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キリスト教事業所連帯合同労働組合です。

3.14法政大学不当弾圧/逮捕事件で、
下記のように裁判闘争を支える会が発足しました。この事件の不当性は既に多く
の人の知るところだろうと思います。さらに本件裁判は、司法「改革」、裁判員
制度導入への権力による足慣らし的な裁判でもあり、広く憲法「改正」へ向けて
の地ならしの一つという意味も持っています。多くの皆さんのご支援をよろしく
お願いします。

転送/転載歓迎です。

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新井君・友部君の裁判闘争に勝利しよう

新井君・友部君の裁判闘争を支える会
連絡先 救援連絡センター
東京都港区新橋2-8-16石田ビル4F
TEL 03-3591-1301 FAX04-3-3591-3583
呼びかけ人  藤田正人(弁護士)
       河村健夫(弁護士)
       久木野和也(法政大学学生)
       矢部史郎(著述家・市民監視団)
       吉田一郎(さいたま市議・法大社会学部卒)
       伊藤えりか(3・14法大弾圧救援会)
       斉藤貴男(ジャーナリスト)
       山中幸男(救援連絡センター)
 
1 事件の経緯
2006年3月14日、法政大学市ヶ谷キャンパスでは、大学職員による立て看
板の撤去に抗議する集会を開いていた学生とキャンパス内でその様子を見守って
いた学生、合計29名が一斉に逮捕されるという事件がありました。
 「立て看板の撤去に抗議しただけで逮捕」「集会を見ていただけで逮捕」とい
う事実も驚きですが、それに輪をかけて問題なのは、その後の法政大学当局の対
応です。
 大学当局は、学生が不起訴処分で釈放されたにもかかわらず、「逮捕された」
という「事実」をもって退学処分・停学処分とし、学生たちの教育を受ける権利
を奪ったのです。
 この不当な処分に対して法政大学では広範な抗議運動が起きていますが、大学
当局は「ビラ・立て看板の規制」という形で抗議の声を封じ、また、「正門封
鎖」「キャンパス封鎖」「被処分者の構内立ち入り禁止」という形で集会を圧殺
するなど、言論弾圧、学生弾圧を続けています。 また、3月14日の学生不当逮捕
事件は社会的にも大きな関心を集め、大学当局及び警察当局には抗議、非難が集
中しましたが、大学当局、警察当局が姿勢を変えることはなく、法政大学ではそ
の後も逮捕時件が頻発し、2006年度に逮捕された学生は延べ40名に上りまし
た。
そして、2007年4月27日、安東祐希学生部長(41歳)、藤村耕治副学生部
長(41歳)をはじめとする10数人の教職員が、学生集会の準備をしていた新井君
と友部君を警察に引き渡すという事件が起きました。
新井君と友部君は5月18日、「暴行罪」よって起訴され、7月26日、初公判を行
いました。
2 裁判闘争に勝利しよう
 新井君・友部君裁判への傍聴を広く呼びかけます。この裁判は法大闘争である
と同時に、司法改革攻撃との闘いでもあります。東京地裁の刑事第18部と第
21部は、2人の裁判の併合を求める要求を「適当でない」などと理由も示さず
に却下しました。さらに分離を前提とした進行協議を押しつけ、裁判の迅速化を
強引に推し進めてきました。
 これに対し弁護人を先頭に強く抗議し、再度の併合申請を行い、2人の被告は
獄中から意見書を提出し、却下決定をひっくり返し、2人の裁判の併合を認めさ
せました。黙っていれば、被告人の権利、防御権などないに等しい扱いをして恥
じない裁判所を、緒戦で押し返した勝利です。
 さらに、検察庁は新設の「公判部機動班」の検事をつけてきました。機動班
は、裁判員制度の実施に向けて公判前整理手続きの実践と普及を任務として4月
に設立され、この間いろいろな裁判に介入し、新刑事訴訟法による公判前整理手
続き・期日間整理手続きの導入のための動き回っている連中です。第1回公判の
直前になって機動班の検事は、公判前整理手続の導入を要求してきましたが、こ
れを粉砕して裁判を推し進めています。国家権力の総力をあげた法大学生運動の
圧殺、安倍政権の改憲と戦争の政治のもとでの司法の治安弾圧の手段としての純
化が音を立てて進行しています。本件裁判を、大学闘争であると同時に、司法改
革との闘いとしても全力で勝ち取っていきたいと思います。
3 横領される大学
いま法政大学は、学生の自治活動を排除するために、かつてない手段に出ていま
す。学生を公然と差別・選別し、彼らの教育権を奪い、大学自治の精神と建学の
理念を踏みにじっています。構内の学生集会に対して「業務妨害だ」などと叫ぶ
職員が、かつていたでしょうか。説明をもとめる市民に対して「ここは大学の私
有地だ、出て行け」などと怒鳴りちらす職員が、かつていたでしょうか。活発に
声を上げる学生を退学処分にしてほっと胸をなで下ろすような者が、なんら指弾
されることなく大学に居座っているのです。
 いま法政大学は、管理権を濫用する者たちに乗っ取られようとしています。
「改革」の名の下に、背任と横領がまかり通っている。そして教職員たちは、こ
のとんでもない事態に若干の注釈を加えつつ、容認しているのです。誰もが無力
を装って、大学人としての責任を放棄しています。学生の教育権を奪うことに、
いったいどんな正当な理由があるでしょうか。学生の教育権のために闘わない者
が、何のために大学で働き、いったいなにを教えようというのか。法政大学に対
する社会的信頼は、すべて失われました。社会に対して責任を取ろうとする大学
人は、もう法政大学にはいない。彼らはただ利己的な動機から大学に蝟集してい
るにすぎない。彼らに任せていたのでは、大学は悪くなるばかりだと思います。
4 市民による大学監視活動を
私たちは、大学監視活動を要求したいと思います。公的機関である大学が、一部
の利権集団に横領されようとしているときに、私たちは文句を言いたい。私たち
の活動の中心に座るのは大学に通う者ではないし、大学に勤める者でもないだろ
う。それでも私たちには大学がどうあるべきかを論じる道理がある。大学に干渉
し要求する権利がある。大学に対して、言いたいこと言うべきことがたくさんある。
 退学処分・停学処分の濫用、学生を警察に引き渡したこと、大学施設を私物化
する管理権濫用、こうした法政大学のとんでもない大学運営に、おおきな憤りを
覚えます。いま制裁を加えられている学生たちには、一片の非もありません。新
井君・友部君に対する逮捕・勾留は、とうてい容認できません。こんなことを許
していたら、しめしがつかない。訴追されるべきは学生たちではなく、職権を濫
用し大学をかすめ取ろうとする者たちです。
5 「新井君・友部君の裁判闘争を支える会」結成される
 裁判傍聴のあと、支えるもの、大学に関心を寄せるもの同士が集まって、いろ
いろなことを話し合い、「新井君・友部君の裁判闘争を支える会」を結成しまし
た。二人の無罪をかちとるためにできることは何か。一日も早く釈放をかちとる
ために何でもやろう。また、私たちは大学のために何かできることがあるはずで
す。立場をこえてともに声を上げ、大学運営をただしていきたい。裁判で無罪を
かちとるために、多くの方々の参加をお願いします。

文責 矢部史郎(法大市民監視団団長)                  
   

4・27法大弾圧裁判公判日程

▼第二回公判
9月14日(金)
午後2時30分開廷

▼第三回公判
9月28日(金)
午後1時30分開廷

於・東京地裁

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