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「君が代不起立」を見て〜これこそ本当の教育です!
      佐藤恵(放送大学学生) 

八王子で映画「君が代不起立」を見てきました。とても感動しました。

映画は 根津公子さんの闘いの様子が映し出されていました。卒業式の様子、裁判の様子、都教委との話しあいの様子。子供たちの反応から、大人の反応。とても興味深い2時間でした。

学校の外側で卒業式当日、生徒にビラを配っている人がいて、(たぶん「思想良心の自由」などが書いてあるのではないかと思う)その生徒がもらったビラを、わざわざ学校の中で回収している。回収しているのは、「さわやか運動」の人(近所の人らしい)で、「子供は、わからないのだから、そんなことするな」という場面がありました。私はそこが気になり、終わったあとに根津さんに聞いてみました。

子供は、本当にわからない存在だと思いますか?
根津さんに「そうではない」といわれることを期待してお聞きしたいのではありません。子供は、確かにまわりの大人に左右される存在だと思います。

「しんぶん赤旗」を読んでいる親の子は、「赤旗」を肯定する確率が高いだろうし、「赤旗」が嫌いな親の子は、否定する確率が高いのは確かだと思います。

そのことをわかった上で 聞きたいのですが、どう思いますか? と聞きました。根津さんは、「子供はわかるよー。子供は本当にわかる」とおっしゃいました。

「だいたいわからないのなら、ビラを配って子供に見せてもいいはず。ビラを取り上げるのは わかるから 取り上げているのよ」とおっしゃっていました。

「新しい学校では 子供は どうですか?」と聞いたら、
新しい学校の前で学校には入らず3ヶ月アピールしてらした。人間関係ができていた 前の学校とは違って、新しい学校では 異邦人を見るような目で根津さんを見ている子供が多かった。保護者からもクレームが来てた。前の学校では、「先生がんばれ」というような子供も多かった。

小さな紙に先生への評定?みたいのを書くことがあって
その中に「いやなことは、いやと言っていいんだ、と思った」と書いた生徒がいる、とおっしゃいました。

私は、立つ立たない、歌う歌わないの強制をするべきではない。いろんな意見があることを教えたうえで、子供に考えさせる教育をしてもらいたい、と思っていました。(過去形なのは 義務教育の子供がいないからです。)

「君が代を歌わないこと」を強制されるのも、いやだと思っているので、根津さんのお答えにはとても、感銘を受けました。考えさせる、強制しない先生であることは、お話しから十分うかがえました。

そうでなければ私は、「そうはおっしゃっても、逆の思想教育をしているのではないか」などと、少し疑うところでした。先生は本当に子供のためにしているのだとわかって、大変感動しました。

「いやなことは、いやと言っていいんだ」――これこそ本当の意味の教育だと感動しました。


Created by staff01. Last modified on 2008-07-22 22:39:49 Copyright: Default

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