本文の先頭へ
大成学園・辻先生が勝利判決
Home 検索
嶋やん・三鷹市/東京22区です。

昨日21日、東京地方裁判所・八王子支部、小野剛裁判長は−辻先生の解雇は、学校法人大成学園側の権利乱用に該当するとして解雇を無効とし、解雇後の未払い賃金約1,900万円の支払いを命じた−
 この裁判は、2003年9月1日に学園側が、突然、一方的に辻さんを普通解雇通告した。大成高校労組は交渉等によって解雇を撤回させるよう努力している時に、誠実対応を怠り、こともあろうか、学園側は辻さんに対して「雇用関係不存在」を申し立てる裁判を起こしたもので、常識では考えられないものである。
 大成労組は、不当解雇として、解雇撤回闘争を組織し、地域の労働組合に共闘を呼びかけ、ねばり強く闘ってきた。
 また、三鷹市民・三鷹に働く者・および近隣に住む市民が「自由で明るい大成高校を実現する会」を結成し、http://mitakataisei.hp.infoseek.co.jp/
当該労組の闘いを支援し、真実を訴えてきた。
 労組はさらに、学園内の様々な不正を正そうと内部で努力をしてきた。すると今度は、労組の教員10名に対して「学園内立ち入り禁止」命令を出した(本年1月初め)。進路指導が重要な三学期の冒頭、3年の担任教員も含めて、乱暴な手段を学園側はとった。子どもの人権を無視した、極めてエゴイスティックな措置をした。
 こうした大成学園側の異常な運営による解雇が、無効と認められたことは共に闘ってきた一員としてものすごくうれしいことであり、大成労組や教育運動のみならず、労働者運動にとってとても大きな光を見出した。
 「東京新聞」9月22日(武蔵野版)は次のように報道した。
「小野裁判長は『都や近県の例を見ても、傷害を負わせるなど、より悪質な体罰事件でも、処分はせいぜい停職数カ月か減給程度』と指摘。『解雇は均衡を欠き、過酷過ぎる』と述べた」(以下略)

以下、大成高等学校教職員労働組合のホームページより
http://taisei-hs.hp.infoseek.co.jp/

辻先生、裁判で全面勝利!!
当組合の主張が通り、「学園による解雇は不当」と裁判所が認定!!

本日午前10時より、東京地方裁判所八王子支部において、学園が当組合副委員長・辻和一教諭に対して起こしていた「雇用関係不存在確認請求裁判」の判決言い渡しがおこなわれ、裁判所は学園の訴えを却下し、辻先生が「原告(学園)との間に雇用契約上の権利を有する」ことが確認されました!

この裁判は、学園が「辻教諭が体罰をおこなっていながら、それを正直に言わなかったことは、教員としての資質に欠ける」との主張に基づき平成15年9月1日に、突然、辻教諭を解雇したことについて、学園自らがその正当性を訴えて起こしたものですが、私たちは、辻先生の体罰の事実は断じて許されるものではないが、校内の懲戒の規定を無視した「普通解雇」という手法や、一般的な事例と照らし合わせたときに辻先生のおこなった体罰の程度において解雇という処分は余りにも重すぎることなどから、この解雇は不当であると訴え続けてきました。
今回の判決では、当組合のこうした主張がほぼ全面的に受け入れられた形で、当組合がもう一点主張していた本件の不当労働行為性(辻先生の解雇が組合弱体化を狙って意図的におこなわれたという側面)に言及するまでもなく、学園の訴えは認められないということが判決理由の要旨の中で説明されました。

この判決を受けて、学園に対しては、この結果を真摯に受け止め、一刻も早く辻先生を復職させることを強く要望します。

また、解雇から2年以上に渡り、辻先生並びに当組合に対して、有形無形のご支援を下さったたくさんの方々に、まずは厚く御礼申し上げます。いまだ未解決の問題が山積している現状ですが、今回の勝訴をきっかけに早期に事態が解決するように一層努力してまいりますので、変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

※なお、判決文の詳細の掲載や、辻先生解雇事件関連記事の更新は日を改めて順次おこなっていきます。
******************************************
嶋ヵ英治<三鷹市議会議員・憲法9条の人>
三鷹市新川5-18-11
電話:0422-46-3665(FAX兼用)
事務所:新川6-26-9-205
電話:0422-70-6330
ファックス:70-6332
携帯:090-3082-2640
ホームページ
http://www.parkcity.ne.jp/~shimayan/
E-メール:shimayan@parkcity.ne.jp
******************************************

Created by staff01. Last modified on 2005-09-22 11:30:32 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について