本文の先頭へ
LNJ Logo 香港WTO〜不当拘束の状況
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 20051219m1
Status: published
View


WSF連絡会事務局のOです。

 世界社会フォーラムについての集会が、今回のWTO香港閣僚 会合への抗議行動に際して、開かれた関係で、私もそれに出席 すべく、12月14-18日と香港入りしておりました。

 それについては後日報告いたしますが、今回、Dさんが流 されていた韓国民衆闘争団の連行現場に居合わせ、日本の私の 知り合いも拘留されたので、この事態について、可能な範囲で いくつか書きます。

(1)今回の拘留について--「強制排除」ではなく「不当拘束 」

 私は早い段階で脱出でき、その後も見ていたので、その立場 から今回の事態の顛末と私見を書いておきます。

 PP研mlのSさんのメールや一部の報道にあるように、12 月17日午後より夜にかけて、デモ隊がWTO会場に向かいまし たが、警官隊に阻止されました。その後、会場近くで、韓国を 中心とした世界各地の農民、それを支援する香港一般市民、NGO 団体など、1000人近くが集会を開いていました。私もこの 時点で集会に来ました。

 すると午後11時ころから、集会をおこなっている周囲を香 港の警官隊が徐々に封鎖し始めました。1列から2列の警官隊は 楯と棍棒をもって、四方の歩道も車道も完全にブロックし、集 会参加者、特に韓国の農民たちを解散できないようにしました 。集会にいた人々は、口々に解散・解放させよと発言していま した。

 そして、日付が変わるにつれ徐々に包囲を狭めてゆき、午前 4時〜5時頃からひとりずつ拘束し、近くの警察に連行し始め ました。

 したがって、一部報道では「強制排除」とありますが、この 表現には疑問を感じます。  解散できないよう路上で包囲した上で、6−7時間もたって から、中にいる人間を一人一人連行していくというのは、私見 では「不当拘束」以外の何ものでもありません。

  (2)現在の日本の被拘留者の状況

 帰国後、ATTACの関係者や現地に残った人から電話で話を聞 いたので、今の状況もお知らせします。

 現在拘留されている日本人は、私の知る限り4名。昨晩から 路上で包囲され、18日の午前から正午頃までに警察に連行され たようです。

 午後、弁護士が警察に入り、包囲されて以来取れなかった食 事やトイレ、体調が優れない人への医療ケアなどの保障を申し 入れ、警察もそれは受け入れたそうです。

 拘留された人と電話で話した方によれば、一人風邪気味です が、基本的には全員無事とのことです。

(3)今後について

 問題は、いつ解放されるかということですが、弁護士もこの 点の確かな見通しはわからないとのこと。

 WTO会合が終われば解放されるだろうとは思いますが、それ が今晩なのか、明日なのか、一週間なのかは、香港当局の政治 判断次第でしょう。

 いずれにしても対処できるよう、各関連団体が動いています 。

 一番不安な立場にいるのは、いずれにせよ、拘束されている 本人です。

 事態は流動的ですので、今後も緊急に何か皆さんに関係団体 などから支援をお願いすることもあるかと思います。

 その際には、よろしくお願いします。

Comments:

香港WTO〜不当拘束の状況, by Staff on 2005-12-20 04:03:47

Created by staff01 and Staff. Last modified on 2005-12-21 19:22:46 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について