新刊紹介 : 湯浅誠著「どんとこい、貧困!」 | |
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どんとこい、貧困!といっても貧困を歓迎しますよという意味ではなく、私たちは貧困から逃げないという意思をあらわしています。 貧困問題を考えるとき自己責任論がいつも顔をだします。・努力しないのが悪いんじゃない?・甘やかすのは本人のためにならないんじゃないの?・死ぬ気になれば何でもできるんじゃないの?・かわいそうだけど、仕方がないんじゃない? これらの素朴な疑問にひとつひとつ丁寧にこたえています。また貧困を生み出す「椅子とりゲーム的社会の構造」とそれに対する二つの対応、がんばって 椅子取りゲームに勝ち抜く、椅子取りゲーム的社会のありかたを変えていくありかた。それぞれについて押し付けがましくなく考えさせてくれます。 また「高齢者人口はこの20年間で2倍にふえたけれど高齢者の犯罪は5倍にふえている。いままで何十年も働いて、社会をささえて、次世代やその次の世代をそだててきたお年寄りたちが、たべていけなくなって万引きをしたりしている。悲しくなってこない?」(P124)は、ここまで社会は壊れてきているのかと自分の未来と合わせあぜんとさせられます。 また著者の社会を変えていこうという意思とその方法「ひとびとが言いたいことをいって、言いたいことをいうのが普通の社会になって暮らしやすい社会をめざしていく。まずは勇気を出して自分の考えを発言していく」はなるほどと思いますが、一人ひとりに自己変革をせまるよびかけです。(古田新治) 「どんとこい、貧困!」湯浅誠著 理論社/1300円+税 Created by staff01. Last modified on 2009-07-08 16:19:59 Copyright: Default |