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LNJ Logo マクドナルドからディセントワークを!〜ファストフード・ユニオン結成
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 5月1日メーデー、ファストフード・ユニオンが全国ユニオン事務所(新宿区)にて結成されました。組合の委員長は、3月にマクドナルドの「名ばかり管理職」訴訟で勝利した高野廣志さん。結成集会では「この勝利を、自分ひとりのものにしてはいけない。同じ境遇にある人たちへ、自分を有効活用してほしい」と就任の決意を述べました。さらに自身の闘いをふりかえりながら「ユニオンが私をサポートしてくれました。これからは自分もお役に立ちたい」と、組合活動への熱意を示しました。

 集会冒頭、全国ユニオン・鴨会長が「100円バーガー」を取り上げ、現代の貧困として「日雇い派遣・ワーキングプア ― ネットカフェ難民 ― 100円バーガーで一晩を過ごす ― 仕事」という構図があり、結果として野宿へたどり着くフローがあると述べました。そして「高野さんをとおして、裁量権のない店長であっても労働者であることが認められ、『100円バーガー』は正規・非正規労働者をつないでいる」とアピール。  「この問題は全国ユニオンの課題」であり、ほかのファストフードへも組合起ち上げを広げる方針を打ち出しました。

 続いて鈴木剛書記長が、「マクドナルドから、ディセントワーク(人として尊厳ある労働 :ILOの理念)を実現しよう!」と呼びかけ、ここでも今後全国ユニオンはファストフード・ユニオンの組織的闘いを全面的に支援していく決意を表明しました。

 当日、全国ユニオンは「均等待遇メーデー」と銘打ち、朝からマクドナルド本社への申し入れ行動と、マクドナルド西新宿駅前店において宣伝活動を展開。さらに品川の京品ホテル前では、「債権者であるリーマン・ブラザーズへ争議解決を迫る」訴えを行い、そしてKDDI前では「国際電話サービス」の来年3月廃止に反対・労働条件の改善を力強く要求。また人権擁護などの書籍発行で知られる明石書店の組合労働者は当日の闘争に終始連帯し、自社における雇い止めと卑劣な組合攻撃をアピールしました。最後に労基署と同じビルにある株式会社ボルテックスにおいて、社員の不当解雇を糾弾。正規・非正規の壁を超える闘いを展望し、2009年メーデーにおける全国ユニオンの統一行動を貫徹しました。

 なお交流会では、2004年フランスのマクドナルドで闘われたストを支援する「ジョリモーム路上コンサート 」の映像を映し出し、おおいに会を盛り上げました(参考:http://vpress.la.coocan.jp/jori.html)。

※マクドナルドの仕事は、世界中で低賃金・劣悪な労働条件(長時間労働、異動・配転当たり前)であると知られ、「マック・ジョブ」という言葉は海外で「先のない仕事、犬に食わせるような仕事」という意味で用いられているそうです。

伊藤敦


Created by staff01. Last modified on 2009-05-02 09:17:07 Copyright: Default

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