局 小林みずほ)

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