共謀罪成立を阻止した! 次の闘いに備えよう | |
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共謀罪の行方に関心を寄せるすべての方へ 今国会における共謀罪成立を阻止した! ぬか喜びになってはいけないと思いつつ、どうやら、今国会における共謀罪の 成立は避けられる見通しがはっきりしてきたようである。強行採決が見送られた 5月19日以降の状況を振り返ってみよう。 1 5月19日以降の経緯 5月19日に強行採決が予定されていたが、これが河野洋平衆議院議長の裁定
により、延期された。その背後では、会期延長をしたくない小泉首相の意思が働
いていたという報道もなされている。 2 首相と自民党幹事長が確認 ところが、5月31日昼の段階で、共同通信によれば,【政府、与党は31 日、「共謀罪」を新設する組織犯罪処罰法の改正案の今国会成立を断念した。小 泉純一郎首相が自民党本部で武部勤幹事長らと会談し、会期延長しないことを確 認、「次の国会できちんと仕上げるよう野党と段取りを付けるべきだ」と、同改 正案を継続審議とし、秋の臨時国会で成立を期すよう指示した。】ということと なった。この報道は各紙が確認しており、もうこの結論が動くことはあるまい。 明日以降も警戒態勢は解かないで、国会の動向に注目する必要はあるが、政府与 党の高いレベルでなされた判断が覆される可能性は小さい。 3 水面下で続いていた与野党のデッドヒート 実は、今日の31日の段階に至っても、法務委員会与党理事は与党最終修正案
なるものを野党側に提示し、来週には採決を求めるという最後の努力を継続して
いた。 4 今国会における共謀罪成立を阻止した! このように、法務委員会の与党理事とその背後にいた法務省は最後まで、共謀 罪法案の今国会中の成立、ないしせめてもの衆議院での可決を求めて必死で活動 していた。しかし、結局国会日程との関係で、今国会での成立は完全に難しくな り、衆議院での採決も見送られる見通しとなったのである。これは、基本的人権 を抑圧し、我が国の刑事司法体系を変えてしまうと指摘された悪法について、与 党絶対多数という不利な国会状況の下で、大多数の国民が反対している世論を作 り出して、これを背景に闘い、その成立を阻止したのであり、1950年代の警 職法改正を阻止したとき以来の、我が国の民主主義政治の歴史上、画期的な出来 事と言っていいであろう。 5 6.13に集まって、秋の臨時国会に向けた運動の方向性を話し合おう。 今国会の終盤である6月13日に、共謀罪反対の市民集会が開かれることとなっ た。主催は超党派国会議員と市民団体である。 国会会期末で、強行採決の危機に備えるために設定された集会であったが、今 国会における法案成立の危機はほぼ乗り越えつつある。しかし、政府与党が共謀 罪の成立をあきらめたわけではない。法務省はどんなに修正してでも、共謀罪を 作りたいと考えているようであり、秋の臨時国会では問題は再浮上するだろう。 国会の休会中も与野党協議続けられることとなるかもしれない。ここで、反対の 手をゆるめてはならないのである。 集会のチラシのうち、テキスト部分を以下に抽出して、メールする。この会場 は1000人もはいる大きさである。ぜひ、この会場を満員にして、秋に向けた 共謀罪反対運動ののろしをあげよう! ■ ■ 引用はじめ ◆緊急大集会◆ <問い合わせ先> グリーンピースジャパン:5338-9805 / アムネスティ日本:3518-6777 ■ ■ ビラの引用終わり 海渡 雄一 Created by staff01 and Staff. Last modified on 2006-06-01 15:19:41 Copyright: Default |