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LNJ Logo 共謀罪メルマガ22号〜今国会の審議入り・成立はなくなる
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News Item 1180408647067st...
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■■転送歓迎■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

□ 共謀罪を廃案に! 

□ ___________________________
□ メルマガ 22号 2007年5月29日
□ 発行:盗聴法(組織的犯罪対策法)に反対する市民連絡会
□ mlmag-kyoubou@alt-movements.org
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▽定期購読のお申込みはこちらから
http://www.mag2.com/m/0000207996.html

国会も終盤戦。年金未記入問題やら官製談合問題やら権力の腐敗に
まつわる「共謀」があっても、これを権力の「共謀」だと指摘する
声はない。「共謀罪」が誰に向けられた法案なのかを象徴している
ようだ。
今国会の共謀罪成立はほぼなくなったが、6月21日(木)の院内集
会では、秋の国会を見据えた闘いの出発を期します。是非参加して
ください。メルマガも廃案まで続きますので、定期購読などご支援
をよろしく。
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22号 もくじ
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■これから予定されているアクション
 6/21 院内集会
 7/5 連続学習会(第2回)
■国会情勢
 今国会、審議入り・成立はなくなる

■集会報告
 5・13大共謀集会
■ニュース
 裁判員制度関連 ほか


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■これから予定されているアクション■
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◆6/21 院内集会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 もっともっと国会へ!
 6・21共謀罪の廃案を求める市民と表現者の院内集会
 ──────────────────────────
とき  6月21日(木)12時30分〜13時45分
ところ 衆議院第2議員会館第3会議室
○東京メトロ有楽町線南北線永田町駅・千代田線丸の内線国会議事
 堂前駅
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm

◇発言
 国会議員・法律家
 表現者・市民団体

◇主催:共謀罪に反対するネットワーク
◇連絡先
 盗聴法に反対する市民連絡会(日消連 Tel.03-5155-4765)
 ネットワーク反監視プロジェクト(小倉 Tel.070-5553-5495)


◆7/5 連続学習会━━━━━━━━━━━━━━━━━
 共謀罪に反対するネットワーク連続学習会(第2回)
 マイノリティーの権利と共謀罪
 ────────────────────────
とき:7月5日(木)18時30分〜
ところ:東京・文京区民センター 3A会議室
○都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅、東京メトロ丸の内線・南北
線後楽園駅
http://www.mapion.co.jp/c/f?el=139/45/20.374&scl=10000&pnf=1&uc=1&grp=all&nl=35/42/20.433

◇お話:「マイノリティーの権利と共謀罪」(仮題)
 森原秀樹さん(反差別国際運動日本委員会)

◇参加費 500円
◇主催 共謀罪に反対するネットワーク
◇連絡先
 盗聴法に反対する市民連絡会(日消連 Tel.03-5155-4765)
 ネットワーク反監視プロジェクト(小倉 Tel.070-5553-5495)


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■国会情勢■
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◆共謀罪廃案へ!!━━━━━━━━━━━━━━
 今国会、審議入り・成立はなくなる
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 共謀罪の今国会での審議入り・成立はなくなりました。
 国会議員、市民、法律家、ジャーナリストなどの連携もあって、
昨年の臨時国会に続いて今国会でも与党は共謀罪の審議入りができ
ませんでした。このことは、私たちが、もう一つ頑張れば共謀罪を
廃案に追い込むことができる可能性がでてきたことを意味していま
す。秋の国会も射程に入れて、市民的自由を侵害する共謀罪を廃案
に追い込むたたかいに取り組みましょう。

◇政府・与党の横暴を許さない

 国会では、政府・与党が数を背景に、改憲手続き法、米軍再編特
措法、イラク特措法延長、更正保護法、少年法改悪法など次々に強
行採決し、成立させています。
 こうした政府・与党の横暴の狙いは、法案の成立ということだけ
ではなく、市民の中に巨大な権力には勝てないという無力感を植え
つけようとしているところにもあるといえます。しかし、私達は、
決して挫けてはいません。わたしたちは、悪法は絶対に認めません
し、政府・与党の横暴に屈することもありません。

◇「犯罪被害者訴訟参加制度」法案に反対しよう

 共謀罪もふくめて、現在国会で焦点となっている法務委員会関連
法案の動向について簡単に書いておきます。

 いま、衆議院法務委員会では「犯罪被害者訴訟参加制度」法案が
審議されています。同法は、検察側に有利となって裁判の公平性を
損なうおそれがあり、日本の裁判制度の根幹をゆるがす問題法案で
す。私たちは、日本の裁判制度の根幹を揺るがす「犯罪被害者訴訟
参加制度」法案にも反対していきます。

 また、司法制度改革のシンボルとして鳴り物入りで宣伝された裁
判員制度について、5月25日の衆議院法務委員会で検察官による裁
判員の「思想チェック」がおこなわれることが明らかになりました。

 「改革」の名の下に、政府・与党に都合のよい悪「改革」が進行
しています。犯罪被害者訴訟参加制度や裁判員制度での思想チェッ
ク導入のもとで、共謀罪が導入された状況を想像してみてくださ
い。政府や警察・検察に都合のよいように捜査から裁判まで行われ
るたいへん恐ろしい状況となることは明らかでしょう。是非とも日
本の刑事・司法体制のさらなる改悪を阻止しましょう。

▽「犯罪被害者訴訟参加制度」法案と裁判員制度については、本号
の「ニュース」欄で紹介した、保坂議員の「どこどこ日記」5月
24〜27日もご参照ください。


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■集会報告■
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◆大共謀集会━━━━━━━━━━━━━━━━
 共謀罪を笑い流そう
 これでもか!? 笑って読み解く大共謀集会
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 5月13日、共謀罪を笑いと怒りで吹き飛ばそうと、「これでも
か!?笑って読み解く大共謀集会」が都内で約190名を集めて行われ
ました。集会はこれまでの共謀罪の破綻により、自民党が新たに提
案した「テロ等謀議罪」と名前を変えて生き残っている「共謀罪」
を、完全に葬り去ろうとする市民団体、NPO、NGO等の共催によるも
のです。

◇続出する共謀罪先取りの事件、法律─────
 集会は共謀罪の問題そのものよりも、共謀罪が成立していないに
もかかわらず、それを先取りする事件や法律等々の報告が中心でし
たが、そのことで一層、この問題の核心がはっきりしました。
 しかも、全体としては深刻な問題を語ってはいますが、コントを
中心に、発表者や司会者の明るさやユーモアにより会場は緊張の中
にも笑いや拍手が起こる、退屈さや眠気とは無縁の3時間ぶっ通し
の集会でした。

◇笑えない、「共謀罪後の日本」─────
 「共謀罪に反対する表現者の会」は、共謀罪ニュース上映後、ジ
ャーナリストの寺沢有さんを司会に特別討論を行いました。この討
論で創価学会員の山口大輔さんは、共謀罪推進は学会弾圧の歴史を
忘れた自殺行為であると語りました。

 ザ・ニュースペーパーと市民3名によるコント「爆笑・共謀罪」
は、共謀罪成立後の公安と市民を描き、現在合法である市民活動の
多くが非合法となり、市民団体の参加者はその活動一切を公安の監
視下におかれるという近未来を皮肉ったもので、観客の多くは笑い
ながらも「明日はわが身」という寒気を感じるものでした。

◇運動規制の乱用で 護憲運動弾圧─────
 基調講演は、一橋大の渡辺治さんによる国民投票法案の問題点と
共謀罪との一体性に関するものです。法案には運動規制条項という
共謀罪の先取りが含められており、この条項により護憲運動が弾圧
されかねないとしています。
 公選法の多数人買収・利害誘導罪に「組織により」という文言を
追加することで、無料のコント等を実施した護憲団体の活動を護憲
投票への利害誘導行動として参加者一同起訴、逮捕できる可能性が
出てきました。

 国会でも、どの事例が違法か、コントは違法、コンサートは合法
等の検討がなされたそうです。この条項を警察が乱用すれば、例え
最終的に起訴できなくとも護憲運動への絶大な萎縮効果となりま
す。運動規制と共謀罪とは軍事大国化等に反対する組織、団体の監
視、抑え込みの両輪となるものです。

◇笑顔を絶やさず、粘り強い活動を─────
 NGO活動を「テロ」と呼ばせないと4団体から自らの活動が「テ
ロ」として非難され、非合法視されている現状が報告されました。
特にグリーンピースの星川淳さんによる、水産庁の反捕鯨船日本入
港禁止措置の問題は、国に物言う団体に対する政府の姿勢を象徴的
に示しています。

 共謀罪の成立にかかわらず、政府に同調しない団体や個人への敵
視、その活動を「テロ」とみなす「テロ」意識の社会への浸透に抵
抗するため、私たち市民は笑顔を絶やさず、粘り強い活動を継続す
る必要があるというアムネスティ・インターナショナルの寺中誠さ
んの言葉が、集会終了後の多くの参加者の決意を示していると思わ
れました。                 (市民連・宮田)


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■ニュース■
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◆市民連━━━━━━━━━━━━━━━━━
 集団的自衛権行使反対共同声名に賛同
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 平和を実現するキリスト者ネット、許すな!憲法改悪・市民連絡
会などが呼びかけた、「東アジアの軍事的緊張を拡大する集団的自
衛権の行使に反対する」声明に、市民連も賛同しました。

▽声明全文はこちら
http://www.annie.ne.jp/~kenpou/seimei/seimei92.html

◆雑誌━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 月刊「部落解放」6月号が、共謀罪特集
 ────────────────────
◇特集もくじ
 共謀罪立法の危険性
 ──自民党小委員会の内容とその問題点
  海渡雄一
 権力補完機能としての「共謀罪」
 ──現代日本社会の危機的状況を分析し、国家権力が共謀罪を要
   請する必然性にせまる
  小倉利丸
 共謀罪報道から見えたマスコミの衰退とインターネットの隆盛
  寺澤有
 監視と管理が支える安寧秩序の正体
  斎藤貴男

◇問合せ
 解放出版社 Tel.06-6561-5273
 http://www.kaihou-s.com/

◆裁判員制度関連━━━━━━━━━━━━━━━━

◇日本弁護士連合会・会長談話(3/13)
被害者の参加制度新設に関し慎重審議を求める会長談話
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/index.html

◇日本弁護士連合会・意見書(5/1)
犯罪被害者等が刑事裁判に直接関与することのできる被害者参加
制度に対する意見書
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/070501.html

◇平岡秀夫議員ブログ「今日の一言」(5/7)
犯罪被害者の裁判参加
http://www.urban.ne.jp/home/hideoh29/0705/070507.html

◇保坂展人議員ブログ「どこどこ日記」
(5/24)
裁判員制度と被害者法廷参加で問われること
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/49933e0c9faf749943aee5a9f7292348
(5/26)
裁判員制度の知られざる「罠」、裁判員面接で思想チェック
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/27f78e12828b4ce61eb1beb8d0ab42ff
(5/27)
裁判員制度に知られざる「罠」、裁判員面接での選別の論理
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/8e2558afdb37d497aae9a00efcfa6c4c


◆マスコミ━━━━━━━━━━━━━━━━

◇過剰なテロ、移民対策批判 人権悪化とアムネスティ
5/23(U.S. Frontline News)
http://www.usfl.com/Daily/News/07/05/0523_015.asp?id=53675
 アムネスティ本部が2007年版報告で過剰なテロ対策や移民規制の
 強化、人権状況の悪化を指摘


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このメルマガと市民連絡会について
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「盗聴法(組織的犯罪対策法)に反対する市民連
絡会」は盗聴法反対運動のなかから広範な市民運
動の連携を目指して結成されました。現在重点的
に共謀罪反対運動に取り組んでいます。
▼市民連絡会ホームページ
http://tochoho.jca.apc.org/
▼メルマガ編集担当 小倉利丸
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