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LNJ Logo 東部労組:知的障害者が労働組合を結成!全員解雇の撤回勝ちとる!
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全国一般東京東部労組の須田光照です。

知的障害者が労働組合を結成し、事業所閉鎖と全員解雇の撤回を勝ちとりました
ので以下に報告します。

知的障害者24人を中心に結成した私たち全国一般東京東部労組フォーラムエン
ジニアリング支部は11月12日、厚生労働省で記者会見を開き、事業所閉鎖と
全員解雇の撤回を会社側から勝ちとったことを明らかにしました。

会見に出席したのは支部の間殿委員長、角田副委員長をはじめ知的障害者16人
と鹿野書記長らスタッフ2人。東部労組本部からも2人の担当者が出席しました。
障害者の家族も駆けつけました。

間殿委員長は「はじめにこの話(解雇)を聞いた時はグループホームや寮の人が
(事業所には)たくさんいるので生活できなくなると思いましたが、組合に入り
撤回することができました。たくさんの方の応援をいただき、ありがとうござい
ました」と発言しました。

ほかにも組合員からは「組合を作って良かった」「これからも働けてうれしい」
「不安だったけど安心しました」「皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」など
といった声が相次ぎました。組合本部の担当者は「私たちの訴えに誠実に耳を傾
けてくれた会社経営陣を評価したい」と話しました。会見の最後には全員で団結
ガンバロウの声をあげました。

問題の発端は、人材派遣会社「フォーラムエンジニアリング」(本社・東京都
港区)が先月、5年前に障害者雇用の一環として立ち上げたラーメンの製麺事業
部(店舗兼工場=東京都台東区)を来年1月末で不況を理由に閉鎖を打ち出した
ことです。事業部の閉鎖に伴って半年契約を長期に反復更新してきた障害者全員
を「契約満了による雇い止め」として事実上解雇する方針でした。

これに対して、自分たちの職場と雇用を守ろうと、24人の障害者とスタッフ3
人の計27人は11月5日、労働組合を結成しました。組合による障害者の親た
ちへの説明会も11月9日に実施し、家族ぐるみで闘う決意を固めました。他労
組の支援、弁護団や政治家らのバックアップ態勢の確立にただちに取り組みまし
た。

11月6日には組合は会社を直接訪問し、取締役2人に組合結成通知書を手渡し、
団体交渉を申し入れました。また、その間にもハローワーク品川、職員の通勤寮
や自宅がある都内8区の障害者就労支援センター、マスコミ記者などからもさま
ざまな働きかけが会社側にありました。

その結果、会社側から11月11日付けの「弊社製麺事業部閉鎖を全面撤回しま
す」と題した文書が組合に届きました。

障害者自身が労働組合で団結したことと、それを支える家族、行政、世論の力で
実現した大きな成果です。支援いただいた皆さん、本当にありがとうございまし
た。

いま、日本全国で不況を理由にした障害者解雇の嵐が吹き荒れています。厚労省
の調査でも08年度に解雇された障害者は前年度の約1.8倍の2774人にの
ぼっています。今年度も8月までの5ヶ月で1173人と02年度以来のハイペー
スです。

働く障害者の皆さん!フォーラムエンジニアリング支部のように労働組合で闘え
ば、自分たちの職場や雇用を守ることができます。障害者への差別・クビ切り攻
撃に反対の声をいっしょにあげていきましょう!

★くわしくは私たちのブログ「労働相談センター・スタッフ日記」の記事をご覧
ください。http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/98274cb977d7443b977676aa9a067aa5

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