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「9.26 憲法破壊の暴走政治を許さない! 院内集会」  報告    by 大地 実(写真も)

正式には、「憲法破壊の暴走政治を許さない! 院内集会集 団的自衛権行使容認発言を許さない! 改憲手続き法案、教育 基本法改悪、共謀罪法案、自衛隊法改悪、海外派兵「恒久法」 、テロ特措法延長・イラク特措法延長などに反対します」院内 集会と長いのだが、それには相応の理由(後述)がある。 

2006年9月26日から12月15日まで81日間が会期の 臨時国会がはじまった。

今国会も新しく成立した安倍晋三自公連立政府による「戦争 の道への国家づくり諸法案」が目白押しである。それらの悪諸 法案の成立を阻止し、この国の民主主義進展に資する次の展望 を開くには、国会内外で全市民的課題として闘いを大きく広げ 続ける努力を積み重ねることが重要である。そのためには、た おやかでしなやかな連帯と団結が必須である。

 初日の26日午後2時30分から、「5・3憲法集会実行委 員会」主催で院内集会が行なわれた。国会前集会・抗議活動で も雨降りの中にもかかわらず、朝からさまざまな市民団体・労 働団体と個人の参加で大いに盛り上がっていた。若い人たちの 参加も多くなり、アピールやシュプレヒコールも延々と続いて いた。この院内集会もそれに呼応して開催されたのである。

 「憲法破壊の暴走政治を許さない! 院内集会  集団的自 衛権行使容認発言を許さない! 改憲手続き法案、教育基本法 改悪、共謀罪法案、自衛隊法改悪、海外派兵「恒久法」、テロ 特措法延長・イラク特措法延長などに反対します。」というな がいテーマは、無知・無能・無責任を三位一体を骨太の方針と 嘯いて、この5年間、不公正で非情なる痛みを大多数の市民・ 労働者・商工業者に強い、年間三万人以上が自殺し続けるとい う異常社会を定着させてしまった。その反面、強欲なごく一握 りの政商や大企業の金儲けのためには大いに貢献する不公正な 政策を行ない続け、この国の民主主義と人らしく生きる権利、 すなわち人権と福祉を「ぶっ壊し」続けた前首相・小泉純一郎 のネオコン型構造改悪路線を踏襲・拡大すると公言する首相・ 安倍晋三が率いる自公連立政権と野党側との対決項目を示すも のである。    会場は定員70人のところ、150人を超す超満員の参加者 でいっぱいだった。さまざまな人たちの危機感とこの民主主義 を進展させるための闘いへの熱い思いからであろう。  

 共産党・志位委員長、社民党・福島代表の両党首、民主党の ネクスト法務大臣の平岡衆院議員が挨拶と国会情勢の概況を話 し、民主・共産・社民党の国会議員たちも紹介され、参加者た ちから激励された。(上の写真)

 平和共同候補として、沖縄社会大衆党副委員長でもある糸数 慶子参議院議員(下の写真)が沖縄県知事選への事実上の出馬宣言をこの集 会でも行ない、参加者から盛大な拍手を受けた。

 全野党共闘の平和共同候補の実現は、タカ派どころか極右・ 笑顔のファシスト政権とも指摘される安倍政権との対立軸を示 すものであり、日本国憲法を活かし、世界の民主主義の進展と 平和の中で人らしく暮らせるための政治変革へと希望を広げる であろう。    糸数慶子さんの「非公式出馬宣言」は力強いものだった。あ と4年、参議院議員としての任期を残しての知事選出馬には夫 の強い反対があり「やっと三日前に説得できて離婚の危機を乗 り越えました」とユーモアを交えて笑わせながら、「沖縄の米 軍基地の固定化か、基地のない平和な沖縄に向かって舵を切る のか、この闘いは、沖縄一県の闘いにとどまるものではなく、 日本全体の進路にもかかわる闘いです」と言ったことは、沖縄 の実情をよく知る人の話しであるだけに、深く共感を呼んだ。    75%の米軍基地が集中する沖縄の状況に端的に現れるが、米 軍再編問題はなにも沖縄だけの問題ではない。米第一軍団司令 部がアメリカ本土から横田基地に移転する、ここ首都・東京も 空には連日連夜、米軍へリが我が物顔で轟音を響かせながら飛 ぶという、まともな主権国家にあるまじき植民地か従属国のよ うな異常な状況とすでになっているのである。(このこともこ の国のマスコミは報道しないのである)

 世界的な米軍再編の一環である日本における米軍再編とは、 アフガン民衆無差別殺戮・侵略戦争、イラク民衆無差別殺戮・ 資源略奪・侵略戦争を推し進めた結果として、武装勢力と民衆 の抵抗により泥沼におちいったネオコン・戦争中毒者集団・死 の商人の連合体であるブッシュ共和党政権が、米軍将兵の犠牲 がこれ以上多くなれば、米国内の反戦世論のさらなる高まりに より、その侵略戦争遂行が難しくなることを恐れ、日本の自衛 隊を同盟国軍として戦争に巻き込みたい狙いがあるのである。

 ブッシュ政権の侵略戦争に自衛隊を派兵し、積極的に協力し 続けたのが、「ブッシュのプードル」と言われたブレア英首相 と同様に「ブッシュのポチ」と言われた小泉純一郎前首相の自 公連立政権であった。さらにその路線を拡大するのが安倍晋三 政権の本質である。

 この国のNHKや商業マスコミに幻想を持たず、上記のことを 自由で独立した市民・諸団体が内外に広く多く知らせ続けるこ とがこの国の平和と民主主義を進展させるには欠かせないこと である。 なぜならば、ジャーナリズム精神が久しく欠落し、 ヤラセ・偽造・粉飾のオンパレードのような不祥事が絶えず、 今や「体制翼賛報道機関」「北朝鮮の御用報道機関と五十歩百 歩」「マスゴミ(ゴミのような情報を大量に流すことを意味す る)」と揶揄されるまで報道機関としての質が低下したマスコ ミは、野党党首・議員・市民が一同に会し、またマスコミ自身 も重要選挙であると位置づける沖縄知事選の野党共同統一候補 の糸数さんも出席するこの集会のことを報道しないことは、以 上述べたマスゴミの体質を考えれば、明らかなことである。


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