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大地実です。

イスラエル大使への要請文は下記です。


              記


                     2008 年12 月30 日

駐日イスラエル大使
ニシム・ベンシトリット殿

    ガザに対する軍事攻撃の即刻停止を求めます


 私たち、パレスチナ自治区ガザ地区において人道支援・開発
支援活動に携わってきた団体は、12 月27 日にイスラエルが開
始した、ガザへの軍事攻撃に驚愕するとともに情勢の悪
化に深く憂慮しています。報道によれば、29 日までの犠牲者
は300 人、負傷者は1400 人を超えましたが、攻撃が続いてい
ることから、犠牲者の数が増えることを懸念しています。また
、ガザの人口の半分を占める子どもや女性を含む一般市民に被
害が及んでいると伝えられています。いかなる理由であれ、多
数の民間人を巻き込んだ軍事行動の非人道的行為は厳しく非難
されるべきものです。

 ガザの人たちは、イスラエルによる長期の封鎖の影響で、食
料・医薬品・電気・水道・調理ガスなどの生活必需品が不足し
た劣悪な環境の下で、尊厳を奪われる生活を強いられてきまし
た。子ども達の多くは充分な栄養を取れず、病院・診療所は、
慢性的な医療資材の欠乏で、半ば麻痺状態になっています。そ
のような中で起きた今回の大規模軍事攻撃は、ガザの人々に身
体的および精神的に大きな傷を負わせています。そして軍事攻
撃が続けば、犠牲者・負傷者が増える一方で、全てが不足する
中で人々が充分な治療を受ける機会はますます失われるという
悪循環が加速すると思われます。

 私たちは、いかなる状況の下でも、民間人に対する軍事攻撃
は容認されてはならないと考えています。ガザの武装勢力によ
る無差別ロケット攻撃も、イスラエル政府による多数の民間人
を巻き込む大規模軍事攻撃もともに非難されるべきものと考え
ます。今回のイスラエル軍による軍事行動は、過剰な報復とい
う不均衡性を持ち、多数の民間人を殺戮したことから正当性に
欠くものと考えます。また、こうした行為は紛争の平和的な解
決をより一層遠のかせるものであり、即刻中止されるべきと考
えます。
 
 ガザの人々にとって必要なのは、物資や人々の自由な往来が
可能になることで、国際支援に依存することなく、自ら経済を
発展させ、尊厳を持って生きることが出来るようになることで
す。それはまた紛争解決の前提条件でもあります。しかし今、
残念ながら、私たちの支援活動も含めて、国際社会による人道
支援・開発支援活動の多くが封鎖の為に困難に直面、あるいは
中止を余儀なくされ、ガザの人々を絶望の淵に追いやっていま
す。

 そのために、私たちは、イスラエル政府に対して、多くの民
間人を巻き込むガザに対する軍事攻撃の即刻停止および負傷者
および病人のイスラエルでの治療の許可を求めると同時に、ガ
ザへの医薬品・食料などの人道物資を含む物資の搬入、そして
国際人道支援団体の自由な出入りを認めるよう、ここに要請い
たします。


特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
生物多様性フォーラム
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
日本山妙法寺
日本パレスチナ医療協会
日本YWCA
特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン
パレスチナの子供の里親運動
ピースボート
平和をつくり出す宗教者ネット
『1コマ』サポーターズ

________________________________________
外務省への要請文、下記です。

                 
              記


                  2008 年12 月30 日

日本国外務大臣
中曽根 弘文 殿

イスラエルによるガザへの軍事攻撃を即刻中止させて下さい


 私たち、パレスチナ自治区ガザ地区において人道支援・開発
支援活動に携わってきた団体は、12 月27 日にイスラエルが開
始したガザへの軍事攻撃に、驚愕すると共に情勢の悪化
に深く憂慮しています。報道によれば、29 日までの犠牲者は300

人、負傷者は1400 人を超えましたが、攻撃が続いていること
から、犠牲者の数がさらに増えることを懸念してい
ます。また、ガザの人口の半分を占める子どもや女性を含む一
般市民に被害が及んでいると伝えられています。いかなる理由
であれ、多数の民間人を巻き込んだ軍事行動の非人道
的行為は厳しく非難されるべきものです。
 
 ガザの人たちは、イスラエルによる長期の封鎖によって、食
料・医薬品・電気・水道・調理ガスなどの生活必需品が不足し
た劣悪な環境の下で、人としての尊厳を奪われた生活
を強いられてきました。子ども達の多くは充分な栄養を取れず
、病院・診療所は、慢性的な医療資材の欠乏で、半ば麻痺状態
となっています。そのような中で行われた今回の大規
模軍事攻撃は、彼らに更なる身体的および精神的に大きな傷を
負わせています。そして軍事攻撃が続けば、犠牲者、負傷者が
増える一方で、全てが不足する中で人々が充分な治療
を受ける機会がますます失われるという悪循環が加速すると思
われます。

 私たちは、いかなる状況の下でも、民間人に対する軍事攻撃
は容認されてはならないと考えています。ガザの武装勢力によ
る無差別ロケット攻撃も、イスラエル政府による多数
の民間人を巻き込む大規模軍事攻撃も、ともに非難されるべき
ものです。しかし、今回のイスラエル軍による軍事行動は、報
復というにはあまりにも均衡を欠いており、こうした
多数の民間人殺戮はとうてい正当化できません。また、こうし
た行為は紛争の平和的な解決をより一層遠のかせるものであり
、即刻中止されるべきです。

 ガザの人々にとって必要なのは、物資や人々の自由な往来が
可能になることで、彼らが国際支援に依存することなく自ら経
済を発展させ、尊厳を持って生きることが出来るよう
になることです。それはまた紛争解決の前提条件でもあります
。しかし今、私たちの支援活動も含めて、国際社会からの人道
支援・開発支援の多くが封鎖の為に困難に直面、ある
いは中止を余儀なくされ、ガザの人々を絶望の淵に追いやって
います。

 日本は、現在、国連安全保障理事会の非常任理事国の立場に
あり、紛争の平和的解決に取り組む平和構築委員会の議長国で
もあります。紛争の平和的解決を積極的に希求する国
として日本が果たすべき責任と役割は小さくないはずです。私
たちは、日本政府の今回の事態に対する速やかな対応を歓迎致
します。しかし私たちは、日本政府に引き続き国連安
保理声明による「暴力の即時停止」を全面的に支持し、イスラ
エル政府に対してはより積極的に軍事攻撃の即刻停止の実施と
、負傷者および病人のイスラエルでの治療の許可、ガ
ザへの医薬品・食料などの人道物資を含む物資の搬入、そして
国際人道支援団体の自由な出入りを認めるよう、強力に申し入
れて頂きたくここに要請いたします。


特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
生物多様性フォーラム
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
日本山妙法寺
日本パレスチナ医療協会
日本YWCA
特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン
パレスチナの子供の里親運動
ピースボート
平和をつくり出す宗教者ネット
『1コマ』サポーターズ

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