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LNJ Logo 尼崎事故説明会〜JR西日本はまたも「逃げの一手」
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特急たから@福島です。

8月4〜5日、尼崎事故に関し、JR西日本が遺族・負傷者に対する説明会を開催しました。

…が、説明された内容は政府事故調の報告書から一歩も出るものでなく、遺族の反発で紛糾、長時間に及んだようです。

以下、神戸新聞サイト
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000513972.shtml より抜粋

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検証なし「なぜだ」遺族ら不満噴出

 尼崎脱線事故の遺族らを対象に四日午後、伊丹市内で開かれたJR西日本の説明会は、事故原因などについて見解をただす遺族らの質問や指摘が相次いだ。企業体質についての具体的検証や自己分析を欠落させたまま、「謝罪」「反省」を繰り返すJR西に、遺族の不満が噴出。「家族を奪われ、二年半待った答えがこれか」と、ある遺族は吐き捨てた。

 山崎正夫社長は午前中と同様に、謝罪や反省の言葉を述べた。

 質疑では、JR西が挙げた「運転士が車掌と輸送指令との無線連絡に気を取られた可能性」などの事故の背景想定は不十分として、遺族からJR西にさらなる原因究明を求める声が相次いだ。

 これに対し、丸尾和明副社長は「原因は事故調委が調べるのが当たり前だと思う」と答えた。しかし、遺族の追及は収まらず、山崎社長が「(私たちが調べると)ダブルスタンダードになる。国の機関の調査結果を重視したい」と述べた。

 さらに遺族が「JRが調べたら、事故調委とは違う結論が出るのか。事故調委の報告を真(しん)摯(し)に受け止めるのではなかったのか」と迫った。

 事故で引責辞任しながら、グループ会社に“天下り”した徳岡研三・元専務鉄道本部長ら元役員三人は、経緯の説明を求められ、「申し訳ございません」と繰り返した。

 事故当時の社内の状況を語ってほしいとの声に、一人の元役員が「お話にうかがう用意がある」と切り出したが、現職の役員が「現職の私たちが対応します」と、慌ててさえぎった。さらに、事故調委の意見聴取会で、日勤教育などについて釈明した丸尾副社長の辞任を求める声も続出した。

 終了後、娘を亡くした奥村恒夫さん(60)=三田市=は「話の内容が以前から前進していない。説明会の再度の開催を」と求めた。夫を亡くした原口佳代さん(47)=宝塚市=は「JRは事故調委の最終報告に安心した感じ。もう少し、安全性向上のための気概を見せてくれたら、救いにもなるのに」とため息をついた。

 遺族らでつくる「4・25ネットワーク」世話人の浅野弥三一さん(65)=宝塚市=は「罪の中身を説明して謝るのが謝罪。説明せずに『反省している』と言っても、納得できない」と話した。

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結局、JR西日本はまたも「逃げの一手」のようです。
このままではまた同様の事故が起き、107名は「無駄死に」になると思います。

もちろん、速度照査型ATSを義務づけていなかった政府にも大きな責任があります。

しかし、こんなことを言ってはなんですが、国土交通省が列車を動かすわけではありません。
動かすのはあくまで鉄道事業者であり、彼らが政府以上の原因検証をして再発防止策を講じなければ、亡くなっていった人たちが浮かばれないでしょう。
鉄道安全を求める私の闘いは、残念ながらまだまだ続きそうです。

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特急たから aichi200410@yahoo.co.jp

国労闘争団支援私設サイト「闘争団とともに 人らしく」
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鉄道ファンサイト「罪団法人 汽車旅と温泉を愛する会」
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鉄道ファンのブログ「人生チャレンジ20000km」

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