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稲垣です。

13日に大阪、釜ヶ崎の西成警察による労働者リンチ事件に対して労働者の抗議行動が行われ、現在まで続いています。機動隊が西成警察署への道を封鎖して、放水車などで対峙しています。

一部の報道では流れているようですが、関西でも事件の最初(13日)は取り上げたようですが、その後はほとんど報道されないようです。恐ろしい状況です。G8財務大臣サミットで「厳戒態勢」の大阪府警は、自分達で引き起こした暴力事件に対する抗議行動をさらに暴力で封じ込めようとしています。

警察は暴行リンチの事実を認めていません。

「テロ警備にご協力を」? 騒動を引き起こしているのはお前らだろ!
西成警察は暴行の事実を認め、暴力を振るった刑事を処罰し、すべての労働者に謝罪せよ。

釜ヶ崎では、日常的に警察による労働者いじめ、暴行が繰り返されてきました。「暴動」と呼ばれるものの多くが、警察の暴力などを発端にしてきました。今回もまた同じです。

以下、知人から送られてきたメールおよび抗議チラシの転送です。リンク先で写真などが見られます。

いながき

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http://www.gyokokai.org/~gasparo/osakacity/kama_080613.htm

私も土曜日の夜に行ってきましたが、起動隊が西成署の周辺を囲み、外部から人を入れないようにしていました。しかし、多くの労働者が夜中まで立ちさらず、今までのうっ憤を晴らしていました。けが人も多く出て、私も警察に捕まって出てきた人に付き添って救急車で病院まで行きましたが、ひどいリンチを受けていました。警察の暴行に抗議しているのに、さらに同じような暴行を繰り返しているのです。

解放会館で、記者会見したそうですが、新聞などでは報道されていないそうです。
大阪でも、テレビでは全然報道されません。
中国のチベット報道みたい。
海外のメディアは取り上げてくれないかしら。

====(以下、チラシより)======


本日5時30分 西成警察署前に集まれ 暴力警官を許すな!

鶴見橋商店街のお好み屋さんのちょっとつっけんどんな客扱いに不満を言ったら、警察呼ばれ、パトカーに乗せられた。

西成警察の3階の個室に連れて行かれ、イスに座ってたら4人の刑事にかわるがわる顔を殴られ、首を絞められ、足蹴にされ、気が遠くなるとスプレーをかがされ、気がつくとまた、暴行。挙句の果ては両足持たれて逆さづりにされた。

1人の人を寄ってたかって暴行した。暴力飯場、しのぎ(路上強盗)もひどいけど、西成警察はそれよりひどい。権力を笠に着て悪行を重ねる西成警察を許すな。皆で抗議しよう!

2008年6月13日
釜ヶ崎地域合同労働組合
釜ヶ崎炊き出しの会
いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23
釜ヶ崎会解放会館
電話(6631)7460

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西成警察署の警察官による労働者への暴行に対し、6月13日から毎日午後5時30分より西成警察署前で抗議行動を行ってきました。

いきさつは以下のビラの通りです。

抗議行動二日目の14日には、釜ヶ崎銀座通りに放水車が出動し労働者に向けて放水。放水の直撃を受けた労働者から「右目がつぶれ見えなくなった」と、入院先の病院から16日組合事務所に連絡がありました。高圧な放水を何度も発射され、自転車も人も吹っ飛んでいます。それほど威力のある水を発射するとは、釜ヶ崎の労働者を人間と思っていない表れです。大阪府警は西成署と同じくらい日雇労働者を差別しています。

全国からもぜひ抗議の声をあげていただきたいです。どうぞよろしくお願いします。警察権力による暴力弾圧に対し、共に闘いましょう。


抗議先
大阪府警本部 本部長    縄田 修
 大阪市中央区大手前3‐1‐11  電話 06(6943)1234
大阪府警西成署 署長    乾 一英
 大阪市西成区萩之茶屋2‐4‐2  電話 06(6648)1234

いきさつ

6月12日午後2時ごろ、鶴見橋商店街のお好み焼き屋に行った労働者は「4時に来るからお好み焼きを焼いておいて」と女性店員に700円を渡しました。店員が「わかった、わかった」とつっけんどんに言うので「なんでそんな言い方されるのか」と内心カチンときましたが黙って立ち去りました。

4時ごろお好み焼きを受け取りに行ったとき、さきほどの態度に納得いかず苦情を言ったところ、店員は「営業妨害だ」と言って警察に電話しました。労働者はパトカーが来るまでの間も、また到着したパトカーの署員にいきさつを話すときも、お好み焼き屋の道路向かいに立っていました。労働者はパトカーの署員にいきさつを話しましたが、そのまま西成警察に連れて行かれました。

どうでもいい話ですが、店員は労働者に700円を返しましたが、注文のお好み焼きを作っていたかどうかもわかりません。お好み焼き屋は労働者の話をまともに聞く気がなく、ぞんざいな態度をとったのです。お好み焼き屋に問題があります。

パトカーに乗せられた労働者は西成警察署の3階の個室に連れて行かれました。イスに座っていたら4人の刑事に変わるがわる顔を殴られ、紐で首を絞められ足蹴にされ、気が遠くなるとスプレーをかがされ、気がつくとまた暴行。挙句の果ては両足持たれて逆さ吊りにされました。1人の人を寄ってたかって暴行したのです。暴力手配師、暴力飯場、しのぎ(路上強盗)もひどいけど、西成警察はそれよりもっとひどい。

また、労働者は刑事から「生活保護打ち切ったろうか。『今後そのお好み焼き屋には近づかない』と始末書書いたら打ち切らん」と言われ、始末書を書かされています。

不当逮捕した仲間を即時釈放せよ!

13日西成警察署前に多くの労働者が結集して「暴力警官は謝罪せよ」「署長は出てきて謝れ」と抗議しました。14日にも釜ヶ崎労働者の西成署に対する抗議行動が続けられました。それに混じって地域内外の若者も参加する姿が見られました。人権無視も甚だしい西成警察に対して釜ヶ崎の労働者が団結して声をあげる姿を目の当たりにするのは久々のことです。

しかし、二日間で少女1人を含めて14人もの不当逮捕者が出ています。釈放された人の話によると、機動隊につかまり引きずり込まれるとその場で殴られ、踏んだり蹴ったり引きずられたりして、盾の水平打ち等の暴行を受けたそうです。西成署の中に連れ込まれると10人くらいの労働者が正座させられており、ちょっとでも膝をくずすと怒鳴りつけられたとのこと。拷問のような仕打ちです。組合は救急車を呼んで病院に同行しましたが、50代のその労働者は病院の待合室でも警察から受けた暴行に対する恐怖におびえていました。

暴力警察の体質は一向に改まっていません。これに対しては労働者はひるむことなく団結して抗議行動に参加することが重要です。釜ヶ崎労働者の敵は、暴力手配師や暴力飯場、しのぎ(路上強盗)に加えて西成警察署と、いわば悪の4兄弟となりました。

さらなる西成警察署の暴力弾圧に負けず、労働者の団結で最後まで闘いぬきましょう。

なお、抗議行動で不当に逮捕された人については弁護士の接見等、救援の体勢を早急に取ります。不当逮捕されたら「釜ヶ崎地域合同労働組合の指定する弁護士を入れてくれ」と警察官に伝えてください。組合は大阪弁護士会の刑事当番弁護士の接見を依頼しましたが、氏名、生年月日がわからないと警察に妨害され弁護士の接見が難しいとのことです。知人、友人が逮捕されている人で氏名、生年月日が分かっている人は組合に連絡して下さい。

2008年6月15日

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会
 いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館

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「銀座通りで放水車による放水の直撃を受け右目がつぶれ見えなくなった」と負傷した本人から連絡があった。2週間の絶対安静でその後手術が行われる予定。見えるようになるかどうかは今のところわからないと医者が言っている、とのこと。

見ていた人は分かったと思うが、あんな高圧で放水されると自転車はおろか人間も吹っ飛ぶ。それほどの威力がある。オモチャの水鉄砲とは訳がちがう。人間に向けて発射するなんて大阪府警は西成署と同じくらい日雇労働者を差別している。許されないことです。6月14日土曜日午後10時半ごろの出来事です。目撃者がおられましたらぜひ連絡して下さい。

組合は社民党府会議員の小沢福子さんに、大阪府警が人に向かって放水しないよう申し入れることを依頼しました。また、14日に機動隊に逮捕された人の知人から連絡が入り「氏名、生年月日がわかるので弁護士接見をしてもらいたい」ということでしたので大阪弁護士会の刑事担当弁護士に接見を依頼したところ、その直後に釈放されたことがわかりました。

西成警察署に逮捕されている人の接見や、西成署で暴行を受けた人が大阪弁護士会に人権救済を求める準備も弁護士と進めています。差別されない釜ヶ崎をめざし、これからも共に力をあわせてやっていきましょう。

2008年6月17日
釜ヶ崎地域合同労働組合
釜ヶ崎炊き出しの会
いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23
釜ヶ崎解放会館
電話 (6631)7460


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