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国にもの言う人こそ本当の愛国者〜元軍国少女・北村小夜さんが証言 | ||||||
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*裁判終了後の報告会(約60名が参加) 10月6日、大詰めを迎えた河原井・根津「君が代」処分裁判の証人尋問が東京地裁(中西裁判長)であった。この日の証人尋問は二人で、最初に市川須美子さん(獨協大学法学部教授)が立ち、「都教委の君が代強制は教育の自由の侵害にあたる」ことを語った。 次に証言に立ったのは、北村小夜さん(83歳・元教員・写真上)。北村さんは「日の丸にそそのかされた」と、自らの体験から「日の丸・君が代」が果たした歴史的役割を証言した。北村さんは子どもの時、上海事変の爆弾三勇士の武勇をたたえる日の丸行列に魅せられた。そして「天皇に忠義を尽くすいい子になれ」という学校教育の中で、軍国少女に育っていく。そして親の反対を押し切って、従軍看護婦をめざすまでになっていた。 北村さんが心配しているのは「今が戦前と同じようになっている」こと。当時の学校儀式では、正面にご真影(天皇・皇后の写真)が掲げられ、教育勅語の奉読などがあり「天皇に忠義」一色だった。そして修身が首位教科だった。いま「ご真影」の代わりに「日の丸」が掲げられるようになった。2002年から使用を義務づけられた「心のノート」(国定道徳教材)をみて、戦前の修身の「徳目」と瓜ふたつで驚いたという。戦前は「天皇のためにいい子になろう」、いまは「いい子になって国に尽くそう」で、「忠義な日本人」をめざす方向性が一致している。(下参考) ↓戦前の「修身」の教科書。障子を破ったら謝るいい子になろう。 ↓「心のノート」。ガラスを割ったら謝るいい子になろう。 戦争を体験した北村小夜さんの証言は、戦争を直接知らない世代である傍聴者の中に重く響いた。また彼女はこう語った。「国旗などのシンボルは人をそそのかすもの。そういうものはなくていい。組合旗だってある意味おなじ。私は国境のない世界がいいと思っている。私は日の丸に魅せられ、軍国少女になり戦争に加担した。天皇のために青春を奪われたが、まだそれを取り戻せていない」。 そして最後に結んだ。「あの時、戦争に反対の教師もいたが、だれ一人態度に示す人はいなかった。河原井さん根津さんらはその愚を繰り返すまいと、異議を申し立てている。国が進む方向が誤りかねないときに批判する人こそが、本当の愛国者だと思う」と。(M) Created by staff01. Last modified on 2008-10-07 12:35:50 Copyright: Default |