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JR羽越線の事故について
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T@鉄ちゃんです。

年の瀬も押し迫って、また鉄道事故ですね。
取り急ぎ、羽越線事故についてコメントします。

まず、事故を起こした車両ですが、マニア的に言うと485系という車両で、国鉄時代に設計・製造されたものです。羽越本線は、村上〜真島間に交流・直流の切り替え地点があり、村上以北は交流(50Hz)、村上以南は直流になっているので、交直両用車が使われています。

国鉄時代に「原則として、在来線で交流・直流区間にまたがって走る電車特急はすべてこの形式でまかなう」という方針の下に、全国的な車両配備計画の一環として設計されたため、直流、交流50Hz(東日本)、交流60Hz(西日本)のすべての区間を走ることができます。そうした使い勝手の良さのためか、東北から九州まで広い地域に配置され、民営化後18年経った現在でも東北、北陸、九州で健在です。国鉄時代には、東北・北陸から九州へ、またその逆へ、車両の広域配転が行われていました。

車両は鋼製で、重量は国鉄型らしく40t〜45tくらいあるので、尼崎事故とは異なり、車両軽量化が事故の原因とはほとんど考えられないと思います。

さて、現在乗客の証言として「ドーン」という異音を感じて車体が浮いた、というものが多いです。

異音の発生原因としては、突風によるものか、線路上で雪の固まりに衝突したかのどちらかが考えられますが、後者であれば、運転士が雪の固まりに気づいた時点でブレーキをかけ、減速中にドーンという異音がすると思います。現在、乗客の多くが「異音発生まで電車は高速で走っていて、ブレーキをかけたようには感じられなかった」と証言していることから、この可能性は低く、私としては現時点では突風説に傾
いています。

鉄橋での突風による事故といえば、民営化直前の86年12月に起きた兵庫県・山陰本線餘部鉄橋での急行「みやび」転落事故を思い出します。この事故は、民営化を先取りする事故として記憶に留められていますが、今回の事故にも同じような「匂い」を感じます。

とりあえず今回はここまで。
また、気づいた点があったら追記します。

Created by staff01 and Staff. Last modified on 2006-05-16 17:39:06 Copyright: Default

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