城山三郎氏が死去〜戦争の恐ろしさを知り尽くした人 | |
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坂井貴司です。
すでにテレビや新聞などで伝えられていますけれど、作家の城山三郎氏が今日 (3月22日)死去しました。 「城山三郎さんが死去 経済小説の第一人者」 2007年3月22日 共同通信 http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/entertainment/CO2007032201000532.html 「落日燃ゆ」「男子の本懐」作家・城山三郎氏が死去 2007年3月22日 読売新聞 http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/entertainment/20070322i511-yol.html 城山氏は、経済界を舞台にした「経済小説」の第一人者で、多くの著作があり ます。映画やテレビドラマ、舞台劇にされたものがたくさんあります。 城山三郎 http://wpedia.search.goo.ne.jp/search/95656/%BE%EB%BB%B3%BB%B0%CF%BA/detail.html?mode=0 私が初めて読んだ彼の作品が、太平洋戦争末期に行われた神風特別攻撃隊(特 攻隊)を初めて行った日本海軍のパイロット関行男と、敗戦当日の1945年8 月15日夕方、沖縄へ飛び立った「最後の神風特攻隊」のパイロット中都留達雄 を描いた『指揮官たちの特攻』(新潮文庫)でした。同じ海軍兵学校の同期生で あり優れた技能を持つパイロットでありながら、生い立ちも性格も全く対照的な 二人の人生を通して、神風特攻の本当の姿を描いたものです。太平洋戦争、日本 海軍、そして神風特攻の愚劣さと恐ろしさを、痛みを感じながら描いたものです。 「そんなバカな・・・」と絶句するようなことが書いてあります。例えば、簡易 型アクアラングを背負って、爆薬をつけた棒を持って浅瀬に潜り、米軍の上陸用 舟艇やボートが近づいたら、その棒で船底を突いて自爆する「伏龍」と呼ばれた 特攻があったことです。今マスコミを騒がせている「自爆テロ」とほぼ同じ攻撃 です。 もし神風特攻を知るにはどのような本が良いか、と訪ねられたら、私は真っ先 にこの本を挙げます。 城山氏はまた、個人情報保護法や自衛隊イラク派遣、憲法改正に強く反対して きた作家でした。戦争の恐ろしさを知り尽くした人でした。 去ってはならない人が、去ってしまいました。 Created by staff01. Last modified on 2007-03-23 11:56:53 Copyright: Default |