本文の先頭へ
フィリピントヨタ労組を支援する会・愛知総会開催される
Home 検索

Oidonです。

5月26日、TMPCWAを支援する愛知の会総会が開催された。

 5月26日、豊田市で開催された「TMPCWAを支援する愛知の会総会」の、主催者 挨拶と議長挨拶について紹介します。

 この総会には約30名が出席、「TMPCWAを支援する会」の小嶋事務局長をはじ め、地元から、安城地区労、日雇全協・笹日労、全トヨタ労組、愛知全労協、新社会党、 社民党、労働党など各代表の連帯と支援の挨拶を受けた。

 また、ルポライターの鎌田慧さんも参加された。

 主催者挨拶

 本日は、お忙しい中、ご参加くださいましてありがとうございます。(中略)

 さて、本総会にあたり、私はまずもって、厳しい状況の下にありながら、家族ぐるみで 団結を堅持し、怯(ひる)むことなく闘いを持続されているTMPCWAの労働者のみな さんに、深い敬意の念を表します。

 この持続した闘いは、闘いの本質が、世界を闊歩、蹂躙する多国籍企業に対して、労働 者・民衆がどのように連帯して立ち向かうべきかを問うていることにあると教えてくれま した。多国籍企業は、発展途上国に対して、資本進出だけではなく、当然のことながら、 労働者管理の形態まで押し付けています。あたかも、その国の労働法の解釈は、自分たち の判断基準と同じであるかのような顔をして。

 このような多国籍企業の横暴に対して、ヨーロッパ労働運動の伝統をもつIMF(国際 金属労連)が、労使関係の国際的基準の構築を目指して一定の役割を果そうと努力しまし たが、トヨタ労組を中軸とするIMF・JCの妨害によって、所期の目的が果せない状況 にあります。このことは、多国籍企業の本国の労働運動の責任の重大さを物語っていま す。

 トヨタ自動車は、2兆円を超える収益を挙げる、文字通り世界一の多国籍企業となりま した。そして、財政力指数が1.6を超した豊田市は、県税収入になると思っていた大規 模償却資産税の24億円が、合併特例法の関係で市税収入になることが分かって、その使 い途に困っている有様です。

 このような巨大な富を産み出した源泉は、「乾いた雑巾を絞る」ような労働者・下請け 管理にあります。トヨタ自動車は、この管理方式を全世界に輸出して、利益を挙げている のです。

 愛知県、特に豊田市を中心とする西三河地方は、経済活動の自由競争の中での、勝ち組 地域と言われています。それ故に、この地方における私たちの運動は、世論の多数派形成 が困難な状況にありますが、だからこそ運動を持続する価値は極めて大きいと考えます。    本日の総会において、私たちよりもはるかに困難な状況にあるTMPCWAの労働者との 連帯を一層強化し、運動を持続させるための真摯な議論がされることをお願いして、ご挨 拶といたします。

議長挨拶

 TMPCWAを支援する愛知の会の第4回総会の開催に当たり、議長というか進行役と して一言申し上げます。

 追って、発言がなされると思いますが、TMPCWAの闘いも2001年3月16日に 233名が解雇され、6年目に入りました。

 昨年は大きな動きがあって、解決の糸口が見つかるやに見えましたが、傲慢といいます か、世界の自動車産業のトップへむけて驀進中のトヨタ自動車には、多国籍企業としてモ ラルも何も、そして、働く者の立場など全く目もくれないようであります。

 さて、今日のこの総会では、
1、何より、TMPCWAの闘いが勝利的に解決するには、私たちは何をすべきか、を大 いに議論していただきたい。

2、次に、そうした闘いを進めるに当たって、この愛知と、全造船関東地協を中心とす る、首都圏との効果的な連携を図っていくことであります。

3、更に、巨象トヨタ、怪物トヨタとも言われる中、この愛知における労働運動は、トヨ タ労連が中心をなす連合愛知の下にあって、とりわけ、官公労、少数組合、ユニオン、非 正規雇用労働者、外国人労働者、女性労働者など運動、処遇は、はかばかしくありませ ん。 そうした、閉塞状況に風穴をあけるのも、もう一つの運動側面であろうと思われます。特 に全トヨタ労組(ATU・全トユニオン)の闘いと位置は、その拠点でもあり、連携を深 めていってもらいたいと思います。

 以上のような観点から、活発な議論がなされることを期待いたします。


Created by staff01. Last modified on 2007-05-31 11:10:36 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について