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LNJ Logo 民間ほどムダで非効率〜「ちょっと待って年金問題」を読んで
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稲垣です。

ちょっと待って「年金問題」の記事、おもしろかったです。

ぼくらのカネの無駄遣いをなくすために、郵貯・簡保や年金資金を「民営化」する、という小泉の「入口論」の嘘は、まだまだ言い続けなければならないと思いました。

民間なら、市場なら、効率を考えて無駄遣いしない、なんてのはデタラメです。いまの(金融)市場ほどムダで非効率なものはないと思っています。権力と暴力を有するものだけが儲ける「カジノ資本主義」ですが、普通のカジノと違ってさらに犯罪的なのは、ギャンブルに参加もしていない、庶民が、ギャンブルの大損のツケを支払わされるというところです(バブル、通貨危機など)。

年金もまえから一部が株式投資というギャンブルに使われていますが、仲介する証券会社に年金から支払っている支払手数料は、04年232億円、05年度には271億円にも達しています。01年、02年には運用で損を出していますが、手数料はしっかり01年度、308億円、02年度184億円も証券会社に支払っています。返せ!

後払い賃金である年金を、その本来の目的である社会的連帯を構築するために活用する意志も能力もない政治家と役人たちから年金基金をとりもどし、まともな労働組合や市民的監視のもとに年金基金を管理するのが年金問題や無駄な特殊法人解体への道筋だと思うのですけど。所得税の累進性強化、法人税の引き上げと租税回避を狙ったタックスヘイブンとの取引の禁止なども資金確保には必要かと。

2007年度 年金資金運用業務概況書
http://www.gpif.go.jp/kanri/pdf/kanri03_h17_p01.pdf

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